冷凍みかん、ふしぎな食べ物である
えいちあーる亭 亭主も ご幼少のみぎり食したかすかな記憶がある・・・
今日はスーパーマーケットへひとり食材を買いに出かける
会社員だったころには、休みの日に、家内を連れて外で昼食を食べて食材を買いにスーパーへ
家内にしてみればそれがささやかな楽しみ、デートでもあったようす・・・
そんなとき、なぜか心のどこかで繰り返し思ったことは今が一番幸せなのかもしれないという思い
暮らしも、子育ても順調に思えたあの頃、こんなに満たされているのになぜと思いながらも心のどこかで
一抹の不安を感じたのは今も忘れない
スーパーで食材を眺めながら冷凍食品のコーナーへ来たとき
冷凍みかんのケースを発見。霜のついたビニール袋の中に4つ並んだそれを見たとき
一瞬でそれを食べたときの情景が視覚を伴って思い出された
おそらく母の横で列車のいすに座り、すでに暗くなった車窓を見ながらむいてもらったそれを
かじっている幼い私がいて まだ半分こおったみかんのシャリシャリした歯ごたえとすっぱさが
口の中でよみがえる えいちあーる亭 亭主
愛されていたことへの思い出の確証とともに 愛してくれたものに十分報いてやれただろうか
といういつもの問いをならべて 今日を終わろうとする えいちあーる亭 亭主でした