宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,震災の復旧・復興に向けた取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

今年度1回目の大崎地域自給飼料生産連携研究会及び移動研修会の開催

2013年08月30日 20時01分42秒 | ③安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

  大崎地域自給飼料生産連携研究会は,今安全な自給粗飼料生産の推進と広域的な需給調整体制の構築等のため昨年度関係機関等で設立され,今年度第1回の検討会と移動研修会を8月27日(火)にJA加美よつば会議室等において開催しました。


  検討会では,今年度の開催計画,牧草の放射性物質検査状況や基準値超過要因,酪農家への意向調査等について協議しました。特に放射性セシウムの吸収抑制対策については,カリウム以外の他の要因もさらに検討し,「農業者へのきめ細かいアドバイスを」といった意見も出されました。


 移動研修会では,まずTMR(混合飼料)を実践している熊谷牧場(加美町)を視察し,飼料内容や原料調達等についての現状をお聞きし,乳牛における稲WCSの給与の仕方での使い方について今後更に検討する必要性を再確認できました。また,その後管内の基準値超過牧草の草地に移動し,現場を見ながら今後の再除染の方策について検討しました。
  普及センターでは,今後も関係機関と情報を共有しながら安全な自給粗飼料生産等を推進していきます。


夏期管理の徹底で高品質な果実生産を!~栗原市果樹連絡協議会りんご相互視察検討会~

2013年08月29日 16時07分07秒 | ①先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成25年8月7日(水),栗原市果樹連絡協議会(会長:佐藤常秋,会員43名)は,栗原市高清水福塚を会場に,りんご相互視察検討会を開催しました。(参加者20名)

 当日は宮城県農業・園芸総合研究所の門間豊資上席主任研究員を講師に,例年せん定講習会で供試している樹を見ながら,着果量や果実肥大の状況,肥培管理と樹勢の関わり,間ばつを実施した園地での樹形のあり方,結果枝の取り扱いなどについて説明がありました。特に側枝の本数や結果枝の更新などについては,生産者からいろいろな質問や提案が出され,議論が交わされました。
 また,病害虫の発生状況を確認しながら,各生産者の防除状況の情報交換,それを踏まえた今後の病害虫発生予想についても話がありました。特に今年は7月中旬からの降雨続きで,計画的な防除ができなかった生産者が多く,殺菌剤の効果が切れていると思われることから,生育後半に炭そ病や輪紋病の発生の多発が懸念されるとの話がありました。
 午後からは,これまでの生育状況と今後予想される天候,これからの管理作業のポイントについて説明がありました。特に今年は春の低温による生育の遅れ,4月下旬から7月上旬までの少雨,7月中旬からの大雨等異常天候が続いており,収穫適期の把握や落果防止剤の使用,ハダニ類の早期発見早期防除などの注意喚起がありました。
 さらに,最近の試験研究情報として,「りんごにおけるジョイント栽培」について説明があり,これらについては10月23日に宮城県農業・園芸総合研究所を会場に成果報告会があるとのことで,参加誘導がありました。
 普及センターからは,昨年から実施しているスモモヒメシンクイとヒメボクトウのフェロモントラップ調査の中間結果,土壌分析のすすめ,紋羽病への対応策等について情報提供しました。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9437       
FAX:0228-22-5795・6144


丸森町いきいき交流センター大内でとうもろこし祭りを開催!

