上原ひろみさんが、現在ブルーノート東京にて、"SAVE LIVE MUSIC"と題して、4種のプログラムによる16日間32公演に渡る特別長期公演を行っております。これはコロナ禍に苦しむライヴ業界の救済に向けて行われているとのこと。
これまで世界中をツアーで飛び回ってきた上原ひろみさん、「今日この日、この場所でしか生まれない音楽」を信条に、誰よりもライブの場を大切に活動してきたアーティストの一人でした。おそらくこのコロナ禍の元、思うように演奏活動が出来ずに苦しんでこられたことでしょう。そんな中でもインスタグラムで、スティーヴ・スミス、サイモン・フィリップス、アドリアン・フェロー、ロバート・トゥルージロ、エドマール・カスタネーダ、アヴィシャイ・コーエン達と、それぞれ1分の書下ろし曲をリモート共演する、「One Minute Portrait」という企画を立ち上げ、我々ファンを楽しませてくれました。新しい共演が投稿されるためにワクワクして1分間の至福を味わったものです。メタリカのロバート・トゥルージロが出てきたときはびっくりしましたけどね。でもやはり生のライヴが見たい!! 上原さんも一日でも早くファンに生演奏を届けたいと思っていたに違いありません。
そして現在、まだ続くこのコロナ過の中、各所で徐々に、模索しながらではありますが、ライヴ活動が再開されてきました。そして上原さんも立ち上がりました。ブルーノート東京です!! しかも4種のプログラムで、16日間32公演ですよ! さすがは上原ひろみさん!! そのスケジュールは以下の通り。
・8.25 tue. - 8.29 sat. ~Spectrum~
・9.4 fri. - 9.7 mon. ~PLACE TO BE~
・9.10 thu. - 9.11 fri. ~BALLADS~
・9.12 sat. - 9.16 wed. ~Since 2003~
このサブタイトルを見ただけで、ワクワクしてきますよね。当然私も4プログラム全てブルーノートに駆け付けますよ!!って言いたいところですが、残念ながら私は基礎疾患的な持病があるので、今回は泣く泣く自粛させていただきました。いやはや無念であります。
しかしですね、こういう私のような人たちも救ってくれるのが上原ひろみさん。そうです、この公演はライヴストリーミングによる生配信があるのです。有料ですけどね。もちろん私は4プログラム配信のセット券を購入いたしました。そして去る8月28日、その第1回目の配信が行われました。
いやもう、パソコンにかぶり付きでしたよ。この日のために新しいヘッドフォンも買いましたしね。やっぱり有料の生配信は緊張しますね。日常的にパソコンでライヴ動画を見ていますけど、それとは気持ち的な臨場感がまるで違う。上原さんが登場し、ピアノの前に座り、そして弾き始める。その一挙手一投足を見逃すまいと画面に食い入る私。「Kaleidoscope」の印象的なイントロから”ひろみワールド”へと惹き込まれ、そして没入する。激しく、速く、美しく、軽やかに、熱く、穏やかに、まるで鍵盤が生命を得たかのように躍動する。その色彩豊かな音の広がりはまさに万華鏡のよう。そして得意の低音のミュートから始まる「Yellow Wurlitzer Blues」。音楽の楽しさを伝えてくれる曲調こそ上原さんの真骨頂。ブギウギっぽさを感じさせる左手のグルーヴと、跳ねまくる右手のメロディに思わず体が揺れる。上原さんの楽し気な表情につられてこちらもニヤけてしまう。ライヴ会場に居なくても、生配信なら演者と繋がることが確かに出来る、そう感じた瞬間。
MCでも上原さんは、「ライヴストリーミングをご覧の皆さん、こんばんは。お元気ですか。」と声を掛けてくれて、私も思わず画面に手を振ってしまいましたよ。そして「今日はここにいる皆さんと、そして配信をご覧の皆さんと一緒に、今日この日、この場所でしか生まれない音楽を探していきたいと思います!」って、この時、画面越しに不思議な一体感が生まれました!!って思ったのは私だけ?いやいや、配信見ている人達、みんなそう思ったんじゃないですか?!
さて、再びピアノの前に座る上原さん。幻想的なイントロから、フリーキーなインプロに雪崩れ込む「Once In A Blue Moon」。まるで青い月明かりの元を彷徨うかのように音が紡がれていく。感情の赴くまま何かに抗うように。そしてトンネルを抜けたように穏やかな、美しいメロディで静かに終わる。上原さんはこの曲について、アルバム「Spectrum」のライナーに「強く願い、闘い続ければ、奇跡は起こる。」という言葉を寄せています。この日の演奏から、なんとなくコロナ禍におけるメッセージを頂いたような気がしたり。これぞ生演奏のカタルシス。素晴らしかった!!
