山に、丘に、原野に秘かに放置それている「PCB」は、容器が破損して流れ出し大地を人々を汚染している!!
電力会社、JR、自衛隊、家電メーカー、建設業などが、PCBを大量に使用して使用期限の切れたものを倉庫や原野に放置していますが、PCBを入れている容器が腐食して穴が開きPCBが大地に流れ出して環境を汚染しているのです!!
その数は、ドラム缶にして約5,000万本と言われています!!
しかし、業者も行政も、手の施しようがなく放置したままなのです!!
ここでも被害者は、国民なのです!!
猛毒・PCB【ピーシービー】
ポリ塩化ビフェニルの略。塩化ビフェニルとも。ベンゼン環が二つ連なったビフェニルの1個以上の水素が塩素で置換された合成有機化合物。理論的には210種の異性体が考えられる。
水に不溶。油・有機溶媒に可溶。耐熱性,電気絶縁性にすぐれ,化学的に非常に安定。
生産も容易で安価なため,絶縁油,熱媒体,可塑剤,塗料・印刷インキ,感圧紙などに広く用いられた。
日本での総生産量5万7730t(1971年まで)。自然界では容易に分解されず生体内の脂肪組織などに蓄積。
1966年以来環境汚染物質として注目され,1968年カネミ油症事件ではPCBによる急性中毒症状が顕著に現れ,1972年には使用禁止が世界の趨勢(すうせい)となった。
日本では1972年9月1日より使用禁止。いわゆる環境ホルモンの一つではないかとの報告もある。
中部電力が、原野に野晒にしているPCBの入ったトランスですが、大半はさび付いてPCBを大地に垂れ流しにしています!!
貴方の住んでいる街にも、自宅にもPCBはあります!!
湧き水から高濃度の化学物質 「普天間」周辺 泡消火剤の影響示唆
◆PFOS最高値
県は今回の調査から泡消火剤から分解生成される化学物質の測定を始めた。PFOSなどが高濃度で検出された地点の一部で化学物質も高濃度で検出された。
今回、米国の生涯健康勧告値(1リットル当たり70ナノグラム)を超える残留性汚染物質の有機フッ素化合物PFOSやPFOAは6地点で検出された。
県が調査を始めた2016年以降最高値の1リットル当たり2千ナノグラムを宜野湾市喜友名のチュンナガーで検出。他にメンダカリヒーガーで650ナノグラム、ヒヤカーガー170ナノグラム、伊佐ウフガー280ナノグラム、喜友名の他2地点でもそれぞれ300ナノグラム、140ナノグラムと高濃度の値が出た。
◆飛行場の下流側
国内ではPFOS・PFOAの環境基準は設けられていない。
県環境保全課によると、今回検出された6地点はいずれも米軍普天間飛行場の下流側に位置する湧き水だったという。今後もモニタリングを続け状況の把握に努める方針。
米軍普天間飛行場を巡っては、PFOSやPFOAによって高濃度に汚染されていることが、本紙が米情報公開法を通じて入手した米海兵隊の内部資料によって明らかになっている。
PFOS(ピーホス) 水や油をはじく性質のあるフッ素化合物。以前は泡消火剤のほか油圧作動油、ワックスなどに幅広く利用されていたが、自然界ではほとんど分解されないため、2000年前後から体内蓄積によるがんや胎児・乳児の発育障害などの原因となる恐れが指摘され始めた。
国内では現在、事実上の製造禁止。在日米軍に適用される「日本環境管理基準」の有害物質リストに16年追加された。
PCBの垂れ流し!!
処理の見込みない猛毒のPCB
PCB(ポリ塩化ビフェニール)を含む米軍廃棄物百トン余りが、横浜港の米軍専用桟橋から南太平洋の米領ウエーキ島に向けて運び出されました。
三月に船積みされたものの、カナダや米国での処理を拒否され、太平洋を往復して横浜に舞い戻り、一時保管されていたもの。ウエーキ島には処理場は無いので、再び期限なしの一時保管となりかねません。
PCBは、変圧器の絶縁などに使われた油状の物質で、ごく微量で人体に強い傷害を引き起こす猛毒です。
一九六八年、食品に混入し死者百四十九人、被害者一万四千人もの中毒事故(カネミ油症事件)が発生。現在では含有量が〇・〇〇三PPM未満でも廃棄が義務づけられています。
九九年三月の米軍の議会報告では、PCBを含む米軍の廃棄物は日本国内に二百五十トン余りとのこと。今回運び出されたのは約百トンですから、まだ百五十トンも残っている勘定です。
環境破壊を容認する地位協定
今回のPCB問題は、米軍基地での環境汚染の氷山の一角に過ぎません。最近でも、横須賀港の米軍桟橋で鉛や砒素などの重金属が海底汚泥に大量に蓄積していた事件がありました。
返還された沖縄・恩納通信所ではPCB・カドミウム・水銀・砒素の高濃度の土壌汚染(九六年)、キャンプ瑞慶覧の排水溝からは三四PPM、基準の一万倍以上の汚泥(九七年)、嘉手納基地では七七~八年まで、なんと穴を掘って超高濃度PCB(変圧器の廃油)を捨てていた事実まで明らかになっています。
復帰後の沖縄に限っても、著しい爆音被害や上陸演習による珊瑚礁破壊、土壌汚染のほか、有毒物や油、汚水の流出が七十件以上、演習による原野火災百件以上(県の調査による・1 / 1沖縄タイムス)という状況なのです。
日米安保条約の地位協定では、環境汚染について日本側に米軍基地内の立ち入り調査権はありません。
汚染原因や対策も米軍の一方的発表だけで、検証することも出来ません。地位協定の改正、周辺住民を含む立ち入り調査を認めさせることは急務です。
とはいえ、このような無責任な対応は、日本政府も米軍と同質といえます。
中国に放置された旧日本軍の化学兵器・ガス弾は、致死性のイペリットをはじめ、約二万発。腐食して現地住民に被害がでていたにもかかわらず、日本政府はその処理を放置してきました。
やっと昨年、処理に先立つ調査を開始するというありさま。
人体や生活を無視する軍隊
一連の環境汚染・破壊は、軍隊の非人間的な本質に起因するものです。
軍隊の論理は、どれだけ効率的に相手を破壊するかという軍事的合理性がすべてに優先します。
その行為が生身の人間や周囲の生活環境に与える影響などを考えていては、戦争に勝てないと言うわけです。
軍隊は、環境を汚染しようが、自軍の兵士を殺人機械に仕立てようが、戦闘に勝つことを追求します。
戦争や軍隊・軍事基地こそ、最大の環境破壊・人権侵害を引き起こす元凶なのです。
井上 三佐夫(平和と生活をむすぶ会)
以上
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