2013年08月29日 08時48分32秒 | ⑦農村地域の振興に向けた取組支援

 8月3日(土),丸森町大内地区の農産物直売所「いきいき交流センター大内」において,「とうもろこし祭り」を開催しました。
 本イベントは,東日本大震災の風評被害の払拭を目的とした消費者交流事業の一環で,直売所の運営者である大内活性化施設管理組合,丸森町,丸森町農業創造センター,宮城県大河原地方振興事務所の共催により開催したものです。イベントには事前の一般募集で応募のあった,管内外の親子連れ等26名の消費者が参加しました。
 イベントでは,最初に生産者のとうもろこし畑において,とうもろこしの栽培についての説明と収穫体験を行いました。収穫体験では,新品種の白いとうもろこし「雪の妖精」を収穫しました。とうもろこしを収穫するのは初めてという参加者がほとんどで,どのとうもろこしがよいか,真剣に選びながら楽しそうに収穫を行っていました。
 とうもろこしの収穫体験後は,近隣のひまわり畑の観賞と摘み取りを行いました。ひまわりは耕作放棄地対策として作付けされたもので,丸森町と姉妹都市交流を行っている北海道の北見市より取り寄せた「りんぞう」という品種が,地域住民の手により約4.3ヘクタール栽培されています。当日はひまわりが最も見頃の時期で,参加者は一面に広がった美しいひまわり畑に歓声を上げながら摘み取っていました。
 その後はいきいき交流センター大内において,直売所の概要と丸森町の名所旧跡,とうもろこしの来歴や品種などについての紹介を行いました。また,畑で穫りたてのとうもろこしを実際に茹でながら,とうもころしのおいしい茹で方について講習したほか,子供たちを中心にポップコーン作り体験も行いました。参加者は,茹でたての新鮮な甘いとうもろこしやポップコーンを,おいしそうにほおばっていました。
 イベント終了後にアンケート調査を行ったところ,参加者からはイベントに対する高い評価が得られました。なかでもとうもろこしの収穫体験とひまわり畑の観賞が好評で,子供連れの参加者からは「子供にとって良い体験となった」という感想が寄せられました。
 また主催者の大内活性化施設管理組合では,今回のような消費者体験型のイベントを初めて開催しましたが,参加者から高い評価を得て手応えを感じた様子でした。組合員からは「開催してよかった」「今後も消費者体験型のイベントに積極的に取り組んでいきたい」といった意見が上がっていました。
 普及センターでは,今後も消費者交流事業等を通じて,管内の農産物直売所の風評被害対策と経営発展支援に継続して取り組んでいきます。


ポップコーン体験に大興奮!!

ひまわり畑に感動!!    


〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


M:もっと,M:儲かる,N:農業塾(MMN塾)開講記念講演を開催しました。

2013年08月26日 16時04分12秒 | ②競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

今日の厳しい農業情勢においては,個別や,組織経営体を問わず,課題解決のための知識や手法を,経営者や構成員が主体的に学んでいくことが求められます。このことから、栗原農業改良普及センターでは栗原市,JA栗っこと協力して,受講者が多くのカリキュラムの中から必要な講座を選択できる「くりはらMMN塾」を開講することとしました。
開講にあたり,平成25年8月19日(月)にエポカ21(栗原市志波姫)において東北大学大学院農学研究科伊藤房雄教授を講師にお招きし記念講演会を開催しました。
当日は,栗原市長,JA栗っこ組合長をはじめ,管内のリーダーとなる生産者や集落営農組織,新規就農者など61名の参加がありました。冒頭に農業振興部から,「くりはらMMN塾」開講の狙い,カリキュラムの内容などについて説明しました。
伊藤教授は「経営の発展に,今,必要なこと」と題して,「夢,目標,理念の実現には変化する外部環境との調整が必要であり,経営の発展には投資の時期や規模を見誤らないように常に経営数値を把握することが重要である。そのためにもMMN塾を活用して欲しい」とのお話を頂いたほか,TPP問題や地域農業の発展など,参加者と様々な意見交換が行われました。
「くりはらMMN塾」は,単に学ぶだけでなく,ネットワークづくりの大切な場であると考えており,講演会終了後,参加者27名で情報交換会を開催し,交流を深めました。
農業振興部では,今後,8月22日から開催される複式簿記講習会を皮切りに,カリキュラムを計画的に実施していく予定です。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9437       
FAX:0228-22-5795・6144

 

 


平成25年度みやぎ農業未来塾「就農予定者~5年目コース」を開催しました!

