宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,震災の復旧・復興に向けた取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

ハーブ苗生産法人の後継者が農産物直売所「わいわいハウス」をオープン

2011年07月26日 18時25分40秒 | ⑤地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 有限会社グリーンアトリエひらきゅう は園芸用ハーブ苗・花苗等百数十種を生産し,全国に卸・販売しています。社長の平間久義氏が早くからハーブの商品性に着目,売り方の検討を重ね,ホームセンターへの出荷,ハーブティーの開発等を手がけてきました。約1.2haの施設を有しパートを含めて約20名雇用しています。
 久義氏の長男拓也氏は平成13年から「ひらきゅう」に就職し,生産計画,現場管理,顧客との商談等に当たってきました。就農して10年,これからはバイヤー相手ではなく,自分たちがつくった農産物を通して,農業や農産物に対する思いを直に消費者に訴えていきたい,地域や農業を活性化させたいという意識から,株式会社ざおうハーブを立ち上げ,直売所「わいわいハウス」を開設しました。
 7月9日(土)のオープンを前に6日(水)記念式典が開催され,蔵王町長をはじめ関係取引先,地元の協力者等約50名の出席がありました。生ハーブをふんだんに使ったビュッフェが振る舞われ,調理に当たった地元のシェフから材料のハーブや蔵王産野菜等が紹介されました。平間親子のこだわりから契約生産者は約10件で販売品目もまだ少ないのですが,拓也氏は「農業や蔵王,特産物を消費者に繋げ,伝える拠点として直売所を運営していきたい」と意気込みを語っていました。
 当管内は県境で交通の要所ということもあり,ブームになる前から多種多様な農産物直売所があります。景気の低迷等で農業や他産業も元気がない中,平間拓也氏のような若い担い手が「地域を元気にしたい」という思いから,地域の遊休,休眠施設等を利活用して農産物直売所等を続々とオープンしており,商品交流も行われています。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班 
       TEL:0224-53-3516  FAX:0224-53-3138


名取市北釜地区の被災農業者が‘こまつな’栽培を再開

2011年07月20日 14時24分37秒 | ⑧東日本大震災からの復興に関する支援
名取市北釜地区は,名取市東部の沿岸地区に位置し,古くから砂質土壌の条件を活かしメロン等の野菜生産が盛んな地域で,近年は‘こまつな’及び‘チンゲンサイ’の県内最大の産地でした。
 しかし,平成23年3月11日の地震による津波で,当地区の家屋や農地は全て流され壊滅的な被害を受けました。
 震災後,多くの被災農業者は避難生活を余儀なくされていますが,何とか営農を再開したいという思いも強く,新たな農地を確保し営農再開に向け動き出した農業者もいます。
 このような中,北釜地区の3戸の農家が「北釜耕人会」という組織を結成し,名取市内の遊休未利用地を借り受け‘こまつな’栽培を開始しました。
 遊休未利用地であったため畑は荒れ果てていましたが,重機などを借りながら懸命に農地の復元を行い,5月5日には播種にこぎ着けました。これまでとは違う土地での栽培に苦労もありましたが,好天にも恵まれこまつなは順調に生育し,6月8日に初収穫を迎えこの日30ケースが仙台市場に出荷されました。
 家屋も農業機械・施設も全てを失った中での新たなスタートに,北釜耕人会の皆さんの喜びは一入だったに違いありません。
 その後,農地を更に確保し,現在は1.5haにまで面積を拡大しています。また,現在は露地栽培のため雨が降ると播種ができなくなったり,湿害等により生育も不安定になってしまうので,国の補助事業等を活用しながらパイプハウスの導入による施設も計画しています。まだまだ険しい道のりですが,北釜耕人会の皆さんは復興に向け一歩ずつ歩み始めました。

連絡先:亘理農業改良普及センター 0223-34-1141

柴田小菊現地検討会が開催されました

2011年07月20日 11時48分24秒 | ③安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 お盆花の出荷を間近に控え,JAみやぎ仙南の柴田地区小菊生産部会の現地検討会が開催されました。 

部会員6名中5名が出席し,柴田町,角田市,大河原町にある5ヶ所のほ場を巡回し,お盆もの,彼岸ものの小ぎくの現在の生育状況を確認するとともに,今後の栽培管理について検討を行いました。 

今年は,春先から降雨が少なく,草丈の伸び不足が心配されていましたが,お盆もので8090cmと十分な草丈が確保できており,また病害虫の発生も少なく,品質の揃った切り花が出荷できる見込みです。

昨年は,酷暑による開花遅延に悩まされましたが,今年の小ぎくは順調に蕾が肥大し,今月下旬から出荷が始まり,お盆需要期の前半に出荷ピークが来る予想です。

 総合検討では,無事に出荷を迎えられるよう,今後も入念な栽培管理を行っていくことを全員で確認し合いました。普及センターでは,最後まで気を抜かずに防除を行うよう呼びかけていくことにしています。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班

