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イタリアンカフェレーサーを彷彿させた、ヤマハ・SRV250/S。(番外編vol.3289)

2022-06-21 00:10:18 | 日記

まず、このネームから見てもお分かりに様に、既に名車となっていたヤマハ「SR」シリーズの「V型エンジン搭載」で同類ポジションに位置するのが、このヤマハ「SRV250/S」です。

排気量は250ccだけの単体モデルでしたが、初期モデルの登場は1992年からで、この時代に合うオートバイの流れを意識して開発された1台となります。

まず、1989年のカワサキ「ゼファー」シリーズの登場を切っ掛けに、突然襲って来た「ネオクラッシック」のブームは1990年代に入るとその勢いはより加速する方向に向かい、

各社からも類似したモデルが続々と登場する中、ヤマハもそんな流行りに乗っかるカタチで、トラディショナルなイタリアン風のカフェレーサーを模したモデルとして設計されたものでした。

そもそも、搭載されてたエンジンは先に登場したクルーザー系の「ビラーゴ250(XV250)」から流用されたもので、主流となってた水冷式と違い昔ながらの「空冷エンジン」が特徴となっています。

まぁ、いわゆる「ネオクラッシック」とは過去にあった「名車のリメイク」と言うものですが、そう考えるとこの「SRV250/S」に関しては若干それとは違い、元となるモデルは特になかったのですが、

1950年代から1960年代にかけてイタリアの小さなメーカーが製造してた過去のオートバイを模倣したモデルとされていたため、一応この時代の「ネオクラッシック」の仲間とされています。

で、その詳細なスペックを見てみますと、まずエンジンは「ビラーゴ250(XV250)」からの流用で、空冷式4ストV型2気筒SOHC2バルブで、排気量が248cc、

最高出力は27psと控えめで、最大トルクは2.5kgとなっていました、またフレームは1970年代からあった伝統的なダブルクレドール式が採用されており、フロントブレーキは片側のシングルを搭載、

ガソリンタンク容量は13リットリルで、市街地での平均燃費が約45kmとなってましたから、満タンからの航続距離はなんと585kmと言う「優れた燃費性能」を実現していました。

当時、まだまだ人気があった、250cc系の「レーサーレプリカ」が軒並み45psのパワーを誇っていた事を考えれば、この「SRV250/S」の27psはそれらと比べると非常に非力なものでしたが、

この「ネオクラッシック」と言うジャンルにおいては、スタイルコンセプトが最優先されてましたから、当然ながら「性能は二の次」だったので全然これで問題なかった様です。(笑)

また、この「SRV250/S」自体の最終モデルとしては1995年まで生産され、1996年からは。次の2世代目モデルとなる「ルネッサ」へとバトンタッチされます。

結局、「ルネッサ」も同じコンセプトのカフェレーサースタイルを意識したイタリアントラッドスポーツとされるので、この「SRV250/S」のコンセプトをしっかり受け継いだカタチとなります。

実際にこの「SRV250/S」がどの程度、世間に受け入れられたかと振り返って見れば、個人的な見解にはなりますが、そこまでの人気を獲得出来てはなかった様に感じられます。

その要因はやはり、当時の人気を得たモデルを見返して考えれば、過去にあった「明確な名車のリメイク」ものが圧倒的な人気車になってた事に気が付きます。

この「SRV250/S」の様な広い範囲(イタリアの旧車)で創造したものは、正確な意図が掴みづらかった事で世間的には分かりづらく、ただ「好みだけ」の魅力に留まったんじゃないかって思われます。

そんなこんなで最後にこの「SRV250/S」の中古市場を見てみますと、大体安いもので15万円あたりから、高いもので65万円前後で取引されている様です。

安いモデルは非常に安い傾向で、逆に高いものは、相当「状態が良い」か「カッコよくカスタムされた」ものに特化してる感じです。(笑)

販売から25年以上経ったモデルですが、特にオートバイ自体の価値はそんなに高くない傾向ですが、それだけにお手軽な1台と言える気もします、さていかがだったでしょう!(笑)






コメント
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