令和7年4月25日、28日に管内の農業法人5法人を対象に種子大麦のほ場審査を行いました。当管内では石巻市で29ha、東松島市で6 haの種子大麦の生産が行われています。 大麦の種子生産ほでは出穂期と糊熟期の2回ほ場の審査が行われますが、今回、1回目の審査(出穂期審査)を行いました。審査には生産者、JAいしのまき職員が立ち会い、生育状況や栽培管理状況、変種・異品種の有無、病害虫等について審査をしました。4月が記録的な高温だった昨年と異なり、今年は気温が低い時期もありましたが、種子大麦の生育は概ね良好で全ほ場が合格となりました。今後は、適切な赤かび病防除と適期刈取に向けた準備を進めるよう指導を行います。 普及センターでは、優良な種子大麦の生産を支援していきます。
令和7年4月8日・9日に、JAいしのまき主催の麦類現地検討会が、河北と矢本の2つの地区で開催されました。
現地検討会では、幼穂長を確認したほか、適期の減数分裂期追肥や赤カビ病の防除について指導を行ないました。近年は春先の気温が高めで、麦の生育が進みやすいので、適期を逃さぬように追肥や防除を行うことが大変重要となります。参加者は、麦の生育を確かめ、高品質な麦の生産に向けた今後の栽培管理を確認していました。
健康維持機能性への関心や国内産志向の高まりから麦類の需要は増加しており、管内の生産面積も拡大しています。普及センターはこれからも高品質麦の生産を支援していきます。
令和7年4月22日(火)・23日(水)にJA仙台亘理地区水田営農部会主催の水稲育苗現地講習会が実施されました。
6地区に分かれて行われ、担当農家のハウス前で、普及センターから、「健苗育成と田植えまでの管理」について説明をしました。参加した生産者は、高密度播種や苗箱まかせの人もおり、生産者に合わせて育苗のポイントや管理の仕方など指導をしました。生産者からは、「米の価格は高くなったが、しっかりとした育苗を行い、米を多く取り、経営安定につなげたいので、参加した」という声も聞かれ、健苗への意識の高さが窺われました。
普及センターでは、関係機関と連携して、水稲の高品質安定生産に向けた支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143
登米管内には小麦2品種、計8.4haの採種ほ場が設置されています。
令和7年4月15日に(公社)みやぎ農業振興公社主催の麦類特定種子生産ほの巡回が実施され、生産者、関係機関約15名が出席、各品種1ほ場の生育を確認しました。
巡回したほ場では、幼穂が3~5mm程度に伸びていることが確認され、5月上旬には出穂期に達すると推定されました。両ほ場とも鳥害や風害を受けた部分があるものの、4月上旬の追肥により生育の改善が見られました。試験場やJA全農みやぎの担当者からは、「排水もよく、ほ場の管理は良好。今後も適期に追肥や防除を行ってほしい。」との講評をいただきました。
普及センターでは、今後も小麦種子の収量と品質の確保に向けて支援を行ってまいります。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522
令和7年4月16日に登米市豊里地区の令和7年産小麦赤かび病防除打合会議が開催されました。当日は、生産者、JAみやぎ登米、防除会社が出席し、普及センターからは麦の生育状況と赤かび病防除のポイントについて説明しました。
赤かび病を防ぐためには、開花期に最初の防除を行うことが重要なことから、事前に各生産者のほ場にて幼穂長を測定し、開花期を予測して防除時期を検討しました。
また、今後1か月の平均気温が高くなることが予想されていることから、ほ場を見ながら追肥を適期に実施することで、収量・品質の向上につながることもあわせて説明しました。
普及センターでは、今後も登米管内の麦類の収量と品質の向上を目指した取組について支援を行ってまいります。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522
令和7年4月18日にJA古川の主催で子実用トウモロコシの播種実演会が実施されました。
生産者や関係者、約80名が参加し、真空播種機を用いた播種作業を見学しました。
実演会では、播種の実演に加え、農研機構東北農業研究センターが取り組んでいる、高収益・低投入型ブロックローテーション体系の構築に向けたプロジェクトについて説明がありました。また、種苗会社からは収量向上に向け、適切な苗立本数を確保するために適正な播種深を徹底するよう、呼びかけられました。
