Good Frlend!(motovlog)

個人の好きなことを書くブログです。

1980年代にあった過去のWGPチャンピオンマシン、スズキ・RGB500。(番外編vol.3293)

2022-06-25 01:42:32 | 日記

今日は、前回のヤマハ「YZR500」だったり、前々回にご紹介したホンダ「NS500」に続いて、1980年代初頭に「圧倒的な強さ」を誇ったWGPマシン、スズキ「RGB500」のご紹介です。

そもそも、その元祖となるスズキ初の2スト500ccマシン「RG500」が登場したのって1974年からで、1978年にはさらにエンジンを改良した2世代型の「RGA500」型となり、

また、さらにその翌年となる1979年からは、より「機械制御」が充実したなエンジンを搭載した、この3世代モデル「RGB500」となり、同年にWGPデビューしたと言う経緯となっています。

で、その仕様を見てみますと、まずエンジンは、2ストの水冷式で並列(ロータリーディスクバルブ式)の4気筒DOHCが搭載されており、当時で最高出力は110spでした。

また車重は137kgで、リアのサスペンションはフルローター式のモノクロリンクサス仕様で、ホイールサイズは前後とも18インチとなっていました。

この時代って不思議で「ホイールサイズ」が各社で統一されておらず1982年だけでも、ホンダは16インチ、ヤマハは17インチ、そしてスズキが18インチとマシンで違いがあったんですよね。

さらに驚くのは、同じ名称「RGB500」として「市販レーサー」も同年から販売されており、世界中のプライベーターチームがそれを一般購入して国際レースに出場してたって感じでした。

現代の最高峰「motoGP」では完全にオートバイメーカーでの「ワークスチーム」とその「サテライトチーム」だけで戦ってる状況ですから、なんだか考えられないですよね。(笑)

また、ぐ〜っと、遡(さかの)ぼった、1976年にはあの英国で「サーの称号」を与えられた「バリー・シーン選手」が先代モデル「RG500」でスズキで初のワールドチャンピオンとなってて、

この「RGB500」マシン以降に関しても、1981年に「マルコ・ルッキネリー選手」が「ケニー・ロバーツ選手」や「ランディー・マモラ選手」を破りその年のシリーズチャンピオンとなり、

さらに、その翌年の1982年にはイタリアのライダーである「フランコ・ウンチーニ選手」が世界チャンピオンになり、2年連続でスズキの「RGB500」がチャンピオンマシンとなります。

もちろん彼らが乗ったマシンは「スズキワークス」からのものだったですが、この時代って「最高峰の500ccクラス」でも「30台以上」の車両がエントリーされており、

めちゃめちゃ速いライダーから、かなり遅いライダーまで、激しく「技量が違う」ライダーの混戦で走っていたため、何周も「周回遅れ」となるマシンも出てくる始末で、

その周回遅れをどう攻略するかもトップライダーの技量や作戦の1つと見られていました。まぁ、そうは言えこの「WGP-500クラス」に誰でも出場できた訳ではありませんが、

今と違い「市販で500ccレーシングマシン」が売られていたので、ある程度、母国で実績を持った個人のライダーが「お金を投じて自身でチームを作れば…」って感じで参戦してたので、

まぁ、こんな事態になってたのも、当然と言えば当然の状況だったと言えます。(笑)

そこはともかく、この時代のスズキって、もう独占状態で「RGB500」に乗れば勝てると言われるほど、抜きに出てた性能を誇るマシンだったことがよく分かりますよね。

また、この時代からの大きな特徴の1つに「スポンサーカラー」があって、広告規制の関係で一般に広告宣伝が打てない世界中の「タバコメーカー」がメインスポンサーとなってた状況で、

スズキに関しても「HB(ハーベ)」などがメインスポンサーとなっていましたし、まぁ、モータースポーツとタバコメーカーのコラボは4輪も含めて当たり前の時代でした。(笑)

今じゃ嫌われ者のタバコですよ!(笑)まさに、ここも今と「大きく違う点」だったりします。で、この「RGB500」市販車はその後も生産され続けるのですが、スズキワークスとしては、

この1982年で一旦レース活動を中止する事となります。その原因はもちろん「経営不振」からですが、1980年代の中盤に入ると人気モデルが登場し脱却を図る事に成功します。

で、このスズキと言えば、このレジェンド「ケビン・シュワンツ選手」が参戦開始する1988年に復活を遂げ、当時、彼が乗ったV型エンジン搭載の「RGV-Γ500」も同年からの登場となります。

いやぁ、華々しかったですね。しかしその後は、浮き沈みの激しい時代をスズキワークスとして「厳しい道のりを経験」していくのですが、そこら辺のお話はまた後に…。(笑)







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする