宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,震災の復旧・復興に向けた取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「亘理・山元地域における沿岸砂質水田の水稲栽培研修会」開催しました

2019年03月13日 13時28分21秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 平成31年3月8日(金)に亘理山元いちご選果場研修室を会場に亘理・山元沿岸部の農業者を対象に水稲栽培研修会を開催しました。

 同地域は津波で水田表土が失われたため,砂質水田が広がり,圃場整備後も多くの課題があります。

今回の研修会では,昨年同地域の水田を調査した山形大学農学部の藤井弘志教授より今後の営農の留意点について講演が行われました。

講演では,①当該地域では,稲の生育後半に葉色が落ちるなど地力がなく,一発肥料に頼り追肥がおろそかになるなど,肥培管理にも問題がある,②移植時の田面が締まる「いつき現象」による移植精度の低下と活着不良による欠株の発生,初期生育の不良が顕著である,③通常の水田と比較して砂質水田では基本栽培技術を徹底しないと収量がより一層下がるリスクが高い,などが説明されました。

また,今後の栽培の留意点として,①地力向上(堆肥・緑肥、稲わら腐熟、スラグ等のケイ酸資材)の取組みと一発肥料+α(穂肥の体系化),②代掻きから移植までの期間の見直し(いつき現象回避),③ケイ酸資材を使った根張りの良い健苗の育成,④台風や強風による稲の傷みを緩和する水管理対策など,地域の立地条件に合わせた対策が説明されました。

講演に続き,普及センターから砂質水田における栽培上のポイントとして,①緩効性肥料「てまいらず」等を利用した肥培管理の事例,②いつき現象回避のための代掻後即移植する体系の提案,③畦畔の水漏れ対策・茎葉処理剤を加えた雑草対策の方法等,情報提供しました。

  最後の意見交換では,出席者から,「ケイ酸資材の重要性がわかった」,「健苗育成については震災後はあまり意識してこなかったので今作から改めたい」,「深耕や鶏糞を使った稲わら腐熟で土作りに取組んでいる」などの感想や今年の作付けに向けた意気込みが語られるなど,参加した農業者にとって自らの栽培を見直す良いきっかけになったようです。

 

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター  地域農業班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


民宿組合に対するいちじくのメニュー提案を行いました

2018年10月15日 14時29分51秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 東松島市宮戸地区のいちじくは,平成29年10月に初収穫が行われ,年々生産量の拡大が見込まれる中,今年も収穫時期を迎えています。同地区では初めての果樹産地でもあり,地域の新たな特産品としての期待が高まっています。
 このため,平成30年10月3日に野蒜市民センターの調理実習室において,東日本大震災以降,順次経営を再開した民宿組合を対象として,宮戸地区のいちじくを民宿の「食」に取り入れていただくため,料理講習会(メニュー提案)を開催しました。
 講師として野菜ソムリエでもあるカワシマヨウコ氏を迎え,いちじくの「甘露煮」のほか,「蒸し煮」,「天ぷら」,「いちじくの生ハム巻き」など,先生の指導のもと,民宿の女将さんたちが新たな料理にチャレンジしました。
 女将さんたちからは,「手間が掛からないので民宿のメニューに取り入れたい」,「今回の調理法を参考に応用してみたい」などの意見が出され,民宿組合長からは「いちじくを活用して奥松島を活気づけていきたい」との感想をいただきました。
 今後,いちじくをはじめ,もも,かきなど,新たな特産品の生産が拡大していくことから,これらを活用した地域活性化に向けた取り組みが活発に行われることが期待されます。

 

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999  (写真1枚)


(農)ファーム南栗原で乾燥調製施設竣工式が開催されました

2018年09月26日 15時47分12秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

   