2013年08月22日 18時09分43秒 | ⑤地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 本県農業を担う青年農業者の育成のため,平成25年8月7日にみやぎ農業未来塾「就農予定者~5年目コース」を開催しました。今回の塾は,青年農業者の経営意欲を高め,経営発展に役立てることを目的に,石巻市の東日本大震災からの復興に向けて立ち上げられた農業法人及び花き栽培に取り組む青年農業者の経営を視察しました。当日は,栗原管内の青年農業者4人が参加しました。
 株式会社スマイルファーム石巻(石巻市須江)では,常務取締役 阿部貴博さんから,会社の経営概要,トマトの栽培状況,経営目標等について講義していただきました。阿部さんは,「ハウスの暑さに慣れること」,「農業は仲間が大切」など,就農に向けたアドバイスをしていただきました。また,自社の経営では,収量の増加,病害虫対策の徹底,第2農場の建設など経営目標達成に向けた取組について語っていただきました。塾生たちは,阿部さんのお話しに熱心に耳を傾けていました。
 次に,佐々木崇さん(石巻市鹿又)の鉢物栽培を視察しました。佐々木さんから,自家の経営概要と担当部門,栽培状況,今後の目標等について説明していただきました。佐々木さんは親元就農で,「今は何か提案しても受け入れてもらえないが,新しい意見はこれからもどんどん言っていきたい」と積極的に経営に参画しようとする姿勢が見られました。塾生からは,かん水方法や土づくり,今後の作業について様々な質問が出されるなど,終始活発な質疑応答が行われました。
 普及センターでは,青年農業者の経営安定化が図られるよう,今後も支援を続けていきます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404 
FAX:0228-22-6144


ササニシキ研究会の現地検討会が開催されました

2013年08月21日 16時09分31秒 | ①先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 8月19日にJA古川管内で,ササニシキ研究会の現地検討会が開催されました。
 JA古川ササニシキ研究会では,ササニシキの誕生の地である「古川」で,安定生産が図られるよう100名以上の農業者が会員となり,現地実証ほの設置や新たな資材の検討などの栽培技術向上に取り組んでいます。
  当日は,生産者とJA営農指導員,普及センター等が各地区の実証ほを巡回しながら,生育調査結果や肥料試験の状況について意見交換をしました。さらに,普及センターからは稲作技術情報を基に,今後の管理のポイントと適期刈り取りについて説明しました。本年のササニシキの生育は良好であり,高温多照により登熟歩合も高くなると予想され,昨年に引き続き高収量が期待されます。しかし,開花後に高温が続くと心白等による品質低下が懸念されるため,高温対策として水管理の徹底を指導しました。
 普及センターでは,引き続きJA等の関係機関と連携し,生産者の技術向上を支援していきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      先進技術班 
 TEL:0229-91-0726    FAX:0229-23-0910


北浦梨のピューレ試作研修会を開催 ~梨ピューレの通年供給による特産品開発を目指して~

2013年08月21日 11時37分24秒 | ②競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 美里町では北浦地区を中心にして大正時代に本格的な梨栽培がはじまり,「北浦梨」として知られています。町ではこの梨を地域資源として捉え、特産品の開発を進めています。
 普及センターではこの動きを支援するため、加工品に使用しやすく通年供給可能な「冷凍ピューレ」化を提案し、平成25年8月15日(木)に試作研修会を行いました。
 製造を担当する「社会福祉法人みんなの輪 わ・は・わ美里」の通所者3名が職業指導員とともに製造工程を体得しました。
「わ・は・わ美里」では、しっかりとした衛生管理体制と近代的な設備を供え、ジャムの製造販売も行っており、食品の扱いには細心の注意が払われていました。
 今回の研修会では、ピューレ2種類の試作を行い、最初は慣れない工程でとまどいのあった製造担当者も、後半はすっかり慣れて効率も上がってきました。
 今後、町内の飲食店等を対象とした加工研修会を町主催で開催し、このピューレを活用したスイーツ・総菜・漬物等を特産品として育成する予定です。
 普及センターでは、今後も地域資源を活用した特産品開発の支援を継続します。

