宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

涌谷の「金」は来年もざっくざく!?~「金のいぶき」実績報告会

2023年12月28日 10時01分37秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

12月11日に、JA新みやぎ涌谷稲作生産部会による、令和5年度「金のいぶき」実績報告会が開催されました。

 

今年は、猛暑による米の品質低下が見られ、特に胚芽の大きい「金のいぶき」では、穂発芽などが多く発生しました。来作に向け、普及センターから、生育調査データなどから得られた刈り取り適期や、穂発芽を軽減させるための移植時期などについて説明を行いました。

 

涌谷町は、遠い奈良時代に日本で初めて金が採れた町で、現在は「現代の金」として「金のいぶき」の栽培が盛んにおこなわれています。昨年は7月の大雨、今年は猛暑と、近年は気象に悩まされていますが、来作に向けた情報交換も行われ、前向きな声も多く聞かれました。

 

新米がおいしい季節です。今年のお米をたくさん頂いて力をつけ、来作も自然と渡り合う稲作農家の皆様をサポートしていきます。


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JA新みやぎみどりの地区ほうれん草協議会の実績報告会が開催されました

2023年12月27日 11時29分36秒 | ⑧環境に配慮した持続可能な農業生産

令和4年度に「グリーンな栽培体系への転換サポート事業」を実施した、JA新みやぎみどりの地区ほうれん草協議会では役員を集め実績報告会を開催しました。

各地区に設置した試験ほ場は11か所で、UVカットフィルムの被覆、粘着トラップによる捕虫数の確認、抵抗性品種の導入で試験を行いました。

UVカットフィルムの効果では、アザミウマ類、アブラムシ類の発生量は激減し、粘着トラップの捕虫数でも効果が確認できたことから、今後導入の拡大を図って行くことを確認しました。また、抵抗性品種は、作期が遅れたため、萎凋病発生時期の確認や品種の特性把握には至りませんでした。

単年度試験で年度途中からの実施となったため、効果の確認が不十分であったことから、引き続き経過を観察することとなりました。

普及センターとしては、本事業で作成した栽培マニュアルを活用した技術指導や、HP等による情報発信を行っていきます。

          実績報告会の様子                              栽培マニュアル

                                             (美里普及センターHPで公表)

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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火傷病に係る花粉確保の連絡調整会議を開催しました。

2023年12月26日 19時55分26秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 国内への侵入を警戒している重要病害である「火傷病」の発生が、中国で確認され、中国産りんご・なし花粉の輸入が停止されました。

 仙南地域は、県内の果樹産出額のうち約50%を占め、日本なしやりんごの生産が盛んに行われており、令和6年産の花粉確保に向けて、準備が求められているところです。

 このような中、大河原地方振興事務所では令和5年11月30日、管内の市町、JA、普及センターを含めた関係機関を集め、「令和6年産なし・りんごの花粉確保に係る連絡調整会議」を開催しました。

 会議では、火傷病の侵入防止に関する共通認識を持つとともに、令和6年産花粉の確保に向けて、関係機関でどのような支援ができるか検討しました。

 産地として、令和6年産の春を安心して迎えられるよう、しっかりと準備を進めていきたいと考えています。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第二班

     TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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たまねぎ生産拡大に向けて先進地調査を行いました。

2023年12月26日 19時29分19秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 大河原農業改良普及センターでは、本年度のプロジェクト活動として、仙南地域のたまねぎ生産拡大に向けた活動に取り組んでいます。

 令和5年12月12日、JAみやぎ仙南たまねぎ部会の生産者及び関係者で、福島県相双地域のたまねぎ生産地の現地調査を行いました。JA福島さくら管内の双葉郡では、令和5年産たまねぎの栽培面積が、30ヘクタール以上に拡大しています。

