宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,震災の復旧・復興に向けた取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

南三陸町復旧農地の田んぼアート2020

2020年05月22日 09時22分42秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 東日本大震災で被災した南三陸町では,ほ場整備が完了し,引き渡された農地について,農地中間管理事業が活用され,水田の集積が図られました。
 廻館地域では,今年で4年目となる田んぼアートの田植えが5月15日に行われました。今年のデザインは,紫や白,赤などの6種類の稲の苗を用いた五輪の輪です。今年は,新型コロナウイルス感染症の蔓延防止のため,例年行っているボランティアの参加を募ることができませんでしたが,営農組合員が田植機を用いて五輪の輪を描きました。残念ながらオリンピックは1年延期となりましたが,田んぼアートは,7月から見頃を迎え,志津川高校の校門前から見ることができます。
 普及センターでは,今後も担い手へ復旧農地の集積が計画的に進むよう支援していきます。


石巻市北限オリーブ研究会の3部会会議を開催

2020年01月08日 15時47分36秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 東日本大震災からの復興のシンボルとして石巻市において試作されている「北限のオリーブ」の収穫,搾油作業が11月に行われました。これを受けて,このたび研究会に設置している3部会(「栽培技術・生産部会」,「特産品開発・6次産業化部会」,「震災復興活用部会」)の合同会議が開催されました。

 本年は,約100kgのオリーブ果実から約4リットルのオリーブオイルが搾油され,合同会議では,搾油したオリーブオイルの試飲会を行いました。未成熟な果実から搾ったオリーブオイルは,夏草の香りに近いフレッシュな香りが高く,果実の緑を溶かし込んだような緑色の濃いオイルに仕上がっており,石巻産のオリーブオイルの品質の高さ,商品化に向けた手応えを感じることが出来ました。

 この他,合同会議においては,生産計画の見込みや,商品化に向けた課題などについて,活発な意見交換が行われました。

 試験栽培も5年目を迎えたものの,まだ収穫量は少なく,生産が軌道に乗るまで数年かかる見込みですが,石巻地域の新たな特産品として,また復興のシンボルとして期待が高まっています。

 ※写真は収穫作業の様子と搾油した石巻産オリーブオイル(濃い緑色が特徴)

 

 

<連絡先>  宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第1班   TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999


「井土ねぎ」の地産地消教育・食材PR活動を行ないました

2019年07月26日 09時37分19秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 令和元年6月27日に「井土ねぎ」をテーマ食材とした地産地消教育・食材PR活動の一環として,仙台コミュニケーションアート専門学校と連携して生産現場実習を行いました。実習には,仙台コミュニケーションアート専門学校調理師科の学生16名と先生2名が出席しました。
 井土ねぎを生産する (農)井土生産組合は,東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた井土地区において,集落内の個別経営農家15戸が共同で再建を目指し設立された農事組合法人です。現場実習では,組合の鈴木副代表理事から,経営概要や井土ねぎに関する説明があり,その後,実習として畝や通路の除草を行いました。
 今回の実習を終えて,学生からは,「生産者から栽培で大変なことをきき,また,実際の作業を体験して食材に対してありがたさを実感した。井土ねぎを使った料理レシピの考案時に感じたことを表現し,食べる人に伝えていきたい」という声をいただきました。
  今後,仙台コミュニケーションアート専門学校では,今回の実習で得たことを秋に予定する井土ねぎ料理レシピコンテストのレシピ開発に活用していく計画です。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.lg.jp

 


復旧農地のそらまめが収穫時期を迎えています

2019年07月02日 08時58分26秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 気仙沼市唐桑町の大沢地区では,復旧農地で栽培されているそらまめが収穫時期を迎えています。  

 そらまめを栽培しているのは,同地区の農業の担い手として昨年5月に設立した「唐桑大沢営農組合」で,10月の播種以降,畑の水はけの悪さや土の固さに何度となく悩ませられましたが,4人の組合員の努力と関係機関の協力により,とても品質の良いそらまめができました。  

 組合では,この他にもスイートコーンやさつまいもを作付けており,8月から順次収穫が行われる予定です。また,現在建設中のパイプハウスでは,今年の秋からほうれんそう等の葉物野菜を栽培することを計画しています。

<連絡先>  宮城県気仙沼農業改良普及センター      地域農業班  TEL:0226-25-8068   FAX:0226-22-1606


「株式会社やまもとファームみらい野」では玉ねぎの収穫が目前です!

