ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

ティン・メン来日でWOO WOO!!

2014-02-16 10:52:56 | ニューオーリンズ
来る4月、ニューオーリンズから面白いトリオがやってきます。その名はティン・メン!!

ニューオーリンンズと言えば、すぐにアラン・トゥーサンやドクター・ジョンなどのピアニスト、もしくはミーターズやギャラクティックなどのファンク系、さらにダーティ・ダズン・ブラス・バンドやホット8ブラス・バンドなどのブラス・バンドなどが頭に浮かびますが、このトリオは、ギター、スーザフォン、ウォッシュボードという変わり種。おそらく多種多彩なニューオーリンズにおいてもこの編成は珍しいのではないでしょうか?

メンバーは、アレックス・マクマレー(g)、ウォッシュボード・チャズ(washboard)、マット・ペロン( sousaphone)の3人。日本における一般的な知名度は低いかもしれませんが、我々ニューオーリンズ音楽ファンには既にお馴染みの方々。

アレックス・マクマレーは、これまでにロイヤル・フィンガーボウルをはじめ数々のバンドでプレイしてきたギタリストで、ソロ作も3枚リリースしています。特に2012年にリリースした最新作「I Will Never Be Alone in this Land」は『Big Easy Music Awards』や、OffBeat誌の『Best of the Beat Awards』にノミネートされるなど評価が高かったので気になってたんですよね~。そしてマット・ペロンはニューオーリンズ・ナイトクロウラーズ・ブラス・バンドやボノラマなどで活躍してきた、彼の地を代表するスーザフォン・プレイヤーの一人です。最後にウォッシュボード・チャズは私がこの3人のなかで唯一生で観たことのあるアーティスト。2008年に来日し、日本在住の白人ブルースマン、スティーヴ・ガードナーとライヴをやったんですが、すごく良いライヴでした! その時のレポはこちら→http://blog.goo.ne.jp/moccho_77/e/b6125393cd88214eedffa24257790b38

さて、そんな3人によるティン・メン。もちろんニューオーリンズらしいごった煮サウンドです。ですが、この編成ですからね、いわゆるごった煮と呼ぶには、あまりにもユニーク。YouTubeで検索すると、トラッド的な緩く素朴な演奏から、レッド・ツェッペリン「Immigrant Song」やモーターヘッド「Ace of Spades」のカヴァーまであるから驚きます。

この3人、今でこそニューオーリンズの空気にどっぷりな感じですが、実は3人とも生まれはニューオーリンズではないんです。だからこそ、型にはまらずに、どこか風通しの良い、彼らならではのニューオーリンズ・サウンドを成し得ているのかもしれません。こんなバンドのライヴ、日本ではなかなか観れませんよね~。




ティン・メンのもっと詳しいプロフィールは「ブルース銀座」さんのブログまで→http://black.ap.teacup.com/sumori/1491.html

今回の来日ツアー、その名も「The Tin Men Japan Woo Woo Tour!」の詳細はバファッロー・レコードさんまで。→http://buffalo-records.com/newstopics/info/TinMenTour.html


実は当初、東京公演がアナウンスされていなかったのですが、先日、めでたく青山CAY公演が発表されました!とは言え私、既に横浜公演を買っちゃてるんですけどね…。あと横浜ジャグ・バンド・フェスティヴァルへの出演も楽しみ!





TIN MEN / AVOCADO WOO WOO
昨年リリースされたティン・メンの最新作「AVOCADO WOO WOO」。プロデュースはジョン・ポーター。ゴスペルを元にしたであろうオリジナル曲「Jesus Always Gets His Man」で幕を開けるティン・メン・ワールド。スーザフォンのゆったりしたグルーヴがいかにもニューオーリンズな「Turn My Lights Back On」。この編成ならではのファニーなブルース「Avocado Woo Woo」。アレックスの巧みなギター・ワークとスーザフォン&ウォッシュヴォードのファンキーなリズムが堪らないアップ・ナンバー「I Got a Guy」。さらにスティーヴィー・ワンダーのカヴァー「Signed, Sealed, Delivered I'm Yours」など。楽しさと、哀愁と、そしてかの地の空気に溢れた愛らしい作品。これはライヴが楽しみです!!