ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
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ポプシー・ディクソン、安らかに

2015-01-12 23:09:15 | ソウル、ファンク
THE HOLMES BROTHERS / SIMPLE TRUTHS

1月9日、ザ・ホームズ・ブラザーズのドラマー、ポプシー・ディクソンが亡くなられたそうです。享年72歳。膀胱癌だったそうです。昨年4月に最新作「BROTHERHOOD」をリリースしたばかりでした。

2002年のパークタワー・ブルース・フェスティヴァルで初来日したザ・ホームズ・ブラザーズ、私もそのステージを観て大ファンになりました。ウェンデル・ホームズ(g)、シャーマン・ホームズ(b)、ポプシー・ディクソン(ds)のトリオが織りなすグルーヴとハーモニー。ブルースに根ざしたソウル感覚に土っぽいゴスペル・フィーリングを纏ったような彼らのサウンドに痺れまくったものです。

彼らのアルバム・デビューは1990年の「IN THE SPIRIT」ですが、結成自体は1978年にまで遡るそうです。それから35年以上、メンバーを変えずにオリジナルなトリオで活動を続けてきたと言うのも凄いことだと思います。なのでなおさらポプシーの死は残念でなりません。

ポプシー・ディクソンはドラマーとしてはもちろん、美しくも暖かい高音ヴォイスでホームズ・ブラザーズ独特のブラック・フィーリングに欠かせない存在でした。


*写真はザ・ホームズ・ブラザーズの04年作。プロデューサーのクレイグ・ストリートが見事にホームズ・ブラザーズの魅力と可能性を引き出した傑作。自転車に乗るポプシー・ディクソンのジャケ写も印象的ですが、「Everything Is Free」、「Concrete Jungle」の2曲で聴けるポプシーのリード・ヴォーカルがまた味わい深い。3人のコーラスワークが心に染みる「He'll Have To Go」も素晴らしい。(ゲスト参加のグレック・リーズのスティール・ギターがまた良い案配なのです。)


ポプシー・ディクソンさん、安らかに。