     TEL0224-53-3516 FAX0224-53-3138  

 

 

 


柿栽培講習会

2011年07月20日 11時48分24秒 | ①先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

宮城県ころ柿出荷協同組合主催の柿栽培講習会が平成23713日(水)に丸森町と白石市のかき園で開催されました。

県南部の白石市と丸森町は,「蜂屋柿」を用いた干し柿(ころ柿)や樽柿の産地です。

当日は,組合員12名が参加され,炭疽病を克服した園主から取り組み状況を報告していただき,検討が行われました。

普及センターからは,落葉病,炭疽病の防除や摘果について指導を行いました。

これまで普及センターが継続的に指導してきたこともあって,薬剤防除や罹病枝の処分が徹底され,炭疽病が克服されてきており,地域特産である干し柿や樽柿の安定生産が期待されます。

 

 かき園で現地検討         果実の生育状況

   

 会議室で講習会

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班

     TEL0224-53-3431 FAX0224-53-3138


高品質な日本なし生産に向けたJAみやぎ仙南蔵王地区なし部会現地検討会

2011年07月20日 10時40分21秒 | ①先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

JAみやぎ仙南蔵王地区なし部会現地検討会が平成2376日(水)に開催され,部会員50名が参加しました。

蔵王町の日本なし栽培は,98haで県内最大の産地です。また,光センサーを備えたJA共同選果場があり,仙台,東京,大阪方面へ市場出荷されています。

当日は,県農業・園芸総合研究所園芸栽培部果樹チームから,「あきづき」の環状剥皮による側枝更新法について指導が行われ(普及移す技術第86を参照),普及センターからは,生育状況と次年度の結果枝を育成するため予備枝誘引時期について指導を行いました。

本年は,病害虫の発生量も少なく果実は順調に生育しており,8月下旬から品質の良い日本なしの出荷が期待されます。

 

 蔵王町のなし園で現地検討会

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班

     TEL0224-53-3431 FAX0224-53-3138

 


登米地域において放射能関連の研修会を開催

2011年07月12日 17時21分31秒 | ③安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 平成23年7月6日登米事務所主催による「放射能にかかる登米市農林畜産物関係者・団体職員研修会」を開催しました。
 この研修会は,福島第1原発による放射能が農林畜産物に対してどのような影響があるか,またこれからの営農をどうしたら良いかという問い合わせに対して,関係職員が正しい知識を身につけ,住民や農業者の不安,これからの技術指導等に役立てようという目的で開催しました。会場となった迫地方農業共済組合会期室には登米市以外からも関係者が出席し80名ほどが研修を受けました。
 研修では,まず「放射能・放射性物質の基礎知識」と題して宮城県原子力センター技師の木村昭裕氏に講演をいただき,次に「農業場面における放射性物質について」と題して登米農業改良普及センター佐藤章所長から講演を受けました。
 お二人の講演から,現時点では農林畜産物も人体に影響のないレベルであるとのことでした。
 登米市でも飲料水,農畜産物,空間放射線,学校の校庭・プールなどの放射線を測定,ホームページで数値が公表されており現時点では安全であることが確認されています。
 今回の研修内容を良く理解し住民・農業者のみなさんにも正しく伝えることによって誤解をなくし,風評被害なども解消できるように努めてまいります。


登米地区農村生活研究グループ グループ員研修会開催

2011年07月07日 10時46分02秒 | ⑦農村地域の振興に向けた取組支援

  未曾有の災害となった東日本大震災では,食料を生産する農業・農家の底力や生活改善グループ等の絆の強さを痛感させられました。
 登米地区農村生活研究グループ連絡協議会(会長:高橋敬)では,平成23年度の総会が東日本大震災のため5月末日に延期し,開催されました。平成23年度の事業計画は震災後の復興に向け,これまで培ってきた生活改善の基本に立ち返り,農家ならではの暮らしの知恵や技術の見直しを行うことになりました。
 その第1回目の事業となったグループ員研修会が平成23年6月23日,登米市南方町「南方保健センター」を会場に開催されました。
  研修会では,栗原市若柳町でお食事処「四季味」の代表を務める鈴木春江氏を講師に,お米の伝統料理「花ずし」づくりの指導を受けました。
 湯炊きという方法でご飯を炊き,普通の寿司飯より沢山の酢と砂糖をじっくり吸わせて寿司飯を作る事がポイントで,日持ちがすることから,家族の行事やもてなしに前日に作っておくと最高の味わいになるとのことでした。
  花ずしは,「つばき」,「四海」,「くりっこ」,「ばら」の4種類に全員が挑戦し,みんな見事に仕上げることが出来ました。どれも豪華な巻き寿司で,切ると見事な花が咲き,周りがぱっと明るくなりました。
 「何度も作ってみて自分の自慢の逸品にし,被災地支援にも役立てたい」,「家族の記念日に是非作りたい」などの感想が聞かれました。
  普及センターでは,生活研究グループの活動を今後も支援していきます。

