おととい、名古屋の西、東海市に何人かでおでかけした。
自宅を開放して、料理教室したり、地域の人に食事を供したり、
そんなことを面白くやっている杉浦和子さん宅へ。
近所の北岡ますみさんも、来てくれた。
イタリアンのパスタとピザのランチ。デザートは、無花果の
コンポートのシャーペット。
10年まえ、1ヶ月イタリアで勉強してきた。
「イタリアの味です」と和子さん。
食堂は薪ストーブがあって、チロチロ燃えている。
薪は旦那さまが、市内で伐採した木からつくっている。
心地がいいのか、ずいぶんゆっくり話し込んでしまった。
和子さんは「ホメオパシー」という西洋の伝統的な健康法、
自身の治癒力をひきだす治療法について、いろいろ体験を
交えて話してくれた。
夕方、近くの喫茶店で、めずらしいコーヒーなどで寛いだ。
「短時間だったけど、出会えてよかったね」と和子さんと
別れた。
喫茶店を出たときは薄暗くなっていた。運転は、ぼく。
仲間を乗せて、入口のところで、左にハンドルっを切ったが、
不注意で右前輪を溝にはめてしまった。
先ず、 じぶんたちで引き上げようとして、二次災害。
妻小浪の前歯の一本が折れてしまった。詳しいことは、省く。
近くの自動車屋さんが4、5人来てくれて、まもなく車は溝から
上げることができた。
とっても、楽しく、寛いでいた次の瞬間の”事件”だった。
帰宅して、やっとホッとして、お風呂に入り、遅い夕食。
小浪はラーメンをつくった。
麺をすすっていると、小浪が「噛めない」と言った。
笑えない。
小浪は、一本歯がないだけで、たよりないという。
顔の見栄えも、ずいぶん変わる。
笑えない。
じつは、ぼくは前歯がない。入歯である。
翌日、妻はコロッケを試作しているお仲間のところに、出かけた。
歯が欠けてりいることが発見され、(そりゃあ、発見されるわな)、
事情を話したら、みんなから散々笑われたらしい。
「だって、涙がでるほど、笑うのよ」と小浪。
「だいじょうぶか?」とか「一本抜けただけでもたよりないよなあ」とか
いかにも妻のことを心配するかのような、そんな感じで側にいたのに
そんな話を聞くと、どんよりしていたものが晴れていく。
小浪は、毎週金曜は養護施設で暮らしている子の”学習支援”に
かよっている。
そこは事情で親が面倒みれない子どもたちを預かっている。
夕方、1時間、宿題を見てやったり、遊んだりしている。
ボランテイアの活動。
ポイントは、一人ひとり暮らしのなかで、その人を独り占めに
できる時間をつくってあげたい、ということらしい。
金曜は小学生の女の子。
その日、いち早く小浪の前歯に気がついて、「どうしたの?」と
聞いてきた。
その子は自分も歯が抜けていて、「へんな気持ち」と言って、
とっても親しい感じになったらしい。
ふだんなら、「もう帰る」と途中でも立っていってしまうことが、
けっこうあるらしいが、きのうは百人一首を二人でずいぶん
楽しんだよう。
いままで付いていて当たり前としていたものが、一本なくなった
だけでも欠けた感じ、さびしいしい感じがでてくるけど、他の人から
見ると、親しみがわくようなこともあるのだろうか?
東海市の知人宅訪問が、どちらかといえば、こっちの印象が
強くなった。
でも、これはセットになっていて、ありのまま、ドジをふくめて
そのままで、そんなお付き合いになっていきたい。
はっ、はっはの歯である。
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