宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

農業簿記ソフトを活用した記帳支援を行いました。

2022年03月11日 16時51分33秒 | ①先進的経営体等の育成・経営安定化・高度化

 新規就農者や4Hクラブ,青色申告を行う農業者を対象に簿記ソフトを利用したパソコンでの記帳支援を行いました。

簿記による会計の適正管理は,税務申告の基礎になるだけでなく,青色申告を行うことで最大65万円の控除をはじめ,収入保険に加入できるなど農業者にも利点があります。

 一方,パソコンを使った簿記ソフトへの入力は,普段からパソコンなどの扱いに慣れていないと大変な面もあります。

 当普及センターでは,簿記ソフトの使い方について,個別の巡回指導やJAの青色申告会が主催するパソコン簿記研修会(12~2月,計5回)をとおして理解を促し,円滑な記帳を支援しています。

 また,部門ごとの収支の振り返りをとおして,経営改善方針の検討につなげることも重要です。パソコンを使えばデータを集計することも簡単なので,収支計画を作成するのも有効です。

 パソコン簿記は大変な面もありますが,これらの利点を理解していただき,その活用をとおして,効率的な記帳や経営向上につなげていけるよう,今後も継続して支援を行っていきます。

 

<連絡先> 宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 

TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


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生産者と実需者の連携強化に向けたカーネーション産地研修会を開催しました

2022年03月11日 14時54分05秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 花きの分野では,産地名を表示した販売がほとんど行われていないため,消費者が購入する時に産地を認識しづらい状況にあります。こうした中,名取市花卉生産組合では,昨年度から実需者の協力を得て名取のカーネーションの産地表示販売の実証に取り組んでおり,取組の定着と発展が期待されます。

 令和4年3月2日に宮城県花と緑普及促進協議会と亘理農業改良普及センターが共催で,生産者と実需者の連携強化に向けた研修会を名取市で開催し,生花店や仲卸業者の実需者,名取市花卉生産組合員,名取市関係機関の計28名が出席しました。

 第1部はカーネーション施設ほ場を見学し,ほ場管理者から実需者に向けて,栽培品種の特徴や産地が取り組むIPM防除等の説明がありました。

 第2部は公民館に移動し,「花の地産地消の推進と産地表示」と題して,アサーティブ&シーエス代表の櫻井真理子先生から講演をいただき,受講後に意見交換を行いました。生花店等実需者から,他県の花き産地のPR事例の紹介や,「生産者と生花店の連携が重要であり,今後も継続して情報交換を行うべき」等の意見が上がり,名取市花卉生産組合員からも「市場関係者に加え,生花店とも連携を図り,ニーズに対応できるよう取り組みたい」との話がありました。

 第1部,第2部を通して,参加者の間で,活発な意見や情報交換が行われ,大変有意義な研修会になりました。

 普及センターでは,今後も,生産者と実需者の連携を支援するとともに,産地表示販売の定着,発展に向けた取組を推進していきます。

 

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

 


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