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4スト250cc、4気筒モデルは早めの撤退、スズキ・GSX-R250R。(番外編vol.3279)

2022-06-11 11:16:14 | 日記

まず、1980年代も終盤に差し掛かり、あのカワサキから1989年に「ゼファー400(ネオクラッシック)」が新たに出現した事で、どことなく「レーサーレプリカ」の時代に終焉が訪れそうな予感がし始めた頃、

1987年から本格的な「4スト250cc」クラスでの「レーサーレプリカ」を登場させてたスズキからは、その同年にあたる1989年に新型「レーサーレプリカ」モデル「GSX-R250R/SP」を登場させます。

内容は先代モデル「GSX-R250」より、さらに洗礼さてたものになり、性能やパワーに関しても同一シリーズの中でも最強に近いモデルでした。

しかし、残念なことにこの「GSX-R250R/SP」は結果として経った「1年間だけの販売」で終わってしまい、事実上、スズキの「4スト250ccモデル」はこの年をもって生産中止となってしまいます。

とは言え、2スト250cモデルで人気の「RGV250ガンマ」や、常に先をいく風潮があった4スト400ccモデルの「GSX-R400R」は引き続き売られる事となります。

比較的この手の中型「レーサーレプリカ」に力を入れてたスズキだったのに何故?、急にこう言った状況になった事のか?当時としては不思議でなりませんでしたが、

その理由に関してはボクの周りでも「諸説」あって、ボク個人で当時を思い返せば、やや時代の「流行りに変化」が起こり始め、この手のフルカウルのオートバイに不協和音が聞かれ始めた事や、

そもそも、4スト250cc開発に関して、性能面や生産コストのことでメーカー側の「リスクが高かった」事が言えるじゃないかって勝手に感じていました。(笑)

元々が4ストの場合「250ccと言う排気量」で、絶大な性能とパワーを得るには他のスポーツバイクと比べ「非常に難しい」部分があります。

実際、当時の技術だと、逆にエンジンに関しては15.000回転以上の回転数を出さないと目標のパワーに到達しませんし、それをすると当然、エンジンの耐久性に問題が生じてしまいます、

軽量コンパクトに関しても同排気量を持つ2ストマシンと比較すると、どうしても劣る状況でもありましたから、結果的には無意味なものになってしまいます。

特に後者の「2スト250cc」マシンと同じスペックで渡り歩くには、どうしても4ストだと「排気量がたらなかった…?」やはり「400ccモデルじゃないと対抗できない」状況は確実にあった気がします。

なので、これ以上イタズラに予算をかけて開発しても既に限界も来ていますし「この際、我々はRGV250ガンマとGSX-R400Rの2強で行こう」と、スズキの内部で考えたのかもしれないですね。(笑)

と言う事でスズキとしての4スト250ccレーサーレプリカ「最後のモデル」となるこの「GSX-R250R/SP」ですが、ここで詳細にスペックを見てみますと、

エンジンは水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブで排気量は248cc、最高出力は45psで最大トルクが2.6kgとなっています。

また、フレームはオールアルミ製でダイヤモンド式を採用、さらにリアのスイングアームにはサブアームも追加され強固な足回りを実現しています。

で、この「GSX-R250R/SP」に対して、同年にネイキッドスポーツの「コブラ250」も販売され、これとに違いはカウルがあるか無いかだけの違いとなっていました。

とにかくスズキとしてやり切った感が伺え、特に上級モデル「SP」に関しては、サーキット走行に適したクロスレシオタイプのミッションが搭載されていましたし、

ツーリングに使うとか全然考えてなくて、ひたすら「走りに特化したモデル」であった事は間違いなかったと言えます。

最後に恒例の中古市場を見てみますと、大体安いもので35万円あたりから、高いものだと80万円前後で取引されている様です。

もちろん経った1年間だけの生産でしたから、それなりに売れはしましたが、比較的に球数は少なく走行距離が出ていない程度の良いものは劇的に少量の傾向にある様です。

現在。スズキから販売されてる新型の「GSX-R250R」と比較すると性能面では全く劣るところはありませんが、見た目のデザインは好き嫌いがありそうな気がしますね!(笑)








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