記事にすることが多いピアニストは聴いているこちらと感性が合っているのだろう。このミッシェル・フォアマンの記事は既に7つ書いていてファンですと言える数人の1人です。(大変な作業をして同じ人のアルバム記事を数えられるようにしたので、今度上位を拾ってみます)
デヴューしてジェリー・マリガンがプロデュースしたアルバムを1979年に録音してから36年、新しいアルバムが出たので一寸遅れて購入です。
一曲目、キースの“Death And The Flower”から始めてコールポーターの“What Is This Thing Called Love”に見事に変わるのは、このピアニストでは当たり前ですが、訳一回り先輩のキースとコール・ポーターをつなげるあたり、ずっとフォアマンのスタイルを聴いてきていると、尊敬の念の表現だと思います。
2曲目がメロディカをオーバー・ダブさせた“Alfie”、こちらも尊敬でしょうか、フォアマンと年が近いのであのことの大ヒットは心に焼き付いているのでしょうか。
次がフォアマンのオリジナル、これがバカラックの“ウオーク・オン・バイ”に似ていると感じるのはこの年だからでしょうか、フォアマンが音楽を楽しんでいるという感じです。
4曲目はタイトル曲、こちらはオルガンをオーバー・ダブさせて、ララバイのような始まりからアーシーな曲調。
5曲目はミンガスの知らない曲。
6曲目はジョナサ・ブロックというシンガー・ソング・ライター の曲、どの演奏も曲をよく歌わせます。フォアマンこのごろ本当によく歌わせます。
7曲目はオリジナルで曲名の“Bounce”そのまんま、おかしい。
8曲目の“Time After Time”はアレンジを一寸かえて。
9曲目ジェフ・リックマンというギタリストの曲、フォアマン得意のアーシーでカントリーを入れた曲。
この後3曲がオリジナル、最後の“Old Faces In Windows”は年取った自分の顔ではないみたい。
育った実家を訪ねた時に、そこから帰る私を年老いた親が窓から見ていたというよう思い出の曲のようで、ですから終わり方は一寸しんみりして、でも懐かしい感じも同時にわくのは私だけじゃないと思います。
PUZZLE / Mitchel Forman
Mitchel Forman: piano,organ, melodica, synthesizer
Kevin Axt: bass
Steve Hass: drums
1 Death And The Flower/What Is This Thing Called Love
2 Alfie
3 Passing Smile
4 Puzzle
5 Nostalgia In Times Square
6 Ten Cent Wings
7 Bounce
8 Time After Time
9 My Old Room
10 Cartoons
11 Nimbus
12 Old Faces In Windows
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