
ちょっと最近シリーズ化されてますが、今日も250ccクラスで「2スト」バイクのお話です。(笑)
車種はイタリアの小さなメーカー「アプリリア」社から1994年に登場した「RS250」が今日の主役。
この「アプリリア」と言うメーカーも、
現在では「RS660」「RSV4」「TUONO V4」に見られる4ストエンジンのオートバイを生産していますが、
国内の4大メーカーが新しい排気ガス規制の元、1999年で全ての2ストバイクを生産中止した中、
どうやってたのか?2003年まで250ccモデルの2ストバイクを作り続けた珍しいメーカーでもあります。
で、話を「RS250」に戻しますが、このマシンは大きく2種類に分かれており、
1994年からの前期型(LD型)と、1998年からの後期型(LDA型)に分けることが出来ます。
また、カラーリングは毎年変更されており、詳しい人はそのカラーで年式が分かるらしいです。
さらにここが一番「肝心」なところですが、
搭載されてる2ストV型2気筒エンジンはスズキの1994年モデル「RGV250ガンマ-VJ22A型式」のものが採用されており、
なんとパワーは国内計測で85ps、ヨーロッパ計測でも70ps(なぜか誤差があります)と言う恐ろしいパワーを誇るものでした。
これは言い換えれば1994年モデル「RGV250ガンマ-VJ22A型式」の国内仕様で40psだったものも、
吸排気システムとキャブレターセッティングの仕様変更で「同じだけのパワーが出る」事を実証してると言えます。
この話は、当時「相当な話題」となり他のホンダ「NRS250R」やヤマハ「TZR250」に関しても、
同じリチューンで同一のパワーが出るんじゃないかって話し合ったものです。
実際、のちに「HRCキット」や「TZレーサーキット」の登場で、
規制出力の倍近い70ps以上のパワーを出すことになるんですけどね。(笑)
この「RS250」は基本的に、当時WGPの250クラスで使われてた「RSV250(RSW250)」のレプリカモデルで、
剛性の高いアルミフレームやサスペンション&ブレーキシステムなど市販バイクとしては圧倒的にレーシーな作りとなってて、
現在でも「スーパースポーツ600ccモデル」に匹敵するパフィーマンスを持ってると言われています。
ここが、2ストエンジンの「恐ろしいところ」なんですよね。
4ストと違い低速トルクが少ない分、パワーバンドと言う領域に回転数を合わせると「ターボの様な加速」を見せてくれます。
また、軽量でコンパクトな車体との対比もあり、ライダーの「加速体感」は半端ないです。(笑)
何もしなくても簡単にフロントは上がりますし、グリップの良いタイヤを履くと峠では敵なしです。
200ps以上あるSSモデルまでの圧倒的なものはありませんが、間違いなくモンスター級であることは言えますね。
実はボクも過去に1993年モデルの「NSR250R-SP」に乗ってましたが、大型バイクとはまた違う恐ろしさを感じてました。
たった140kgの車体重量に、MAX85psもあるパワー。
そりゃそうでしょう、って事ですね!(笑)
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