アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

舞台の大衝撃!!ウーマンインブラック

2015年09月08日 | 演劇

あんなあんなあんな
恐いもんをナマ観するなんてぇえ。
なんで私が
こんなにビビリまくってるかっていうとね、
映画をね、お茶の間観劇したんだよね。
いつだっけ…(説宅検索中)
うわ!去年の夏だよぉおおお。
それがそれが…
想像を遥かに超えるゴシックホラー!!
ウゴォギケォオオオ!!
秋には原作も読んだよぉおおお。
やたらめったら怖いぃぃい!
あんな初体験をしたその1年後に…
こんな舞台が上演されるなんて…ぇぇえ。
こりゃぁ…
何かに引っ張られているよぉおなぁ。
連理引きなのかぁああ!
チケットを思わず…ポチっ…とぉお!

2015年8月25日(火)
パルコ劇場 19時開演 D列センター 

パルコ・プロデュース公演
ウ-マン・イン・ブラック
 <黒い服の女>
原作:スーザン・ヒル
脚色:スティーブン・マラトレット
演出:ロビン・ハ-フォ-ド
翻訳:小田島恒志
出演:岡田将生/勝村政信

うぅぅううぅう…。
朝からドキドキしちゃってさぁ…。
劇場に入って
こんなに緊張したのは初めてだぁあ。
ピクピク…
顔も引きつってるかも…ぉおお。
客席の壁にも…こう…
古めかしいカーテンの様なものが…。
緞帳は上がってて、
舞台の真ん中に大きな箱が…。
ドキドキ…ドキドキドドキ…
舞台版だと
どんな恐怖が待ち構えているのか…。
こ…こ…怖いよぉおおお。

そこは観客のいない劇場。
中年弁護士・キップス(勝村政信)は、
自分が体験した恐い物語を
家族に観せようとしている。
俳優(岡田将生)は、
キップスが書いたぶ厚い台本を手直しし、
芝居経験ゼロのキップスを巻き込んで、
2人で劇中劇を始めることに…。

場所が劇場だけに、
大道具、小道具、衣装、
そうして照明と音響。
芝居に必要なものは全部揃ってる。

主人公のアーサー・キップス。
彼は人間としての心を取り戻し、
今は再婚して4人家族。
でも、あの体験は
誰にも話したことは無いんだって…。
だよね!
口にするのも勇気がいると思うし、
だいたい思い出したくもないだろうし…。
それがクリスマスイヴの夜、
ちょっとした遊びから…
「ひとつくらいこわい話しを知っているでしょう」
そうせがまれて…。

わたしのは笑ってすませられるものではない。
血も凍る真実の物語なのだ…。

気がついたら、もう、
キップスの追体験が始まっている…。
それがねっ、
原作通りの言葉で綴られるんだよぉおお。
ウゴォォオオ!!
ここまで同じだとは思ってなかったぁあ。

勝村は舞台俳優だから、
勿論、自然体に見えるよね。
岡田将生のことは…
『ST 赤と白の捜査ファイル』を観たくらいかな…。
あんまり知らないんだけど、
映像の人だから、
流石にビジュアルは美しいぃ♪
でも、台詞に今一つ彩りがなくって…。
なんてぇことは、
ストーリーが進むうちにどっかへポイっ。

キップスが、彼と出会った人物を
何役も演じて、
俳優がキップスになる。
この二重構造だからこそ、
恐怖感が薄れる。
というか少しは軽くなるのかも…。

キップスが…あ、本物の方ね。
俳優に少しづつ渡される台本を、
家で練習してきては舞台で演じてみる。
最初はぎこちなくって、
声も小さくって…。
俳優の演技指導に逃げ腰になって…。
でもね!
ドンドン変身してくるんだよぉお。
観客もその頃には物語にドップリ…。

2幕目なんてね、客席の空気が…
こう…固まるというか…
ピンと張り詰めてたもんね。
音響効果のせいもあるよね。
やっぱりこうきたかっていう、
叫び声!!大音量!!
そりゃぁ
血の気も引くってもんでしょうがぁあ!!

ドロブロウ婦人の館
この舞台装置が絶品!!
真夜中になると、
上手の扉の向こうから物音が…。
思い切って扉を開けて入るキップス。
一瞬彼の姿は消えて…
舞台の奥、少し高い所に見えるのが
その部屋なんだね!
舞台袖から走り出るキップス。
なるほどぉおお。

その部屋は、整理整頓されていて、
ついさっきまで子供がいたような
暖かさまで残ってる…。
でも…本当は…
グチャグチャになった廃墟。
冷たい空気しか残っていないっ。
この目でその変化を観ると…。
怖さ倍増やないかいなぁああ!!