 面積が拡大している中でも、生産者が丁寧な病害虫防除に努めており、ほ場見学と併せて、生産者間の意見交換も行うことができ、大変有意義な調査となりました。

 普及センターでは、今回の調査結果を活かせるようJA等と連携を図りながら、引き続き管内のたまねぎ生産振興に取り組んでまいります。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第二班

      TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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美里地区女性農業者キャリアアップ研修会を開催しました

2023年12月26日 18時13分32秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 地域資源を活かした農村の振興・活性化に向けた取り組みが、国をあげて進められています。美里地域は農産物直売や農産加工、農家レストラン等のアグリビジネスに取り組む農業者が多く、経営管理や組織運営、商品開発などは、女性農業者が担う役割が大きくなっています。
 そこで、管内女性農業者の資質向上を図るため、地域の特性を生かした農産物加工・販売と、消費者目線での商品販売・陳列等について学ぶ視察研修会を12月6日に開催しました。

 午前中は、川崎町でさつまいも栽培・加工に取り組んでいる「おいもや芋蔵」を視察しました。さつまいもは近年の消費者ニーズの高まりを受けて美里地域でも栽培が拡大しており、また直売所等では焼き芋や干し芋の売れ行きが良いことから、参加者からは栽培方法や収穫後の管理のポイント、干し芋加工時の乾燥時間や温度など、様々な質問が出されました。
 午後は、野菜生産と青果販売を行っている「生駒農場株式会社」を視察しました。同社では従来までの商品陳列や販売方式の工夫・見直しや SNS を活用した情報発信等に取り組んでいるほか、長年の課題であった「食品ロス」を減らすため、店舗内にキッチンを併設して商品の果物を使用したジュースやパフェなど、新しい取り組みを続けています。参加者からは従業員の採用方法や雇用形態、青果販売とジュース・パフェ等の売上の割合などに関する質問が出されたほか、店内を見て回って商品の陳列や量目、販促POPなどを学んでいました。

 普及センターでは、今後も研修会等を通じて女性農業者の資質向上と活躍を支援します。

 

  

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター  地域農業班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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日本なしのせん定講習会が開催されました

2023年12月26日 18時04分50秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 美里町の「北浦梨」は大正時代から続く特産品で、県内有数の日本なし産地です。

 

 JA新みやぎ北浦梨部会(部会員35人)は、令和6年産の高品質な果実生産に向けて、12月6日にせん定講習会を開催しました。
 今年は実践編として利府町の日本なし生産者・引地龍夫氏を講師に招いて開催し、部会員18人が参加しました。

 初めに「幸水」をせん定し、その後「あきづき」のせん定を行いました。講習会の会場の樹園地は「幸水」・「あきづき」ともに花芽の着生が良好であったことから、2~3年利用した結果枝を一気に更新することとし、せん定の実技演習を行いました。また、主枝・亜主枝・結果枝の先端の処理について、樹勢や果実生育・品質の観点を踏まえて助言をいただきました。
 参加した部会員からは「主枝・亜主枝の先端部は勢いを保つための処理を行っていたが、結果枝は意識していなかったため、取り入れたい」との声や「枝を誘引する際、弓なりにならないコツがわかった」といった声が聞かれるなど、有意義な研修となりました。

 

普及センターでは、今後も「北浦梨」の安定生産に向けて部会活動を支援していきます。

 

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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大郷町でえだまめの振り返り検討会を開催しました

2023年12月26日 16時40分15秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 令和5年12月21日(木)、大郷町粕川において、令和5年産えだまめ振り返り検討会を開催し、えだまめ生産法人5社8名が参加しました。

 検討会では、JA新みやぎから出荷実績や販売状況について、普及センターからは生育経過や品種比較調査ほの結果について、農業・園芸総合研究所からは排水対策試験の結果等について情報提供を行いました。

 今作では、一部の品種・作型において高温や害虫による収量・品質低下の影響などがあったものの、総じて単収の増加や製品率の向上が図られ、栽培技術の定着が進んできたことが窺えました。また、次作に向けてさらなる技術の向上と増収を目指し、法人間で活発な意見交換が行われ、有意義な検討会となりました。

 今作の実績を振り返り、来年は作付面積の拡大を見込む法人も複数出てきているところですが、こうした動きも踏まえつつ、来年1月には作付計画や出荷体制の検討を行う予定としています。

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8374

FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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「宮城県ぽてと生産者協議会」「株式会社舞台ファーム(美里グリーンベース)」の2団体がみやぎ園芸振興大賞を受賞!

