今回の「日本人へ」は、八月十五日に考えたこと、であった。
塩野さんが力説していたのは、日本は今後二度と負け戦はしないようにしなければならない、ということであった。そのためにはまず、自分の国は自分で守るようにしなければならないと。イラクでわかる通り、アメリカが日本を守るために若者の命をかけてまですることは考えにくいからだ。そして、負け戦に巻き込まれないようにするため、日本は外交戦略で孤立化しないように注意していかなければならないと。そのために自国のことは自国で解決できるようにしなければ、国際政治ではまともに相手にされないという。
今回の内容は、塩野さんの書いたものと分かっていなければ、まるで右翼系新聞の社説を読んでいるような気にならないでもないが、あの塩野さんの書いていることだから、深い洞察のうえであろう。
池田さんが観念であると指摘する「国家」であるが、国際間では一定の集合体として、一人格のように振舞い、お互いの暴力を牽制するかのようだ。国際間の暴力をある程度抑えていくには、国連を国家の集合体として機能させて活用することが、自国民のみならず他国民をも決して犠牲にしない最善の方法なのだろう。
池田さんはこうも言っている。戦争の時代にあれば、戦争の時代を生きるしかないのだと。世界をみれば、未だ現代も戦争の時代といえるのかもしれない。
塩野さんが力説していたのは、日本は今後二度と負け戦はしないようにしなければならない、ということであった。そのためにはまず、自分の国は自分で守るようにしなければならないと。イラクでわかる通り、アメリカが日本を守るために若者の命をかけてまですることは考えにくいからだ。そして、負け戦に巻き込まれないようにするため、日本は外交戦略で孤立化しないように注意していかなければならないと。そのために自国のことは自国で解決できるようにしなければ、国際政治ではまともに相手にされないという。
今回の内容は、塩野さんの書いたものと分かっていなければ、まるで右翼系新聞の社説を読んでいるような気にならないでもないが、あの塩野さんの書いていることだから、深い洞察のうえであろう。
池田さんが観念であると指摘する「国家」であるが、国際間では一定の集合体として、一人格のように振舞い、お互いの暴力を牽制するかのようだ。国際間の暴力をある程度抑えていくには、国連を国家の集合体として機能させて活用することが、自国民のみならず他国民をも決して犠牲にしない最善の方法なのだろう。
池田さんはこうも言っている。戦争の時代にあれば、戦争の時代を生きるしかないのだと。世界をみれば、未だ現代も戦争の時代といえるのかもしれない。