今年のベストワード。
「日の出を拝む人あれど、入(い)り日(夕日のこと)を見送る日はねぇ……これが世間の習(なら)わしなれど、あっしら渡世人はそれじゃ通るめぇ」
かつては勢力もあった勘蔵という博打打ちの親分。三年前から寝たきり。子分もチビの大三郎を残して皆いなくなってしまった。
その勘蔵の縄張りの中で、売り出しの渡世人、国定忠治が賭博を開く。
忠治から何の挨拶もなく、したがって許しもしていない状況に、勘蔵は自分の力の無さを嘆き、大三郎に「俺の白髪首を叩き切ってくれ」と頼む。
すると大三郎は「忠治の話は聞いているが、聞けばなかなか評判のいい男。堅気の人には自分から頭を下げて道を通るくらいの人だ。きっと何かの沙汰があるでしょう。当日までに何の挨拶もなければアッシが乗り込みまさぁ」と親分をなだめる。
しかして、当日。忠治からは何の哀切もない。そこで大三郎は忠治の博打場へ単身乗り込んで、忠治相手に、きった啖呵が冒頭の言葉(この後の話の展開も実にいいのですが、それは略)。
いよいよ明日、この一年の納めの入り日。
一年前に初日の出を拝んだ方々、明日の夕方はしっかり西の空に手をあわせましょうぜ。
※この内容は十一月にも書きましたが、明日に迫った大晦日。ここで今一度我が身に思い起こさせるために書きました。
かつては勢力もあった勘蔵という博打打ちの親分。三年前から寝たきり。子分もチビの大三郎を残して皆いなくなってしまった。
その勘蔵の縄張りの中で、売り出しの渡世人、国定忠治が賭博を開く。
忠治から何の挨拶もなく、したがって許しもしていない状況に、勘蔵は自分の力の無さを嘆き、大三郎に「俺の白髪首を叩き切ってくれ」と頼む。
すると大三郎は「忠治の話は聞いているが、聞けばなかなか評判のいい男。堅気の人には自分から頭を下げて道を通るくらいの人だ。きっと何かの沙汰があるでしょう。当日までに何の挨拶もなければアッシが乗り込みまさぁ」と親分をなだめる。
しかして、当日。忠治からは何の哀切もない。そこで大三郎は忠治の博打場へ単身乗り込んで、忠治相手に、きった啖呵が冒頭の言葉(この後の話の展開も実にいいのですが、それは略)。
いよいよ明日、この一年の納めの入り日。
一年前に初日の出を拝んだ方々、明日の夕方はしっかり西の空に手をあわせましょうぜ。
※この内容は十一月にも書きましたが、明日に迫った大晦日。ここで今一度我が身に思い起こさせるために書きました。
今年もたくさんお世話になりました。
ありがとうございました。
これより実家に御節の宅配便に向います。
きっと夕日は荒川の鉄橋の地下鉄車中か・・・・・
しっかりと
感謝の念を込めて
拝ませていただきます。
来年も宜しくご教導ください。
敬具