1月23,24日、榎本英剛さんがアズワンコミュニテイ鈴鹿の
探訪DAYで来訪された。
神奈川県のある藤野でトランジション藤野を立ち上げた。
今は、「よく生きる研究所」を立ち上げ、各地への講演活動も
活発にしている。
http://www.yokuikiru.jp/profile/index.html
半日、はたけ公園・おふくろさん弁当・里山・旧ストアなどを
まわり、そこでやっている人たちと話を聞いた。
夜の懇談会で、榎本さんの感想を聞かせてもらった。
「一つ財布という形で、お金のいらない社会を実現させようと
しているのは、革命的。
それも、”してもいい、しなくてもいい”と一人ひとりのグラデーションが
あるのも、おもしろい」
「はたけ公園で。周囲にある柵の話を聞いた。どこかで柵を
作ろうと決めて、計画や役割を決めて、はじまったのでは
いないらしい。
作りたいという声があって、やろうという人が出てきた。ところが、
その人は作ることに得手ではない。いつの間にか、得手の人が
加わって出来たという。ある意味、それぞれ思い思い、勝手に
やって、出来上がってきている・・・これが実際のことじゃないか」
「おふくろさん弁当とかファームというコミュニテイビジネスが
あるというのがいい。各人が生計を立てることが、コミュニテイ
づくりにもなっている。
トランジション藤野では外に仂きに行く人が多く、コミュニテイの
活動が土日とかに限られてしまっている」
1泊2日という短い時間だったけど、いろいろなテーマや切り口で
語り合った。
これは、これからの研究テーマであり、一人ひとりにとっては
人生のテーマであり、コミュニテイにとっては、社会構成・社会運営の
テーマになってくるだろう。
研究・試み・検討、この交流をしていきたいと思った。
○心が発露し、知性が豊かに発揮される社会づくり
それを妨げている原因の探究
○人が育つとか、成長するとはどういうことか。
それぞれの人のなかに、観察していきたい。上辺の評価でなく。
地域社会のなかにこそ、育ちのベースがある。
○人と人の間にお金が介在しない社会は実現できるか。
地域通貨という試みのこれからの姿
○人と人の意志が尊重され、それぞれの自由意志で営まれる社会
人と人の間に、させたり、されられたりというようなものが
あるのかのかどうか、その解明。
それをベースにした社会の仕組みや運営。
○話し合うとはどういうことかの解明。
夫婦の会話「ことしは竹の子あまりたべていないね」「4回食べたでしょ」
これは、会話になっているかどうか。
この検討と、人と人の関係がベースの社会の構想。
○安心とか、安全、安定とはどういうことか。
○人とつながるというけれど、つながるとはどういうことか。
○人はどうしても、固定したり、決めたりしないと安心できない。
お金がないと安心できない。
この辺を、個人レベルでも、コミュニテイレベルでも、どう
解決していくか。
榎本さんと、いろいろお話した内容を、ぼくなりに思いつくままに
思い出しながら、メモしました。
いろいろな機会で、いろいろな形で交流できたらいいなあと
思いました。
いちど、藤野を訪問したいと思っています。