2019年06月13日 13時48分41秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 株式会社やまもとファームみらい野(平成27年7月設立)は,「JAみやぎ亘理」の出資による農協出資型の法人で,地元被災農家の就業の場の確保と被災農地を有効に活用した露地野菜生産における大規模な拠点整備を目的に設立されました。当法人では,東日本大震災後,山元東部地区に整備された大区画畑地を活用し,加工業務向けの根菜類(長ネギ,玉ねぎ,甘藷等)を中心に機械化一貫体系による効率的な経営を目指しています。

 昨年秋に19ha定植された玉ねぎ圃場では,現在,根きり作業が行われており,収穫を目前に控えた玉ねぎが圃場いっぱいに並んでいます。玉ねぎの作付けは3作目で,今年度は天候に恵まれたことや,法人の技術力が年々向上していること,土壌改良の効果等が現れ,収量は昨年の実績を大幅に上回る見込みとなっています。

 収穫は来週から始まり,収穫と出荷作業は約1ヶ月間続きます。

 普及センターでは,当法人を今年度の普及センタープロジェクト課題対象に位置づけて,定期的な巡回指導を行っており,大規模露地園芸経営の定着に向けて支援していきます。

 

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


南三陸町復興農地の田んぼアート2019

2019年06月05日 11時31分33秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 令和元年5月26日(日),東日本大震災で被災した南三陸町志津川の廻館地区で,3年目となる田んぼアートの田植えが行われました。 今年のデザインは,志津川高校の生徒によるもので,南三陸町のシンボルである「モアイ像」の絵柄が採用され,約50アールの田んぼに紫や赤など5色の稲の苗が植えられました。

  当日は地区営農組合員や関係機関のほか,ボランティアとして志津川高校生や小学生,復興支援で関係が続く県内企業,アメリカ軍関係者など幅広い協力があり,約70人によるにぎやかな田植えとなりました。

  田んぼアートの稲の葉は,6月末頃から色づき見頃となります。志津川高校の校門前から見渡せる田んぼにどんな「モアイ像」が登場するか,今から楽しみです。

<連絡先>  宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班  TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606


都内中学生の現地取材「東北の復興と農業」

2019年06月05日 11時15分21秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 令和元年5月22日,東京都の筑波大学付属駒場中学校3年生19人が,気仙沼農業改良普及センターを校外学習の取材のために訪問しました。学年の生徒123人が5人程度のグループに分かれ,東北の震災復興に関連して農業や水産業,交通などについて調査しているとのことでした。

 当センターへの取材では,農業被害や復興状況のほか,「気仙沼いちご」や「南三陸米」の地域ブランドについてなど熱心な質問がありました。

  管内の農業法人や米穀店なども取材し,宮城米の新品種「だて正夢」や農産物の輸出などを考察に入れて「東北地域研究」として学校に帰って発表にまとめたいとのことでした。

<連絡先>  宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班  TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606


「亘理・山元地域における沿岸砂質水田の水稲栽培研修会」開催しました

2019年03月13日 13時28分21秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 平成31年3月8日(金)に亘理山元いちご選果場研修室を会場に亘理・山元沿岸部の農業者を対象に水稲栽培研修会を開催しました。

 同地域は津波で水田表土が失われたため,砂質水田が広がり,圃場整備後も多くの課題があります。

今回の研修会では,昨年同地域の水田を調査した山形大学農学部の藤井弘志教授より今後の営農の留意点について講演が行われました。

講演では,①当該地域では,稲の生育後半に葉色が落ちるなど地力がなく,一発肥料に頼り追肥がおろそかになるなど,肥培管理にも問題がある,②移植時の田面が締まる「いつき現象」による移植精度の低下と活着不良による欠株の発生,初期生育の不良が顕著である,③通常の水田と比較して砂質水田では基本栽培技術を徹底しないと収量がより一層下がるリスクが高い,などが説明されました。

