花山の思い 13番札所

 琵琶湖の南、つまり北に琵琶湖を望む場所にある13番札所の石山寺(いしやまでら)。
 清少納言が「源氏物語」の構想を練ったことでもしられ、その部屋もあるお寺。

「寺は石山」と言われるように、昔から風光明媚で、かつ信仰を集めた山ですから、さまざまな場所でこのお寺の名前が登場します。

 私が真っ先に思い浮かぶのは……浪曲の一節。
「固い約束、石山寺の 鐘の響きは変わっても 変わらないのが、お前との約束だ」――そんな名文句があります。

 このお寺で花山法皇が詠んだご詠歌は

 後の世を 願う心は軽(かろ)くとも 仏の誓い 重き石山

(あの世での安楽を願う気持ちはそれほど強くなくても、観音さまの“人々を救う”という誓願は岩のように重いものです。ですから、しっかり石山寺の如意輪観音さまにお参りなさいませ)

 今年の春にお参りして山門をくぐって錫杖をつきながら駐車場へ向かう道すがらのこと。
 マイクを片手にした女性が「NHKの者ですが、音をとらせていただいていいですか」
 聞けば「音の散歩道」の関西版だという。
「どうぞ」と言ったけど、意識したとたんに、ギクシャクしたヘンテコリンな歩き方になって、自分でも笑いだしそうになった覚えがあります。

 さて、琵琶湖近辺がもう一つ、三井寺(みいでら)
  「いづいるや 波間の月を三井寺の 鐘の響きに 歩くみづうみ」
 うーん、夜の風景ですねぇ。いいなあ。
 これについては、また次回。

  ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 昨日は「空海 黄金の言葉」の完成打ち上げで、関係者4人で寄り合い。久しぶりにカラオケに流れて、今日は声がガラガラでございます。
 そんで、今日は今日とて昼間は、宗派の事務所で、宗派のご詠歌関連のホームページ検討会議。みなノリノリでよく意見がでました。言いたい放題というのは楽しいものですね。
 早めに終わったので、こうしてブログが書けます。
 今宵は新宿で、懐かしい人と再会。15年ほど前に、日本武道館で1000人のお坊さんで声明をやったのですが、その制作をしてくださった方。その後の私が事務局長をつとめたヨーロッパ公演でもご一緒してくれた方。丸二年間苦楽を共にした仲間です。このおかげで私はたいがいのイベント主催は怖くなくなりました。
 大学3年生の娘の専攻が「アートマネージメント」。就職のこともあるので、現場のプロの話が聞きたいと言っていて2年越しで実現の運びとなりました。
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コメント
 
 
 
カラオケ・・・? (ごんべいどう)
2009-10-01 12:43:43
 カラオケに御詠歌とか声明とかってありませんよね~・・・?
和尚さんはいったい何を歌ったのでしょう・・・?
イケイケのロックだったりして。。。
 
 
 
なんでもOKよ。 (和尚)
2009-10-02 23:18:27
ごんべいどうさん>私、歌はだいたいオールラウンドです。亡き父親曰く「おれが歌が下手だった怨念がお前の喉に宿っているんだ」だって。もう25年も前の話ですけどね。わはははは。
 
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