雇用を導入している経営体においては,女性農業者が雇用管理を担うケースが増えてきており,女性農業者のマネジメント能力の向上が必要となっています。美里農業改良普及センターでは,昨年に引き続き「女性農業者のためのマネジメント講座」を企画し,本年は「職場における安全衛生管理」をテーマに全2回の講座を開催しました。
昨年12月の第1回講座(工場見学,講話)に引き続き,第2回講座は1月17日に行い,あべ社会保険労務士事務所代表社員の阿部裕一社会保険労務士を講師に,「従業員の安全衛生管理」と題し,座学による研修会を行いました。
阿部社会保険労務士からは,安全衛生管理の基礎から,労災事故が起きた場合の手続き,労災保険の適用範囲等,事例も混じえて講義が行われました。
農業の現場では,夏場の高温下や足場の悪い場所での農作業があることや,作業従事者が高齢化していること等により,労災事故が起きやすい環境にあることから,事業主は安全衛生管理の重要性を十分に認識して,率先して対策を行う必要があるといった説明がされました。
参加者の多くは従業員を雇用していることもあり,講義を熱心に聞き入っていました。その後の質疑応答においても,「家族で法人化した場合は労災保険の適用になるか」,「記録の様式については定まったものがあるか」といった質問が出されていました。
<連絡先>
美里農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225