そしてただただ美しかったビートルズのカヴァー「Blackbird」。この曲については、先のライナーに「暗い夜も、翼が折れても、その鳥は飛び続ける。」とあり、そういう思いで聴くと、コロナ禍の中、とても勇気が湧いてきましたね。もちろんこの曲の元々のメッセージから、今アメリカで起きていることを考えての選曲かもしれませんけど、私はとても勇気づけられました。上原さんのライヴは、いつも元気を貰います。生配信でも同じです。
さらに全身全霊の「Rhapsody In Various Shades Of Blue」。20分強に渡るドラマチックなジェットコースター。後半ちょっとコミカルになるところがあって、そこが凄く良いんですよね~。そして最高のエンディングパートへ。ホント最近の上原さんの「Rhapsody in Blue」の終盤は、力尽きて崩れちゃうんじゃないかと心配になるぐらい凄まじい熱量なんです。この日も凄かった!画面からでもビンビンに伝わってきましたね。まるでピアノに挑みかかるかの如く、全身を振り回すように鍵盤と対峙し、持てる力をすべて出し切る情熱の塊のような「Rhapsody In Various Shades Of Blue」。圧巻でした!!
そしてアンコール。この日の上原さんの衣装は、黒と緑の縞々。黄色も入ってたかな?なんとなくブラジル・カラー的な雰囲気でしたが、アンコールではその上から今回のSAVE LIVE MUSIC公演記念Tシャツを着て満面の笑みで登場。なんだか楽しそう!! 最後の曲は「Spectrum」。最新アルバムのタイトル曲にして、この日のライヴのタイトル曲でもある。もちろんこの日のセットリストは全てアルバム「Spectrum」収録曲から選ばれていました。アルバムの世界観から、”この日この場所”でしか生まれない飛躍と深化を遂げた、まさに今、生きている「Spectrum」の生ライヴ。画面越しでも最高でした!!
まあね、もちろん、会場で観たかったですよ。そりゃそうですよ。でも、生配信も悪くないです。カメラワークが優れているので、手元から表情まで、見たいものをばっちり見えますからね。そして翌日24時まで見れるので、繰り返し見ることで、より深く堪能することもできます。ただ、会場の熱気みたいなものは伝わりづらいかな?なんて思いました。って言うかそもそも静かでしたよね?上原さんのライヴはいつも熱狂的に盛り上がるんですけど、この日の観客はおとなしかったかな?と。感染防止のため声を上げたりしないようにというお達しがあったんですかね?もちろん客席数も通常より大分少なく見えましたし、そういうことを徹底してライヴが行われているのであれば、それはすごく良いことだと思います。まだ3プログラムありますからね。どうか無事に走り抜けて頂けることを祈っています。
さて、次は「PLACE TO BE」ですね。懐かしのルーレット、やるかな~?(スロットマシンでしたっけ?)
セットリスト
1. Kaleidoscope
2. Yellow Wurlitzer Blues
3. Once In A Blue Moon
4. Blackbird
5. Rhapsody In Various Shades Of Blue
EC. Spectrum
これまで世界中をツアーで飛び回ってきた上原ひろみさん、「今日この日、この場所でしか生まれない音楽」を信条に、誰よりもライブの場を大切に活動してきたアーティストの一人でした。おそらくこのコロナ禍の元、思うように演奏活動が出来ずに苦しんでこられたことでしょう。そんな中でもインスタグラムで、スティーヴ・スミス、サイモン・フィリップス、アドリアン・フェロー、ロバート・トゥルージロ、エドマール・カスタネーダ、アヴィシャイ・コーエン達と、それぞれ1分の書下ろし曲をリモート共演する、「One Minute Portrait」という企画を立ち上げ、我々ファンを楽しませてくれました。新しい共演が投稿されるためにワクワクして1分間の至福を味わったものです。メタリカのロバート・トゥルージロが出てきたときはびっくりしましたけどね。でもやはり生のライヴが見たい!! 上原さんも一日でも早くファンに生演奏を届けたいと思っていたに違いありません。
そして現在、まだ続くこのコロナ過の中、各所で徐々に、模索しながらではありますが、ライヴ活動が再開されてきました。そして上原さんも立ち上がりました。ブルーノート東京です!! しかも4種のプログラムで、16日間32公演ですよ! さすがは上原ひろみさん!! そのスケジュールは以下の通り。
・8.25 tue. - 8.29 sat. ~Spectrum~
・9.4 fri. - 9.7 mon. ~PLACE TO BE~
・9.10 thu. - 9.11 fri. ~BALLADS~
・9.12 sat. - 9.16 wed. ~Since 2003~
このサブタイトルを見ただけで、ワクワクしてきますよね。当然私も4プログラム全てブルーノートに駆け付けますよ!!って言いたいところですが、残念ながら私は基礎疾患的な持病があるので、今回は泣く泣く自粛させていただきました。いやはや無念であります。
しかしですね、こういう私のような人たちも救ってくれるのが上原ひろみさん。そうです、この公演はライヴストリーミングによる生配信があるのです。有料ですけどね。もちろん私は4プログラム配信のセット券を購入いたしました。そして去る8月28日、その第1回目の配信が行われました。
いやもう、パソコンにかぶり付きでしたよ。この日のために新しいヘッドフォンも買いましたしね。やっぱり有料の生配信は緊張しますね。日常的にパソコンでライヴ動画を見ていますけど、それとは気持ち的な臨場感がまるで違う。上原さんが登場し、ピアノの前に座り、そして弾き始める。その一挙手一投足を見逃すまいと画面に食い入る私。「Kaleidoscope」の印象的なイントロから”ひろみワールド”へと惹き込まれ、そして没入する。激しく、速く、美しく、軽やかに、熱く、穏やかに、まるで鍵盤が生命を得たかのように躍動する。その色彩豊かな音の広がりはまさに万華鏡のよう。そして得意の低音のミュートから始まる「Yellow Wurlitzer Blues」。音楽の楽しさを伝えてくれる曲調こそ上原さんの真骨頂。ブギウギっぽさを感じさせる左手のグルーヴと、跳ねまくる右手のメロディに思わず体が揺れる。上原さんの楽し気な表情につられてこちらもニヤけてしまう。ライヴ会場に居なくても、生配信なら演者と繋がることが確かに出来る、そう感じた瞬間。
MCでも上原さんは、「ライヴストリーミングをご覧の皆さん、こんばんは。お元気ですか。」と声を掛けてくれて、私も思わず画面に手を振ってしまいましたよ。そして「今日はここにいる皆さんと、そして配信をご覧の皆さんと一緒に、今日この日、この場所でしか生まれない音楽を探していきたいと思います!」って、この時、画面越しに不思議な一体感が生まれました!!って思ったのは私だけ?いやいや、配信見ている人達、みんなそう思ったんじゃないですか?!
