台風6号が四国に接近しているらしい。時折、激しい雨。
7月18日夜、長澤文則さんが豊里から中井さん宅にやってきた。晩酌しながら、夕食。大平さんとぼくもご相伴に預かった。ひさしぶりのひとときだった。
お料理は、中井佳子さん。コミニュテイ食堂と名乗っているだけあって、こんな内輪の席でもちょっとしたメニューだった。
キューリのサラダ
細の目に切ったポテトのチジミ焼き風
東南アジア系の生春巻
鶏肉で、酢豚風味で炒めたもの。
あと、もい一品あったけど、思いだせない。
さいごに、「辛いのでご飯にかけて食べてね」とだしてくれた、タイ風豚肉と野菜の煮たもの。
佳子さんは、そこまでテーブルに出して、同席しなくなった。
夜が更け、先ほどまでの雨音も静かになった。
長澤さんが、タイ風煮物をご飯に載せて食べた。「うまい!」と言う。長澤さんは、舌が肥えている。彼が言うのだから、けっこういけるのかなと思った。
デザートに、中井さんが袋に入ったお菓子を出してきた。
「これって、街のはたけ公園で、近所のおばさんから貰ったものかな?」と聞く。「そうだ」という。
洋菓子のようで、「白桃」と「ミルフィーユ」と書いてあった。製造は山梨。
長澤さんが、自分で切って、食べはじめる。「いけるよ」と言う。
「ミルフィーユって、なんだ?」と中井さん。
「ミルフィーユというのは、フランス語で千枚の葉っぱと言うんだぜ。パイ生地を何層にも重ねて・・」と蘊蓄を披露、長澤さん。
「そのお菓子って、中井さんが近所のおばさんのところに、桃の葉を持って行ってあげて、そのお返しじゃないの?」とぼく。
中井さんが、街のはたけ公園に居たら、女の人が二人、母子のようだけど、ここに桃の木はないかと聞かれた。その方は、このはたけ公園の地主さんの一人だった。どうも娘さんの皮膚が荒れていて、それには桃の葉が効くということらしい。
「ここにはないけど、友達のところにあるので、後で持っていきますよ」と中井さん。友達のところになくて、その隣の家に桃の木があったので、眺めていた。不審者と見られそうになったけど、事情を話したら、何枚でも要るだけ持っていけと言ってもらった。「それで、その地主のお母さんとこに届けたんだ」
「桃の葉が、ミルフィーユに変わった?しかも、白桃入りのクリームが入っている・・」
「そのお母さん、ミルフィーユが千枚の葉という意味だと知って、わざわざ白桃ミルフィーユを中井さんに届けたのだろうか?」
「だとすると・・・これは。ただのお菓子ではない・・・」
「気持ちをお菓子に託している・・」
そこへ、一寝入りしたらしく、佳子さんが起きてきた。
わいわい言っている席に座る。
中井さんが、ミルフィーユを佳子さんに勧める。そして、ミルフィーユ物語を語った。
佳子さん「わらしべ長者の話からいくと、貰ったものは食べないで、次に生かしたら長者になるというけどね」
一同「・・・・」
台風6号は、明後日三重地方に最接近という。12時前、外は静まりかえっている。
長澤さん、ときどきは出かけてくださいね。
(しらべて、分かったこと)
・このミルフィーユは、山梨のお菓子屋さんのもの。山梨は日本一の桃の産地だということ。
・「夏の土用は桃湯に入る」という慣習があったらしい。山梨では、それが盛ん?
・桃の葉はとても細かい毛に覆われていて、さわるとかぶれることがあるらしい。それを、逆手にとって、古人はかゆみを抑える効果を見出して、薬用にした。日焼け、あせも、しっしん、虫さされに効能。毛穴をきっと、ひきしめる作用あり。
7月18日夜、長澤文則さんが豊里から中井さん宅にやってきた。晩酌しながら、夕食。大平さんとぼくもご相伴に預かった。ひさしぶりのひとときだった。
お料理は、中井佳子さん。コミニュテイ食堂と名乗っているだけあって、こんな内輪の席でもちょっとしたメニューだった。
キューリのサラダ
細の目に切ったポテトのチジミ焼き風
東南アジア系の生春巻
鶏肉で、酢豚風味で炒めたもの。
あと、もい一品あったけど、思いだせない。
さいごに、「辛いのでご飯にかけて食べてね」とだしてくれた、タイ風豚肉と野菜の煮たもの。
佳子さんは、そこまでテーブルに出して、同席しなくなった。
夜が更け、先ほどまでの雨音も静かになった。
長澤さんが、タイ風煮物をご飯に載せて食べた。「うまい!」と言う。長澤さんは、舌が肥えている。彼が言うのだから、けっこういけるのかなと思った。
デザートに、中井さんが袋に入ったお菓子を出してきた。
「これって、街のはたけ公園で、近所のおばさんから貰ったものかな?」と聞く。「そうだ」という。
洋菓子のようで、「白桃」と「ミルフィーユ」と書いてあった。製造は山梨。
長澤さんが、自分で切って、食べはじめる。「いけるよ」と言う。
「ミルフィーユって、なんだ?」と中井さん。
「ミルフィーユというのは、フランス語で千枚の葉っぱと言うんだぜ。パイ生地を何層にも重ねて・・」と蘊蓄を披露、長澤さん。
「そのお菓子って、中井さんが近所のおばさんのところに、桃の葉を持って行ってあげて、そのお返しじゃないの?」とぼく。
中井さんが、街のはたけ公園に居たら、女の人が二人、母子のようだけど、ここに桃の木はないかと聞かれた。その方は、このはたけ公園の地主さんの一人だった。どうも娘さんの皮膚が荒れていて、それには桃の葉が効くということらしい。
「ここにはないけど、友達のところにあるので、後で持っていきますよ」と中井さん。友達のところになくて、その隣の家に桃の木があったので、眺めていた。不審者と見られそうになったけど、事情を話したら、何枚でも要るだけ持っていけと言ってもらった。「それで、その地主のお母さんとこに届けたんだ」
「桃の葉が、ミルフィーユに変わった?しかも、白桃入りのクリームが入っている・・」
「そのお母さん、ミルフィーユが千枚の葉という意味だと知って、わざわざ白桃ミルフィーユを中井さんに届けたのだろうか?」
「だとすると・・・これは。ただのお菓子ではない・・・」
「気持ちをお菓子に託している・・」
そこへ、一寝入りしたらしく、佳子さんが起きてきた。
わいわい言っている席に座る。
中井さんが、ミルフィーユを佳子さんに勧める。そして、ミルフィーユ物語を語った。
佳子さん「わらしべ長者の話からいくと、貰ったものは食べないで、次に生かしたら長者になるというけどね」
一同「・・・・」
台風6号は、明後日三重地方に最接近という。12時前、外は静まりかえっている。
長澤さん、ときどきは出かけてくださいね。
(しらべて、分かったこと)
・このミルフィーユは、山梨のお菓子屋さんのもの。山梨は日本一の桃の産地だということ。
・「夏の土用は桃湯に入る」という慣習があったらしい。山梨では、それが盛ん?
・桃の葉はとても細かい毛に覆われていて、さわるとかぶれることがあるらしい。それを、逆手にとって、古人はかゆみを抑える効果を見出して、薬用にした。日焼け、あせも、しっしん、虫さされに効能。毛穴をきっと、ひきしめる作用あり。
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