水戸梅日記

水戸・いばらき

フューチャリスト宣言

2007-06-18 | 読んだ本
フューチャリスト宣言 フューチャリスト宣言
価格:¥ 735(税込)
発売日:2007-05-08

 

 「フューチャリスト宣言

 脳科学者の茂木健一郎さん と

 『ウェブ進化論』の梅田望夫さん の対談集

 

 対談をする中で、二人が予感したのが、次のこと。 

 「細部をつついて批判するのがバカバカしいような明るい本となる」

 

 読んでみて、本当にその通りになっている! と思いました。

 

 さっと読めますが、重要なことがさらっと書いてあったりするので

 もったいなくて、2回読みました。

 (あと1回読むと、また違った発見がありそうです。)

 

 まず、なるほどと思ったのが、

 「アップルは、世界史の中の三つ目のリンゴ」という話。

 アップル曰く、最初が “アダムとイブ” で、次が “ニュートンのリンゴ”。

 “アップル” が三つ目なのだそうです。

 (後から出てくる、インターネットは「言語以来」に通じます。)

  

●人間の成長を分ける大きな分水嶺は、

 「偶有性」をどう受け入れられるかという点にある。

 成長する能力のある人とは、

 自分にとって痛いこと、つらいこともきちんと受け入れて

 それを乗り越えていける人。

 

●ネット時代には、「志向性」が重要。

 無限からの「チョイス」に、その人らしさが一番あらわれる。

 有限の時間の中で、何を見て、何を読むか、

 無限の可能性から「絞り込む」という命題を本気で考える場面が

 主戦場になる。

 

●日本の教育は、基本的に「範囲」があって、

 「正しい範囲」を押さえた人が最終的に大学入試で受かる。

 が、正しい範囲なんてありえないので、

 日本の教育の本質は、「談合」である。 

 

●日本発で新たなパラダイムを確立をできるのは、若い世代。

 それには、バックアップ体制が必要で、

 それが、「社会における精神」。

 欠点を含む小さな芽に対して、

 「良き大人の態度」が取れるかということ、である。

 

●偶有性の喜び、自分の人格をより高度なものにしていく喜びは

 おそらく人間が体験できる喜びの中で最も強く深い喜び。

 インターネットが「学ぶ」という最も根源的な終わりのない喜びを

 爆発させる機会を与えている。

  

 また、巻末には、お二人それぞれの特別授業が載っていましたが、

 とても示唆に富んだ内容で、ワクワクした気分になりました。

 

コメント
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