デイリー氏がお供につけてくれた
あのスパイダーという名の
ちっこいテリアも登場!
えっと、本物じゃないよ。
そこは舞台だからね、パントマイムだよ。

沼地に突進したスパイダーが、
ぬかるみに嵌って沈んで行くっっ。
救出しようとするキップスもまたっっ。
あぁぁああ…!!
既の所で助かってヨカッタぁああ。

ホっと一息ついて、館を見上げると…
あの女がっ黒衣の女がっ!!
ギョワギョワァアア!!
っていう場面は無かった…ぅ。
なんか残念…ぅ。
いやいやいや!
あの場面は映画で観て、
むっちゃ怖かったやろうがぁあ。
原作を読んだ時も、
心臓バクバクやったやろうがぁあ。
無い方がエエやろうがぁあ。
ハッ!そっか!私ったら…!
舞台ならどういう演出をするのか、
気になってきちゃって…ぇ。

そう!その人!黒衣の女!
で、で、出てきたぁあああ!!
子供部屋でっ。
ロッキングチェアに座ってっ、
それがガンガン揺れているっっ。
ギョェェエエ!!怖いぃいい!!
…でも立ち去り方が…
もう少しスルリと消えて欲しかったなぁ。
照明が早く暗くなれば、
見えなくて済んだのかなぁ。

さて…エンディングはどうなるんだろう。
映画みたいに独自の終わり方をするのか…。
それとも原作通りに…。
ウゴォォオオオオ!!
きたきたきたきたぁああ!!

ある日曜の午後、
心穏やかで幸せいっぱいのキップス一家は、
大きな公園へ出掛けたんだよね。
そこにはポニーの曳く馬車とロバが…。
妻が息子を抱いて馬車に乗り…。
ニコニコ笑う2人が、
曲がり角に差しかかって、
一瞬見えなくなった時…。
一本の木の幹に寄り添うように立つ…
彼女が…いた!!
病みやつれた黒衣の女っ。
キップスはまじまじと彼女を見つめ、
彼女もまた…。
木立の向こうから戻ってきた
馬車がっ!ポニーがっ!横転っっ!!
息子は無残にも…。
重傷を負った妻もやがて…。

ここまで追体験してしまった
キップスは…中年弁護士は…
大丈夫なの?
私はもうガクガクきてるでぇええ!

俳優がキップスに言う
「貴方が雇ったのですか?あの女優」
キップスは当惑した顔で答える
「私には見えませんでしたが…」

グオォォオオオ!!
こうきたかぁああああ!!
恐ろしやぁあああ!!

カーテンコールで…
ウギャァッァァアアアア!!

本場イギリスの舞台版は…なななんとぉ!
学校教材にもなってるんだとっ!!
GCSE(一般中等教育証明試験)ってのにも出題されてる!
だから劇場にはいつも先生に引率された中学生達がっ。
終盤はひっきりなしに客席から悲鳴がっ。
舞台芸術の抽象性を理解し、想像力に訴える演劇の
面白さを知るには打ってつけの教材だろう。
英国人にとって、そんな身近な作品だったとは!!
ヒエェェエエ!!!
で、私も体験してみて、
脳天チョォォオオップ!!!
英国で26年間ロングランを続ける。
その理由にガッテン!!
全編恐怖で凝り固まるっていうんじゃなくって、
ユーモアも入ってるんだもんなぁ。
劇場のというか演劇の、
色んな技法が散りばめてあるから、
イマジネーション大爆発だし。
うん、演劇ってスッゲェエエ!!
やっぱり大好きだぁああ
ウエストエンドでも観てみたぁあいぃい! 
いやいやいや、まさかこんな気持ちになろうとはっ。

パルコ劇場のロビーは撮影禁止だったのに…
出来るようになったのねぇ! 



パルコ・プロデュース ウーマンインブラック
東京 PARCO劇場:2015年8月7日 (金) ~30日 (日)
名古屋 アートピアホール:2015年9月3日 (木)、4日 (金)
新潟 りゅーとぴあ:2015年9月6日 (日)
大阪 森ノ宮ピロティホール:2015年9月8日 (火) ~12日 (土)

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