                       <乾燥調製施設外観>                                           <落成式典の様子>

  平成30年9月13日 農事組合法人ファーム南栗原(栗原市一迫南沢:以下「ファーム南栗原」)で,乾燥調製施設竣工式が開催されました。当日は,栗原市,JA栗っこ,普及センターが来賓として招かれ,乾燥調製施設の施工業者,法人組合員など約30名が出席しました。
 ファーム南栗原は,平成28年に法人化し,平成29年には農地中間管理事業により
56haが転貸され,機構集積協力金も活用しています。施設は,平成30年度産地パワーアップ事業により遠赤外線乾燥機4機と関連設備及び建屋を整備し,さらにリース事業として6条刈りコンバイン1台を導入しています。
 完成した施設は,今秋から稼働します。地域における機械利用の共有化や機械の維持管理を組織が一手に引き受けることが可能となり,作業効率の向上及びコスト削減が図られます。さらに,担い手不足や高齢化による耕作放棄地増加の解消についても期待されています。


廻館営農組合による田んぼアートの取り組みを学ぶ研修会が開催されました

2018年09月07日 09時56分41秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

8月28日に南三陸町志津川地域の廻館営農組合による田んぼアート視察研修会が開催されました。青森県田舎館村の水田に描かれた大規模で細密な田んぼアートを視察した後,役場の方から地域の人々や関係機関・団体,技術を持った人との関わり方についてお話をいただきました。

廻館営農組合では,昨年から,農地復旧・整備後初めて水稲の作付を再開しました。同時に南三陸町,町観光協会との話し合いの中で,廻館地域の復興に支援いただいた多くの人達への営農再開のお知らせと感謝の気持ちを込めて,人が集まる機会を作り,賑わいを呼び起こそうと田んぼアートの設置が企画されました。図柄は全国有数のタコが水揚げされる志津川地域のキャラクター「オクトパス君(合格祈願,置くとパス!)」で,この地域の復興のイメージキャラクターでもあります。

田んぼアートは2年目となりますが,座標の計算,座標のポイント測量が難しいこと,周囲の道路や河川が復興工事中なので田んぼアートを見るための場所の選定が難しいことなど課題がありました。

廻館営農組合では,来年の田んぼアートの制作に向けて,一つ一つ課題を解決していくこととしています。


「石巻市北限オリーブ1500本記念植樹が行われました」

2018年06月13日 17時43分20秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援

 平成30年6月2日に石巻市北上地区で,石巻市北限オリーブ研究会主催によるオリーブの記念植樹が行われました。北上地区においてこれまで合わせて商品化の最低ラインとされる1500本のオリーブが定植されることを記念したものです。当日は子供たちを含む120人が参加し定植を行いました。
 オリーブの栽培は,北上,雄勝,河北,網地島の各地区で,農業法人,市や復興庁,石巻専修大学等で構成される同研究会が実証試験として取り組んでいます。オリーブは将来的に石巻市の特産品として期待されており,普及センターでは,病害虫の防除を中心に栽培を支援しています。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第1班
  TEL:0225-95-1435 ,7612   FAX:0225-95-2999

 


今年も「いちじく」を植え付けました

2018年05月17日 17時28分24秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援
今年もいちじくを植え付けました。
 東松島市宮戸地区の「奥松島果樹生産組合いちじくの里(構成員9名)」では,復興水田において平成28年から,いちじく,もも,かきの定植を実施しており(平成28年1ha,平成29年1ha),今年度は4月27日(金)に70aのほ場へ240本のいちじくを定植しました。当日は好天にも恵まれ,組合員の他,東松島市,JAいしのまき,関係機関の協力の下,約40名により順調に作業が行われました。
 普及センターでは平成28年の最初の定植から,栽培指導と収穫物の利用方法の検討を実施しており,昨年は,平成28年に定植したもも,いちじくの試し収穫が行われ,周辺住民等に配り大変喜ばれました。今年度は昨年よりも収穫量は増加すると予想され,これから夏・秋が楽しみです。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 
TEL:0225-95-7612
FAX:0225-95-2999