普及センターでは引き続き、関係機関と連携しながら水田輪作体系における各種技術の普及や子実用トウモロコシの栽培管理技術の定着に向けた支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910
宮城オリジナルの酒米品種「吟のいろは」について、令和6年産の作柄を振り返って次作に生かすため、3月18日に県みやぎ米推進課の主催で「吟のいろは」の栽培研修会が開催され、生産者や関係機関など約20名が出席しました。普及センターからは今年度の生育の経過を中心に説明をし、産業技術総合センターからは玄米品質や酒米としての分析結果について説明がありました。令和6年産の特徴としては、やや硬い米であるものの溶けやすい傾向にあるとのことで、高温で経過した天候にも関わらず高い1等米比率となっており、継続して安定した需要が見込まれると期待が高まっています。
同日には普及センター主催で松山町酒米研究会のメンバーを対象に、今年度の「吟のいろは」等の酒米の調査結果の振り返りと次年度に向けた検討会を開催しました。普及センターからは関係機関の協力により生育調査等を実施でき、次年度につながる結果が得られたことなどを説明しました。参加者からはメーカーと連携した次作の試験設計に関する意見等が出されました。
普及センターでは、引き続き酒米の品質安定化や生産性向上に向けて研究会の活動を支援していきます。
<連絡先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225
令和7年3月25日にJAみやぎ仙南主催の令和7年産麦現地検討会が開催されました。午前は(有)サンファーム韮神ほ場、午後は(株)舘島田ファームDeroほ場で開催され、麦類栽培者がそれぞれ10名程度集まり、良質麦生産に向けた検討が行われました。
現地検討会では、普及センターから気象経過と麦類生育調査結果に基づいた生育状況の説明と減数分裂期、出穂期等の生育予想、追肥や病害虫防除などの今後の管理についての説明を行いました。続けて、JAみやぎ仙南から新しい赤かび病防除の殺菌剤の紹介も含めて赤かび病防除体系や除草剤の使用時期などの説明がありました。
参加者からは、麦踏み、追肥、赤かび病防除の時期についての質問があり、それぞれの適期の確認を行いました。
今年も実り多い麦秋を迎えられるよう、栽培者と生育状況を把握、情報共有しながら栽培技術のサポートを行ってまいります。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター
TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138
3月14日、JAみやぎ登米主催による、東部エリアの生産者を対象にした水稲講習会が開催され、生産者約40名が出席しました。
普及センターからは、健苗づくりのポイントと合わせ、今年の育苗期間も高温が予想されていることから、高温で発生しやすい病害や障害の対策、温度を上げないためのハウスの換気方法等を説明しました。
他に、資材メーカー4社の担当者から、苗の被覆資材や除草剤の特徴、効果的な使い方などの説明がありました。
生産者は熱心にメモを取り、講習会終了後も説明者に質問する姿も見られるなど、米づくりに対する意欲が感じられました。
普及センターでは、引き続き、良質米生産に向けた水稲栽培に対する支援を行っていきます。
講習会の様子
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522
大崎市田尻地域で大豆生産を行っている大嶺二生産組合を対象に、これまで大きな課題となっていた帰化アサガオ類などの雑草問題を克服するとともに、生産性を向上させるため、令和7年3月7日に栽培講習会を開催しました。
講習会では、令和6年産の大豆の作柄を振り返り、雑草防除に関する様々な対策について確認した後、組合の代表的なほ場について、事前に実施していた土壌分析結果を踏まえた施肥設計について参加者と共に検討しました。
組合の方々の意欲は高く、取り組めそうな技術には積極的に挑戦したいという意向が示され、事業により導入予定の機械を用いて効率的な雑草対策に取り組んでいくことになりました。
普及センターでは、引き続き関係機関と連携しながら組合の活動を支援し、管内の大豆の作柄向上を目指していきます。
<問合せ先>
宮城県美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225