水戸梅日記

水戸・いばらき

若者よ、マルクスを読もう!

2010-08-03 | 読んだ本

若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱) 若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2010-06-18

 

 石川康宏さんというマルクスの研究者と

 内田樹さん(←大好き)の往復書簡。

 

 「マルクス」の「マ」の字も知らない20代の若者に、

 「マルクスはすごいぞ!」(だから読んでね)という

 

 メッセージを伝えようというのが

 この本を書いた意図らしいです。

 

   

   マルクスを読んでも、問題は解決しません。

   でも、自分がどれくらいものを考えるときに不自由であったか

   

   どれくらい因習的な思考の枠組みに囚われていたか、

   それは身にしみて分かります。

   

   マルクスを読んでいると、自分の思考の枠組み(檻)を

   外側からがんがん揺さぶられて

   

   檻の壁に亀裂が入り、鉄格子が緩んでくるような感じがする。

   檻の壁にひびが入って埃が舞い上がり

   

   鉄格子がぐらぐらきしみを立てて、それではじめて

   「私は檻の中にいたのだ」ということがわかる。

 

 

 ↑ 相変わらず、素晴らしい比喩です。

 (なんだか凄そう・・・と思いました。)

 

 マルクスについて、私が思ったのは、

 言葉遣いがカッコいいこと。

 

   「意識が生活を規定するのではなくて

   生活が意識を規定する。」

                  (ドイツ・イデオロギー)

   

   「プロレタリアは、革命において

   鉄鎖のほか失うべき何ものをももたない。

   かれらは世界を獲得しなければならない。

   万国のプロレタリア団結せよ!」

                  (共産党宣言)

 

 

コメント (4)
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