「一生、学校に行かない」って！？

ケン太は月曜日にお休みしています。

ベッドの上で上体を起こしていたので、そのまま起きるのかと思いきや、
ギリギリの時間にはまた布団を被っていた。

出る時間を過ぎてしまった。
ケン太は動かない。

何度、こんな朝を迎えなければならないのでしょう。

「風邪、ひいた。鼻がでる」と言います。

治ったはずの風邪。
新しい風邪ってこと？

４月から数えて、４度目の風邪ですけど・・・
何度、風邪をひいたら気が済むんだ？
体調管理が甘すぎるだろ～

「鼻風邪で休むってこと？」の言葉に怒りがこもる。
「・・・」
「熱があるわけじゃなし。鼻風邪くらいで休んでいられないよ」
「・・・一生、学校に行かない。出て行って・・・」

一生、学校に行かない・・・

この言葉、前にも聞いたことがある。
そう言えば、親は何も言わないと思っているのか・・・
甘くみられたもんだ。

余計に腹が立ってくる。

「勝手にしろ～もう、一生、学校に行くな～」と心の中で叫び、

ドアをバタン！！と閉めて、ケン太の部屋を出る。

朝、動かないケン太に何か言っても、いいことはない。
かえって悪い方に向かう。
何かそのことで話をするなら夕方・・・と心していたはずなのに・・・

それに、ケン太は「休む」とは一言も言ってなかったよね。
休む前提で話をしていた私・・・

はぁ～
自分自身にも腹が立ってくる。


その日は夕食の声掛け以外は、何もケン太に声かけず。
ケン太もリビングの居心地が悪そうで、夕食後、
「みぃみ。今日は機嫌が悪いね」と早めに自室に引き上げた。


翌朝は、時間だけを告げ、もし出て行く時間を過ぎてしまっても、
もう部屋には行かないと決めていた。
（いつも、そのつもりではあるのだけど）

本当はもう「起こすの止めよう」という気分だけど、
「学校は休みたくない」という前向きな気持ちの時でないと、
そんな荒治療は使えない。
今、手を離してしまっては、悪い方向に向かうだけ・・・
起こすしかないんだろうね。


また例のごとく最初の声掛けで、上半身を起こしたケン太だけど、
最後の声掛けの時には、布団を被ってた。

まただ・・・

ちょっとドキドキしたけど、

間もなく起きてきて、出て行った。

今日も、５分遅刻だけど行った。


出て行く時は出て行くんだよね。
余計なことはやはり言わない方がいいね。






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