Good Frlend!(motovlog)

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アプリリア・RS250に見る2ストエンジンの驚異。(番外編vol.3041)

2021-08-03 09:58:28 | 日記

ちょっと最近シリーズ化されてますが、今日も250ccクラスで「2スト」バイクのお話です。(笑)

車種はイタリアの小さなメーカー「アプリリア」社から1994年に登場した「RS250」が今日の主役。

この「アプリリア」と言うメーカーも、

現在では「RS660」「RSV4」「TUONO V4」に見られる4ストエンジンのオートバイを生産していますが、

国内の4大メーカーが新しい排気ガス規制の元、1999年で全ての2ストバイクを生産中止した中、

どうやってたのか?2003年まで250ccモデルの2ストバイクを作り続けた珍しいメーカーでもあります。

で、話を「RS250」に戻しますが、このマシンは大きく2種類に分かれており、

1994年からの前期型(LD型)と、1998年からの後期型(LDA型)に分けることが出来ます。

また、カラーリングは毎年変更されており、詳しい人はそのカラーで年式が分かるらしいです。

さらにここが一番「肝心」なところですが、

搭載されてる2ストV型2気筒エンジンはスズキの1994年モデル「RGV250ガンマ-VJ22A型式」のものが採用されており、

なんとパワーは国内計測で85ps、ヨーロッパ計測でも70ps(なぜか誤差があります)と言う恐ろしいパワーを誇るものでした。

これは言い換えれば1994年モデル「RGV250ガンマ-VJ22A型式」の国内仕様で40psだったものも、

吸排気システムとキャブレターセッティングの仕様変更で「同じだけのパワーが出る」事を実証してると言えます。

この話は、当時「相当な話題」となり他のホンダ「NRS250R」やヤマハ「TZR250」に関しても、

同じリチューンで同一のパワーが出るんじゃないかって話し合ったものです。

実際、のちに「HRCキット」や「TZレーサーキット」の登場で、

規制出力の倍近い70ps以上のパワーを出すことになるんですけどね。(笑)

この「RS250」は基本的に、当時WGPの250クラスで使われてた「RSV250(RSW250)」のレプリカモデルで、

剛性の高いアルミフレームやサスペンション&ブレーキシステムなど市販バイクとしては圧倒的にレーシーな作りとなってて、

現在でも「スーパースポーツ600ccモデル」に匹敵するパフィーマンスを持ってると言われています。

ここが、2ストエンジンの「恐ろしいところ」なんですよね。

4ストと違い低速トルクが少ない分、パワーバンドと言う領域に回転数を合わせると「ターボの様な加速」を見せてくれます。

また、軽量でコンパクトな車体との対比もあり、ライダーの「加速体感」は半端ないです。(笑)

何もしなくても簡単にフロントは上がりますし、グリップの良いタイヤを履くと峠では敵なしです。

200ps以上あるSSモデルまでの圧倒的なものはありませんが、間違いなくモンスター級であることは言えますね。

実はボクも過去に1993年モデルの「NSR250R-SP」に乗ってましたが、大型バイクとはまた違う恐ろしさを感じてました。

たった140kgの車体重量に、MAX85psもあるパワー。

そりゃそうでしょう、って事ですね!(笑)








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カワサキのオートバイと、2ストの相性&特性。(番外編vol.2040)

2021-08-02 09:28:53 | 日記

カワサキの2ストマシンと言えば、やはり70年代に大人気を博した「マッハ」シリーズですよね。

中でも初期(1969年)に登場した「マッハIII-H1」500ccモデルは、あまりにも速いエンジンを搭載してた為、

とても「危険なオートバイ」また「乗り手を選ぶオートバイ」というレッテルを貼られることとなります。

また、その後に追加モデルされた「マッハIV-H2」は当時の国内最大排気量だった750ccを誇り、

当時、最強を誇るホンダ「CB750ドリーム」の対抗馬として登場します。

最大の特徴は「3気筒エンジン」だった事と、その3つのシリンダーヘッドが不思議なカタチでそれぞれ独立してた事です。

さらに1972年に名車「Z1」を登場させるカワサキですが、

2ストマシンに関しても「KH」シリーズというネーム変更で、そのまま1977年まで生産されることになります。

80年代に入ると大型バイクから中型バイク主流が変化し、レーサーレプリカ人気が加熱する様になると、

それに合わせてカワサキもついに1984年、初期型「KR250-KR250A型」を販売開始。

特徴は、縦(たて)に並んだ2気筒シリンダーで「タンデムツイン」と呼ばれる変わった形状のエンジンを搭載していた事です。

また外観に関してもトレンドから遠く離れた「独特のデザイン」でカワサキらしからぬ雰囲気を醸し出していました。

翌年1985年には、その後期モデルとなる「KR250-KR250A型」を登場させ、

低速トルクを強力にした「KVSS」を搭載した進化モデルへと変化させます。

ここまででも言える事は、2ストにおけるエンジン構造は他社と比べても遜色に無い「優れた機構」が盛り込まれていたって事です。

さらに1988年には、よりレーシーなデザインを纏(まと)った「KR-1-KR250B型」を販売。

エンジンは並列になりフレームはオールアルミ製になった事で先代モデルより10kgも軽くなり、

高性能なラジアルタイヤの性能向上もあって、カワサキ「歴代最強」と言われる2ストモデルとなります。

で、その翌年1989年にはその進化版となる「KR-1S-KR250C型」を登場させますが、

なぜか、これがカワサキとして「最後の2ストマシン」となってしまいます。

理由はボクには分かりませんが、世間を振り返るとこの時代が「2スト最盛期」だったことは間違いなかったです。

今でも「カワサキと言えば4ストエンジン」と言うイメージは確かにあります。

しかし、ここまではカワサキも他社に追従する2ストマシンをしっかり開発してたんですけどね。

いわゆるネイキッドの「Z」シリーズと、カウル仕様の「ニンジャ」シリーズがカワサキと言うブランドイメージですが、

オートバイファンなら、かつてカワサキに「マッハ」や「KR」ってモデルがあった事は誰もが知るところです。

国内でのレーサーレプリカ合戦に関して途中断念した感じで2ストから撤退してしまったカワサキですが、

実は海外では小型バイクとして2ストエンジンはその後も作られていました。

国内での販売がなかったので、知らない人も多いと思いますが「タイ」や「インドネシア」で、

2000年以降も売られてたんですよね。

これまた、カワサキの不思議な部分なんですよね!(笑)










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