JAZZ最中

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秋はステファン・グラッペリだ。 UN VIOLIN POUR TOUT BAGAGE / Mathilde Febrer

2023-10-06 15:33:40 | 聞いてますCDおすすめ


秋に合うと思う人んがもう一人、バイオリンのステファン・グラッペリだ。それでグラッペリを聴くかというと、これが聴かない。

沖縄をはじめ、純邦楽、フレンチ、ハワイアン、そしてイタリア音楽などのワールドミュージックををだす日本のリスペクト・レコードが面白いアルバムを出した。
フランスのバイオリニスト、マティルド・フェブレールという人がステファン・グラッペリに対してリスペクトしたアルバム。アルバムのタイトル『Un violon pour tout bagage(持ち物といえばバイオリン一挺きり)』は、ステファンの伝記のタイトル『Mon violon pour tout bagage(持ち物といえば私のバイオリン一挺きり』)に着想を得て「持ち物といえばバイオリン一挺きり、つまりバイオリンは私の人生の全て、という意味だそうだ。

マティルド・フェブレール、25歳頃からステファン・グラッペリの教え子、ディディエ・ロックウッドの指導を受け、さらに、1997年には、ジャズ・ヴァイオリニストのピエール・ブランシャール(彼もステファン・グラッペリの教え子)が教鞭を取る学校で学だそう。

1曲目おなじみの” 四月の思い出”をサミー・ドーサのギターも心地よく始まる。
2曲目”Japan Feeling”というマティルドの曲だけど、こちらも軽快。ステファン・グラッペリ、トリビュートだからフレージングがグラッペリなんだけれど、とても溌剌として若々しい。
グラッペリをもちろん好きだけれど、こうゆう若々しいグラッペリ風もいい。
4曲目はグラッペリの作った映画音楽「5月のミルの」テーマ、ゆったりとしてアラン・ジャンーマリーのピアノ・ソロも心地よい。
5、6と再びマティルドの曲で”ブルース・フォー・ステファン”はJean-Marie Ecayのエレキ・ギターがロック・ブルースで面白い。
7曲目ちょっと愁いを含んだ”知っていたなら”という曲でいい。
8曲目はバッハのパルテータ1番、クラシックのバイオリンの登竜門の曲。
10曲目はグラッペリがコンサートで必ず弾いて曲でグラッペリの香りが強い。(当然だけど)オリジナルの彼女の色との兼ね合いも面白い。
ということで、なんだかさわやかな秋のステファンへのリスペクトだった。

UN VIOLIN POUR TOUT BAGAGE / Mathilde Febrer

Mathilde Febrer (Violin)
Alain Jean-Marie (Piano)
Yves Torchinsky (Bass)
Julien Charlet (Drums)
Jean-Marie Ecay (Guitar)
Samy Daussat (Guitar)
Christophe Lampidecchia (Accordion)
studio De La Seine(パリ)にて、2023年5月に録音

1. I’ll Remember April 四月の思い出 (Gene De Paul)
2. Japan Feeling ジャパン・フィーリング (Mathilde Febrer)
3. Douce France 優しきフランス (Charles Trenet and Léo Chauliac)
4. Milou En Mai ミルのテーマ (Stéphane Grappelli)
5. Blues For Stéphane ブルース・フォー・ステファン (Mathilde Febrer)
6. Ballade De l’Espérance 希望のバラード (Mathilde Febrer)
7. Si Tu Savais 知っていたなら (George Ulmer)
8. Double From No.1 Partita For Violin 無伴奏パルティータのためのパルティータ第一番からドゥーブル (Jean Sebastien BACH)
9. Valse Du Grand Paris グラン・パリのワルツ (Mathilde Febrer)
10. Daphné ダフネ (Django Reinhardt)
11. The Jitterbug Waltz ザ・ジターバッグ・ワルツ (Thomas”Fats”Waller)
12. Les Valseuses バルスーズのテーマ (Stéphane Grappelli)
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