また,今後の栽培の留意点として,①地力向上(堆肥・緑肥、稲わら腐熟、スラグ等のケイ酸資材)の取組みと一発肥料+α(穂肥の体系化),②代掻きから移植までの期間の見直し(いつき現象回避),③ケイ酸資材を使った根張りの良い健苗の育成,④台風や強風による稲の傷みを緩和する水管理対策など,地域の立地条件に合わせた対策が説明されました。

講演に続き,普及センターから砂質水田における栽培上のポイントとして,①緩効性肥料「てまいらず」等を利用した肥培管理の事例,②いつき現象回避のための代掻後即移植する体系の提案,③畦畔の水漏れ対策・茎葉処理剤を加えた雑草対策の方法等,情報提供しました。

  最後の意見交換では,出席者から,「ケイ酸資材の重要性がわかった」,「健苗育成については震災後はあまり意識してこなかったので今作から改めたい」,「深耕や鶏糞を使った稲わら腐熟で土作りに取組んでいる」などの感想や今年の作付けに向けた意気込みが語られるなど,参加した農業者にとって自らの栽培を見直す良いきっかけになったようです。

 

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター  地域農業班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


民宿組合に対するいちじくのメニュー提案を行いました

2018年10月15日 14時29分51秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 東松島市宮戸地区のいちじくは,平成29年10月に初収穫が行われ,年々生産量の拡大が見込まれる中,今年も収穫時期を迎えています。同地区では初めての果樹産地でもあり,地域の新たな特産品としての期待が高まっています。
 このため,平成30年10月3日に野蒜市民センターの調理実習室において,東日本大震災以降,順次経営を再開した民宿組合を対象として,宮戸地区のいちじくを民宿の「食」に取り入れていただくため,料理講習会(メニュー提案)を開催しました。
 講師として野菜ソムリエでもあるカワシマヨウコ氏を迎え,いちじくの「甘露煮」のほか,「蒸し煮」,「天ぷら」,「いちじくの生ハム巻き」など,先生の指導のもと,民宿の女将さんたちが新たな料理にチャレンジしました。
 女将さんたちからは,「手間が掛からないので民宿のメニューに取り入れたい」,「今回の調理法を参考に応用してみたい」などの意見が出され,民宿組合長からは「いちじくを活用して奥松島を活気づけていきたい」との感想をいただきました。
 今後,いちじくをはじめ,もも,かきなど,新たな特産品の生産が拡大していくことから,これらを活用した地域活性化に向けた取り組みが活発に行われることが期待されます。

 

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999  (写真1枚)


(農)ファーム南栗原で乾燥調製施設竣工式が開催されました

2018年09月26日 15時47分12秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

   

                       <乾燥調製施設外観>                                           <落成式典の様子>

  平成30年9月13日 農事組合法人ファーム南栗原(栗原市一迫南沢:以下「ファーム南栗原」)で,乾燥調製施設竣工式が開催されました。当日は,栗原市,JA栗っこ,普及センターが来賓として招かれ,乾燥調製施設の施工業者,法人組合員など約30名が出席しました。
 ファーム南栗原は,平成28年に法人化し,平成29年には農地中間管理事業により
56haが転貸され,機構集積協力金も活用しています。施設は,平成30年度産地パワーアップ事業により遠赤外線乾燥機4機と関連設備及び建屋を整備し,さらにリース事業として6条刈りコンバイン1台を導入しています。
 完成した施設は,今秋から稼働します。地域における機械利用の共有化や機械の維持管理を組織が一手に引き受けることが可能となり,作業効率の向上及びコスト削減が図られます。さらに,担い手不足や高齢化による耕作放棄地増加の解消についても期待されています。