不思議な話1--三妖怪-

『中国怪異譚六』(平凡社)からのご紹介である。

三妖怪

①衝州では、夜が老けると誰も出歩かない。鐘楼の上に、見るもおそろしい一本角の鬼がいて、人の足音を聞きつけるといきなり下りてくる。人が驚いて逃げると鬼はそのままひき返す。しかし、その鬼の顔を見たものは、たちまち病気にかかり、死んだ者も多い。

②城内のある池には、夜になると一疋の白い布が現れて、白い帯が地上に横たわっているような具合である。通りすがりの者がそれを拾うと、たちまち巻かれて水の中に引きずり込まれる。

③アヒルの鬼がいる。夜かふけて、池のほとりがしんしんとして、なに一つない時に、もしもその鳴き声を聞くと、たちまち病気になってしまう。

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