<問い合わせ先>
 美里農業改良普及センター  地域農業班

  TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225


「石巻の若手農業者の経営を農業大学校生が視察」

2013年08月21日 09時21分44秒 | ⑤地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 8月7日に石巻農業改良普及センター主催のみやぎ農業未来塾「在学者コース~石巻の農業紹介」を開催しました。
 今回は農業大学校生を対象として,石巻地域の農業に魅力を体感してもらうことを目的に,若手農業者が中心となって営農している2経営体の視察研修を行いました。
 1件目の視察先である大型鉄骨ハウスでミディトマトの養液栽培に取り組む㈱スマイルファーム石巻では,販売先,水道代,助成金など経営面への質問が多く,2件目の鉢花生産を行っている佐々木さんでは,花きへの水やり回数,病害虫は付きやすいのか,シクラメンを長く保つ秘訣など技術面への質問が多くあり,若手農業者と学生が活発に情報交換を行っていました。
 学生からは,「農業経営には簿記が必要だとアドバイスがあったので,学校卒業後は就農するので苦手だが積極的に勉強したい」,「農業生産法人へ就職したいという想いが強くなった」,などの感想がありました。
 次回のみやぎ農業未来塾では,新規就農者や青年農業者等を対象として,先進農業者の視察研修,直売に関わるPOPの作成体験講座等を予定しています。
≪連絡先≫
石巻農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0225-95-1435


キャベツ機械化一貫体系展示実証事業 ~~第1回現地検討会を開催しました~~

2013年08月21日 09時13分46秒 | ①先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 登米市のキャベツは平成17年に国の指定産地になり,「地中海キャベツ」ブランドで知られていますが,近年,作付面積が減少傾向にあります。その要因として,栽培農家の高齢化と作業が重労働であることが挙げられます。とりわけ中腰での収穫作業とほ場からの搬出作業が負担となっており,そのため省力化・軽労働化が大きな課題となっています。
 普及センターでは本年度,キャベツの機械移植・中耕培土や機械防除・機械収穫などの機械化一貫体系の実証展示事業に取り組むこととしており,8月9日,登米市米山町で現地検討会を開催し,実証展示ほ30㌃で「畝立同時施肥機」,「全自動機械移植機」を展示実証しました。検討会の3日前に降雨があり,検討会当日もにわか雨(1mm)に見舞われるなど劣悪な圃場状態でしたが,展示実証するとともに,機械作業の時間測定も無事に行うことができました。
 次回は9月上旬に中耕培土,11~12月ころに機械収穫の機械化一貫体系展示実証を予定しています。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522


遊休農地を活用した地域特産物づくり~栗原市花山の小豆畑地区~

2013年08月20日 14時12分57秒 | ⑦農村地域の振興に向けた取組支援

 栗原市花山小豆畑地区は栗駒山麓南東部の丘陵地にあり,戦後に開拓地として入植した地域です。高齢化が進んでいますが,行政区長(菅原一之氏)を中心にまとまりがあることから,平成22年に集落力向上支援事業(宮城県企画部地域振興課)が導入されました。集落支援員や宮城大学地域連携センターの支援を受け,集落活性化ビジョン作成やビジョンの実現へ動き始めており,関係機関も加えた話し合いの中から,遊休農地を活用した地域特産物づくりを進めています。
 平成24年度は60年前初代開拓者の飢えをしのいでくれた思い入れの深い作物であるきび3aを集落共同で栽培しました。収穫されたきびについては,集落の新年会できびもちとして振る舞った他,今年5月5日に開催された花山鉄砲まつりにおいて,150gの小袋で販売,2時間で用意した100袋をすべて売り切りました。また,残ったきびについては,地元の温湯賛山荘に販売,温湯山荘で白米に混ぜたきび御飯として宿泊客に提供したところ,大変好評であり,平成25年産きびの購入についても約束していただきました。
 今年度は周辺の遊休農地を活用し,3aの栽培ほ場を約10aに広げました。販売の目途がたったきびの他,えごま,さつまいも,大豆,やまいも,大根などを多種の作物を栽培しています。今年のテーマは「災害時に困らない保存食づくり」。2度にわたる震災の教訓から,遊休地に栽培した品目を使った保存食づくりを進めており,昨年実施した「へそ大根」作りに続いて,8月7日にはさつまいもの茎を使った料理と乾燥方法,干しいもづくりの講習会を開催しました。これらの食材は自給を基本としながらも,完成度を高め,イベントや直売所での販売を目指していく計画です。