2023年12月26日 12時34分07秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 園芸算出額の増大に貢献した団体等を表彰する令和5年度みやぎ園芸振興大賞において、「宮城県ぽてと生産者協議会」および「株式会社舞台ファーム(美里グリーンベース)」が大賞を受賞し、12月19日に表彰状が授与されました。

 

 宮城県ぽてと生産者協議会は、加工用ばれいしょの需要に応えるため、県内の加工用ばれいしょ生産者で構成される広域組織です。宮城県の加工用ばれいしょの取組は平成19年に美里町から始まり、研修会、現地検討会等による技術力向上、新規取組者の確保により、令和5年には県全体で作付面積92.7haまで拡大しています。

 今回の受賞では、協議会の取組が県内のばれいしょ生産振興に寄与したことが高く評価されました。

 

 美里グリーンベースは、日本最大級の規模を誇る葉物類(レタス類)の植物工場です。最先端の設備で作業の多くを自動化しているほか、SDGsの取組として、液肥の再利用や暖房設備から排出される二酸化炭素を再利用するなど、高品質なレタスを安定的かつ効率的に生産しています。

 今回の表彰では、こうした取組に加え、地域における雇用の創出や地域生産者との連携による地域経済への貢献が高く評価されました。

 

 両団体は美里地域の園芸生産の拡大や雇用の創出等に寄与しています。今後も地域の牽引役として活躍がますます期待されます。

左:宮城県ぽてと生産者協議会、右:美里グリーンベース(㈱舞台ファーム)

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225

 


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第3回シャインマスカット栽培技術研修会を開催しました

2023年12月25日 14時51分43秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 

 令和5年12月15日(金)に栗原市金成で「第3回シャインマスカット栽培技術研修会」を開催しました。
 当日は、シャインマスカットの生産者や今後導入予定の方々、合わせて47人の参加がありました。
 始めに普及センターから作成した資料(ぶどうの樹形の作り方とせん定)に基づき、整枝せん定の仕方と芽傷処理について、基本的な技術と実施時期等について説明しました。
 次に、現地ほ場の園主である田中学さんを講師に、田中さんが作成した資料に基づき、今年の生育概況とせん定に当たってのポイントについて説明を行い、その後に実際のせん定について実技を行いました。また、せん定道具を持参した方には、実際にほ場の樹をせん定するなどの体験をしていただきました。実際にせん定した方からは、「樹のどこを切れば良いのか明確になり、大変参考になった。」との意見が聞かれました。
 普及センターでは、今後も関係機関と連携し、シャインマスカット等のぶどう栽培の拡大に取り組んでまいります。

 <連絡先>
 宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
 TEL:0228-22-9437   FAX:0228-22-6144

 


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JA新みやぎあさひなぶどう部会のせん定講習会が開催されました

2023年12月25日 11時32分39秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 12月20日、JA新みやぎあさひなぶどう部会の部会員を対象に、ぶどうのせん定講習会が開催され、18名の生産者が参加しました。

 講習会では、普及センター職員が講師となり、せん定の前にぶどうの芽のつき方や枝の登熟程度など基本的な知識の確認を行い、その後実際にせん定のデモンストレーションを行いました。生産者から「自分だったらこう切る」等の意見もたくさん交わされ、生産者同士で教えあう場面も多くみられました。

 普及センターでは、今後も引き続き栽培管理や技術指導を行い、果樹の安定生産を支援してまいります。

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8374,FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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