津波被災地域の活性化に向けていちじくを活用した地域交流会を開催した

2018年02月26日 17時06分11秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援
 東松島市宮戸地区のいちじくは,津波被災地における営農再開の一環として,平成28年から植付けが始まり,今後は生産の拡大と併せて,地域活性化のための新たな地域特産物としても期待されています。このため,農業生産,観光振興等に関わる関係者を一堂に集め,いちじくを活用した試作品の試食を行う「東松島市宮戸地区のいちじく活用に向けた地域交流会」を開催しました。
 交流会には,今後いちじくを活用した事業展開が期待される市内の食品関係業者のほか,奥松島民宿組合,東松島観光物産協会他,関係機関・団体から34名が参加し,試作品を生産委託した東松島市内の3業者(ル・ニ・リロンデール,(株)オイタミート,パティスリージュリアン)から,ジェラート,ミートタルト,ソーセージ,タルト,クッキーサンド,パウンドケーキの計6品の試作品について説明を受け,試食を行いました。
 参加者からは「いちじくの風味が感じられる」,「ワインやチョコとの組合せが良い」などの評価をいただきました。また,加工試作を行った3業者からも「今後,商品化に前向きに取り組んでいきたい」との意見をいただき,地域特産品の開発を通じた地域活性化に向け,地域が一丸として取り組む契機となる交流会となりました。

ねぎ産地情報交換会を開催しました

2018年02月16日 17時45分57秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援
宮城県内のねぎの生産面積は、業務用需要の伸びを反映して近年増加しており、新たに大規模に生産に取り組む農業法人等も現れています。
 今回は、沿岸の復旧農地等でねぎ生産に取り組む農業法人の現場を視察し、生産者間で栽培方法について情報交換を行うことを目的に、平成30年2月6日に「ねぎ産地情報交換会」を開催しました。県内各地のねぎ生産者含め約120名の参加がありました。
 午前の部は、山元町の大規模園芸法人 株式会社やまもとファームみらい野で調製施設や定植機などの関連農業機械を視察しました。午後の部では、仙台市で水稲と園芸に取り組む農事組合法人井土生産組合で出荷・調製施設、低温貯蔵施設およびねぎの栽培ほ場を視察しました。その後、JA仙台六郷支店の研修室に会場を移し、視察した2法人のねぎの取り組みや栽培における課題・今後の目標などを紹介したのち、参加者から課題解決に向けたアドバイス、試験場から品種選定のポイントと土づくりに関する情報提供がありました。
 今後さらなる園芸振興を推進していくことを参加者と共有することができました。

<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター  先進技術班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

東北農政局の表彰事業で井土生産組合が表彰されました!

2018年01月05日 11時38分47秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援
                                     (中央が農事組合法人井土生産組合鈴木保則組合長)

東北農政局土地改良事業地区営農推進功労者に,農事組合法人井土生産組合が選ばれました。これは,土地改良事業を契機として,安定した営農の定着に向けて創意工夫を凝らした生産・販売に取り組む団体等に対し贈られるもので,12月20日に東北農政局にて,表彰式が執り行われました。
 組合では,仙台東部でいち早く区画整理に着手するとともに,水稲の省力化技術を積極的に導入し,労働力を立ちねぎなどの園芸作物に集中させて安定生産,品質向上に努めています。また,井土地区のコミュニティ再生の場として,収穫祭や「井土ねぎまつり」を開催しています。このような取り組みが評価され,今回の受賞となりました。
 おめでとうございます!

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8320 FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.lg.jp

第3回仙台井土ねぎまつりが開催されました。

2017年12月14日 08時37分47秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援
 仙台市若林区の井土地区で,震災後に立ち上がった農事組合法人井土生産組合が,復興支援への感謝の気持ちを込めて,「仙台井土ねぎまつり」を開催しています。3回目となる今年は,天候にも恵まれて青空が広がり,約2,000名が来場しました。目玉イベントの1つであるねぎの収穫・詰め放題には約1,500名が参加し,自分で抜き取ったねぎを袋いっぱいに詰めて持ち帰っていました。子供連れの家族も多く,とても賑わっていました。
 普及センターでは,プロジェクト課題として平成27年度からこの取組を支援してきました。組合が人の集まる井土地区のコミュニティーの核となり,「仙台井土ねぎまつり」が地区の復興を盛り上げていくイベントの一つとして,今後も続いていくことを期待しています。

  

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8320 FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.lg.jp