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開発の方向性は違うが、当時の次世代である!カワサキ・GPX250R。(番外編vol.3273)

2022-06-06 10:39:58 | 日記

昨日、一昨日と1980年代の「4スト250cc」の、いわゆる「レーサーレプリカ」の初期モデルをご紹介してきましたが、今日はそれとは少し違うカワサキ「GPX250R」のご紹介です。

で、まずこの「GPX250R」を詳しく語る前に1980年代に入ってからの、カワサキ「4スト250cc」の「系統」を、とりあえず遡(さかのぼ)って行きますと実は大きく「他社との違い」が分かって来ます。

始めますが、まず、1970年代からの流れを大きく彷彿させる「GPz250」が1983年に登場し、当時の「中型250ccスポーツバイクのあり方」をカワサキなりに示す事となります。

そこから1986年になって、世間的にやっと新世代らしい作りの「GPZ250R」が登場するのですが「これが誰が考えたのか?」と思っちゃうほど、何故かめちゃめちゃデザインが悪い…。(笑)

ただ、一応カワサキの250ccスポーツバイクとしては、それまでとは違う「新しいマインドのモデル」だったので、設計に関しては「次世代」と言えるモノであった気がします。

しかし結果に関しては「見た目(デザイン)がダサダサ」でしたから、人気&売上的には残念ながら…、いや当然の如く全然でしたけどね。(笑)

で、カワサキも流石に大反省したのか、次の「新しいフォルム」を与え次世代モデルとして登場させたのが、1987年から販売された今日の主役であるこの「GPX250R」だったりします。

一見、同時期に人気を博していた「GPZ400R」や、次のモデル「GPX400R」とよく似たデザインをしていますが、エンジンはそれとは違う新設計の2気筒エンジンを搭載しており、

車重は「乾燥重量で138kg」と劇的に軽い車体を実現したモデルとして、まさにこの時代にあってやっとカワサキとしての「次世代感」が満載されたモデルの登場であったって感じになります。(笑)

ただ、他社の4スト250ccモデルが完全に「レーサーレプリカ」を目的とした進化を繰り広げていた時期にあって、なぜかカワサキだけ「スポーツツアラー」に力を入れてる状況ではありました。

なので、もれなくこの「GPX250R」もその路線を辿っており、フォルムを見る限りスポーツバイクではあるのですが、4気筒エンジンを搭載した他の「レーサーレプリカ」とは大きく違うものだったです。

しか〜し、しかし、この「GPX250R」って、実は当時「結構な人気車両」となってて「レーサーレプリカ」ではなかったものの、世間的には若者を中心に大変良く売れてました。(笑)

同時期に進化した兄貴分の「GPX400R」が大ズッコケをかましたのに対して、多分ですがカワサキにとって「唯一このジャンル」で成功を収めたのが、この「GPX250R」だった気がします。

で、ここでこの「GPX250R」の詳細なスペックを見てみますと、エンジンは当時新開発された水冷式4スト並列2気筒DOHC4バルブで排気量が248cc、

最高出力は、2気筒ながら当時の250cc MAXパワーの45psを誇っており、最大トルクは2.5kgとなっています。

また、フレームはスチール製ながらダイヤモンド式を採用しており、フロントブレーキはシングルディスクを採用、ホイールサイズは前後とも16インチが履かれていました。

さらに海外(北米)にも輸出されており、そちらでは「ベビー・ニンジャ」として「ニンジャ250」と言うネームで販売もされていました。

で、最終モデルとしてはマイナーチェンジされた「GPX250R-II」で1989年まで生産されるのですが、次の直系モデルを指すとすれば、結局1990年から登場した「ZZR250」と言うことになります。

同年1990年に、全く別モデルとして、やっと本格的な「レーサーレプリカ」である4気筒エンジンを搭載した250ccモデル「ZXR250R」がカワサキから登場したのですが、

結果的には「GPX250R」とは「別のカテゴリーモデル」として登場する事となります。と言うことで、他社が1980年代に入って高回転型4気筒エンジンを搭載した250ccモデルを続々と登場させ、

1年単位で進化を遂げていく流れを築き上げてたのに対して、なぜかカワサキだけ「方向性が全く違う」モデルで1980年代を駆け抜けていった事となるんですよね。

ボク個人の感覚でもこの時代のカワサキって「一体何を考えていたのか?」全然理解に苦しんでましたが、まぁ、今となっては普通に「笑い話」ですけどね。(笑)

で、最後にこの「GPX250R」の中古市場を見てみますと、大体安いもので20万円あたりから、どんなに高い物でも40万円前後で取引されています。

流石に他のモデルと違い、現行車にも多く搭載されてる2気筒エンジンのモデルですから「魅力が薄い」事もあり、結果としては大したレア価格も付いておらずとても安いです。

しかし、他の「レーサーレプリカ」と同様に車体は古く球数は少ないですから、状態の良いものを見つけるとなると時間がかかるかも知れません。

さてさて、この「GPX250R」いかがなものでしょう!(笑)






コメント
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