   宮城県登米農業改良普及センター
   〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
   電話:0220-22-8603  FAX:0220-22-7522 
   E-mail: tmnokai@pref.miyagi.jp


地域農業の中心として期待!集落営農組織からの法人化

2011年07月07日 10時39分14秒 | ⑤地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成23年6月10日に「農事組合法人かがの営農組合」の設立総会が開催され,法人の定款と事業計画が協議・承認され,3名の理事が選任されました。東日本大震災の影響もあり,予定より2ヵ月ほど遅れましたが,前身の集落営農組織である「かがの営農組合」から,8戸9名の参加による設立となりました。
 「かがの営農組合」は,登米市中田町加賀野地区の集落営農組織として平成18年に設立された組合で,水稲及び麦類の生産の他に,そらまめやきゅうり,ねぎなどの露地野菜を加えた経営を行ってきています。
 法人の設立にあたっては,地域農業を継承する強固な基盤を作ることを目的に,みやぎ登米農業協同組合や登米市,普及センターなど関係機関と連携しながら,担い手育成総合支援協議会からの司法書士等専門家派遣によるコンサルティングや法人の定款の内容検討や構成員の意識向上等のための定例会活動などにより準備を進めてきました。
 設立総会では,代表理事に就任した熊谷勲組合長からは「法人設立にこぎ着けたのは支援いただいた関係機関のおかげ。また,野菜の生産は女性陣(構成員の奥様達)の働きが大きいのでこれからもよろしく。」との挨拶がありました。また,来賓からは,「法人はこれまでより社会的責任が大きくなる。意識を高く持って営農に取り組んで欲しい。経営も初年目より2~3年目が大変になるので,法人化後も気を引き締めてがんばって欲しい。」との祝辞がありました。
 普及センターでは,今後も関係機関と連携しながら,集落営農組織の法人化を支援していきます。

    宮城県登米農業改良普及センター
    〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
    電話:0220-22-8603  FAX:0220-22-7522 
    E-mail: tmnokai@pref.miyagi.jp


旧JAみやぎ仙南蔵王直売センターに蔵王産直市場「四季菜果」がオープン

2011年07月06日 18時45分29秒 | ⑦農村地域の振興に向けた取組支援

 JAみやぎ仙南では,昨年12月から営業休止となっていた蔵王直売センターを,地区内農業者組織が農産物直売所として運営利用することができるよう,農業者主体による検討会や先進地研修を重ね,5月30日に43名で農産物直売所運営利用組織「蔵王産直会」を設立しました。

 先頃6月26日には農産物直売所「蔵王産直市場『四季菜果』」を蔵王直売センター内にオープンし,春夏野菜や鶏卵のほか,地元産の食材を活用した漬物,味噌など農産加工品の販売を開始しました。オープン当日には蔵王町長,地元選出の県会議員を招いて開店記念式典が開催され,来客数は約400名,30万円余の売上げを上げました。

 観光地という好条件もあって途絶えを見せない来客者に,利用者は品揃えの充実への意欲を新たにしていました。また蔵王産直会では,地域性を活かした独自性豊かな農産物直売所とするため,業種を超えた会員の増加を図っているところです。

 普及センターでは,農産物直売所の充実に向けた産直会の機能強化に対し,継続的な支援を行っていきます。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班 

       TEL0224-53-3516 FAX0224-53-3138


被災農家とともに園芸振興拡大

2011年07月05日 14時41分32秒 | ②競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

  宮城県白石市の有限会社蔵王グリーンファーム(代表取締役:菊地英明)では,東日本大震災で被災した名取市の園芸農家5人を役員として迎え,市内の農地約1haを借りて,ハウス32棟でチンゲンサイ等の野菜栽培を始めることになりました。
 5人の農家は名取市で大規模に施設野菜に取り組んでいましたが,大震災により自宅や農地を失いました。そのような中で以前から親交のあった菊地社長からの声掛けで今回の運びとなりました。
  同社では施設野菜の栽培経験がなかったものの,被災農家の救済,塩害で生産量減少が懸念される宮城の農業の復興のために,5人のノウハウを活用してチンゲンサイ,小松菜,グリーンカール等を生産することとし,関連会社の販売ルートや加工技術を活用して,売り込んでいく予定です。
 普及センターでは白石市役所と連携して,同社の営農計画作成を支援し,7月1日に認定農業者として認定されるとともに,ハウス建設の負担軽減を図るため,東日本大震災農業生産対策交付金の導入を進めています。
 今後も継続して同社の取り組みを支援していきます。

連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第二班 
       TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138