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若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱) 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2010-06-18 |
石川康宏さんというマルクスの研究者と
内田樹さん(←大好き)の往復書簡。
「マルクス」の「マ」の字も知らない20代の若者に、
「マルクスはすごいぞ!」(だから読んでね)という
メッセージを伝えようというのが
この本を書いた意図らしいです。
マルクスを読んでも、問題は解決しません。
でも、自分がどれくらいものを考えるときに不自由であったか
どれくらい因習的な思考の枠組みに囚われていたか、
それは身にしみて分かります。
マルクスを読んでいると、自分の思考の枠組み(檻)を
外側からがんがん揺さぶられて
檻の壁に亀裂が入り、鉄格子が緩んでくるような感じがする。
檻の壁にひびが入って埃が舞い上がり
鉄格子がぐらぐらきしみを立てて、それではじめて
「私は檻の中にいたのだ」ということがわかる。
↑ 相変わらず、素晴らしい比喩です。
(なんだか凄そう・・・と思いました。)
マルクスについて、私が思ったのは、
言葉遣いがカッコいいこと。
「意識が生活を規定するのではなくて
生活が意識を規定する。」
(ドイツ・イデオロギー)
「プロレタリアは、革命において
鉄鎖のほか失うべき何ものをももたない。
かれらは世界を獲得しなければならない。
万国のプロレタリア団結せよ!」
(共産党宣言)