さて、再びピアノの前に座る上原さん。幻想的なイントロから、フリーキーなインプロに雪崩れ込む「Once In A Blue Moon」。まるで青い月明かりの元を彷徨うかのように音が紡がれていく。感情の赴くまま何かに抗うように。そしてトンネルを抜けたように穏やかな、美しいメロディで静かに終わる。上原さんはこの曲について、アルバム「Spectrum」のライナーに「強く願い、闘い続ければ、奇跡は起こる。」という言葉を寄せています。この日の演奏から、なんとなくコロナ禍におけるメッセージを頂いたような気がしたり。これぞ生演奏のカタルシス。素晴らしかった!!
そしてただただ美しかったビートルズのカヴァー「Blackbird」。この曲については、先のライナーに「暗い夜も、翼が折れても、その鳥は飛び続ける。」とあり、そういう思いで聴くと、コロナ禍の中、とても勇気が湧いてきましたね。もちろんこの曲の元々のメッセージから、今アメリカで起きていることを考えての選曲かもしれませんけど、私はとても勇気づけられました。上原さんのライヴは、いつも元気を貰います。生配信でも同じです。
さらに全身全霊の「Rhapsody In Various Shades Of Blue」。20分強に渡るドラマチックなジェットコースター。後半ちょっとコミカルになるところがあって、そこが凄く良いんですよね~。そして最高のエンディングパートへ。ホント最近の上原さんの「Rhapsody in Blue」の終盤は、力尽きて崩れちゃうんじゃないかと心配になるぐらい凄まじい熱量なんです。この日も凄かった!画面からでもビンビンに伝わってきましたね。まるでピアノに挑みかかるかの如く、全身を振り回すように鍵盤と対峙し、持てる力をすべて出し切る情熱の塊のような「Rhapsody In Various Shades Of Blue」。圧巻でした!!
そしてアンコール。この日の上原さんの衣装は、黒と緑の縞々。黄色も入ってたかな?なんとなくブラジル・カラー的な雰囲気でしたが、アンコールではその上から今回のSAVE LIVE MUSIC公演記念Tシャツを着て満面の笑みで登場。なんだか楽しそう!! 最後の曲は「Spectrum」。最新アルバムのタイトル曲にして、この日のライヴのタイトル曲でもある。もちろんこの日のセットリストは全てアルバム「Spectrum」収録曲から選ばれていました。アルバムの世界観から、”この日この場所”でしか生まれない飛躍と深化を遂げた、まさに今、生きている「Spectrum」の生ライヴ。画面越しでも最高でした!!
まあね、もちろん、会場で観たかったですよ。そりゃそうですよ。でも、生配信も悪くないです。カメラワークが優れているので、手元から表情まで、見たいものをばっちり見えますからね。そして翌日24時まで見れるので、繰り返し見ることで、より深く堪能することもできます。ただ、会場の熱気みたいなものは伝わりづらいかな?なんて思いました。って言うかそもそも静かでしたよね?上原さんのライヴはいつも熱狂的に盛り上がるんですけど、この日の観客はおとなしかったかな?と。感染防止のため声を上げたりしないようにというお達しがあったんですかね?もちろん客席数も通常より大分少なく見えましたし、そういうことを徹底してライヴが行われているのであれば、それはすごく良いことだと思います。まだ3プログラムありますからね。どうか無事に走り抜けて頂けることを祈っています。
さて、次は「PLACE TO BE」ですね。懐かしのルーレット、やるかな~?(スロットマシンでしたっけ?)
セットリスト
1. Kaleidoscope
2. Yellow Wurlitzer Blues
3. Once In A Blue Moon
4. Blackbird
5. Rhapsody In Various Shades Of Blue
EC. Spectrum