梅雨入りらしいという日、はたけ公園に紫陽花を
見に行った。
市川憲一さんが軽四に載せてくれた。
市川さんは、手術を控えて、のんびり過ごそうと
している。
紫陽花の立派なのを見たいというなら、あちこちに名所は
あるだろうな。
はたけ公園の紫陽花は、東西１００余メートルに渡って、
道路と農場の間に咲いている。
写真で撮る時は、すごいという部分に焦点をあてて撮る。
実際は、ところどころ疎らなところがあり、これからが
楽しみというほかない。
この紫陽花を見ているのは、恩田文男さんである。
1週間ほど前、朝、たまたま会って、彼とはたけ公園の
紫陽花を見に行った。
「恩田さん、写真撮るよ、そこに立って」
「何かに載るのはいやだ」
「うん、載せないよ」
と言って、紫陽花を背にして、一枚撮った。
「撮ってやるよ」と恩田さん。ぼくを撮ってくれた。
恩田さん、最近いろいろ手がけている。
はたけ公園の広場に芝生をはりはじめた。
鈴鹿カルチャーステーションの玄関をお花畑にしたり、
南側のカフェスペースの大ウインドウにゴーヤのカーテンを
つくった。
ゴーヤは、日ごとに成長し、その蔓をネットに巻きつけている。
か細い蔓がネットに巻きついている様子は、ゴーヤに意志が
ある如くだ。
恩田さんは、大通りの並木の根下に花を咲かせようとも
おもっている。
鈴鹿カルチャーステーションの前だけというより、大通りの
両側、東西にキリのいいとこまで。
なんか夢があるなあ。