ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

運動会から完全不登校

2017-05-20 23:28:59 | 不登校のこと
今日は一気に夏になったような暑さでした。

近くの小学校では運動会が行われていたようで、
朝からマイクの声や音楽が聞こえていました。

天気がよくてよかったけど、こんな暑さの中、大変だったでしょうね。

ケン太がいた頃は9月開催だったんだけどね。
いつの間にか5月になったんですね。


運動会といえば・・・

小学校5年の9月。
ケン太は運動会から完全不登校になったのでした。

それを思い出しますね。

それまでも、暴れて、親への当てつけのようにお休みしたり、
不安定な日々を送っていたのですが、

夏休み明けの9月から、ほとんど行けなくなっていました。

でも、ケン太は行きたい気持ちがあったのです。
運動会には出たい・・・と言っていました。

運動会は9月半ばで、2学期に入ってからはほどんど運動会の練習です。
学校に行っていないと練習に参加できない。
練習に参加できていないと、やっていることがわからないので、
ますます、行きにくくなる。

毎朝、行こうとするけど行けなくて。
もうダメかも・・・と諦めかけていました。

でも、担任がよく連絡をくださって

入退場は皆に付いて行けばいいし、
徒競走とか、綱引きとか、当日参加だけでも問題ない。
出れそうな種目だけ出ればいいからと。

一生懸命、ケン太の不安を取り除こうとしてくれました。


すると予行練習の日にケン太は行けたのです。
久しぶりの学校でした。

帰ってきたケン太は、表情が明るかったです。
弾んでいました。

「ダンスも教えてもらったから、だいたいわかった。
皆のを真似すれば大丈夫だと思う!」

そう言い、踊ってみせました。

あ~もうこれで大丈夫だ!と思いました。


しかし・・・

何が起きたというのか・・・


翌朝、ケン太はまったく動きませんでした。

行くとも、行かないとも、なんとも言わず。
布団を被ったまま。
私の声にも無反応でした。


担任も、もう大丈夫だ!と思っていただろうと思います。

私の欠席連絡に、一瞬、言葉を失いました。

「・・・なんとか来れませんかね?」

溜息の後のその声は、少し怒っているように聞こえました。

それまで、ケン太が運動会に参加できるように、
どれだけのご配慮をいただいていたことでしょう。

前日の予行練習に参加できて、表情もよくて、
これなら、もう大丈夫と思われていただろうに。

先生の落胆。やるせなさ。
それが、何故??という怒りに変わったとしても仕方がありません。

今までそんな言い方をしたことがない先生だったので、
よっぽどのことだったと思います。


私は先生の怒りを押させた声に

やはり、そうだよね。

と思っても、やはり泣けてきて。。。


窓を閉めても容赦なく入ってくる運動会の音と声が
たまらなく悲しくて。

それをどんな気持ちで聞いているのだろうと
ケン太のことを思うと辛くて・・・

あの日のことは忘れないでしょう。


ケン太はその日から完全に学校に行かなくなりました。

友達も先生もシャットアウト。

運動会には出たいという励みがなくなってしまい、
行けなかったという結果がついてしまったことが、
これほど重いものなのか・・・

思い知らされましたね。


辛く悲しい日々だったけど、

あの時があったからこそ、今をよしと思えるのだし、
何気ないことにも感謝できるようになったかな。

毎日、元気に過ごせているだけで素晴らしいものね!

それに・・・

あの日々がなければ、
私も今の私とは違っていたと思う。

きっと、ケン太の文句、たくさん言ってたよ


あの日々があってよかったんだろうな~





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