逃(のが)すまじ

 檀家さんの49日の法要。参列者の中に故人の孫が四人。小学生から二十歳まで。若い世代に仏教を伝えるのに絶好の機会だ。こうしたチャンスを、そして、若い世代を逃(のが)す手はない。

「ここから先はついていけないよ。仏さまがご一緒してくれるからね」「あの世での7回目お調べに当たって、尊いお坊さんにありがたいお経を読んでもらって、お焼香をしたり、お坊さんと一緒にお経をあげて功徳(善いことをした貯金)を積んで、それをおばあちゃんに送るからね。情状酌量してもらってね」--そんな意味があることを伝えてから、お経をスタートした。

後の法話では、「やるべき時にやることをやる」「何かの時にしっかり役地たてるように力をつけておく」というモチーフを含んだ「信州信濃の早太郎」の話を講談調で一席。法事の法話ですることがない話だが、故人が幼稚園の園長さんだったこともあって、お断りしてからやらせてもらった。

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