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IKEA超巨大小売業、成功の秘訣 |
「IKEA超巨大小売業、成功の秘訣」
IKEAの成功を導いたカリスマ創業者の半生と
経営の鉄則について書かれた本です。
一番驚いたのが、
創業者である “ イングヴァル・カンプラード ” は、
“かなりのケチだし、センスもあまりない” ということでした。
でも、カンプラードの半生を読んでいくうちに
IKEAこそ、カンプラードであり、
カンプラードこそ、IKEA ということがわかりました。
ちなみに、IKEAというのは、
イングヴァル・ カンプラード・ エルムタッド・ アナグリッド の略です。
（ 本人の名前 ＋ 農場の名前 ＋ 村の名前 ）
スウェーデン、ドイツ、ポーランド、スイスなど
それぞれの国におけるIKEAの事業展開の話を知ることで
各国の事情についてもよく理解することができました。
（イメージとは違う国もありました。）
後半は、成功の秘訣が、11つ紹介されています。
（ 11の秘訣 と 気になったフレーズ を紹介します。）
＜ 1 価格 ＞
・デザインするのは、まず「値段」。
＜ 2 スタイル ＞
・「使い捨て（子孫に残せない）！」 という批判には、
自分の家具を自分で選ぶことこそ「民主主義！」 と応える。
＜ 3 スウェーデンカラー ＞
・IKEAは、スウェーデンのディズニーランドである。
＜ 4 ドゥー・イット・ユア・セルフ ＞
・ある女性のつぶやき。
「IKEAって、大人のレゴみたい・・・。」
＜ 5 カタログ ＞
・普及率は、聖書に匹敵する。
写真で大切なのは、「家族が幸せ」だということ。
＜ 6 ホットドック ＞
・みんながよく知っているものを、3分の1くらいの値段で売ると
お買い得感が演出できる。
＜ 7 田舎 ＞
・辺鄙なエルムフルトこそ、
グローバルに活躍するIKEAのふるさと。
＜ 8 カリスマ ＞
・60年以上にわたって創業者が企業を率いて指揮している
社員宛に書いたのが、「ある家具商人の遺言」。
＜ 9 安い国の徹底利用 ＞
・国際的な賃金格差を利用して
高賃金の国で売り、低賃金の国から買い入れている。
＜ 10 節税 ＞
・カンプラード王国は、入り組んだ複雑な構造。
社史を書いたものにも、その資産状況はわからない。
＜ 11 危機管理 ＞
・「テフロン加工された会社」と言われる。
（否定的なイメージがこびりつきにくいから・・・。）
が、これは、“つらい苦労”のたまもの。
最後に。
ドキッとしたのが、＜ 8 カリスマ ＞に書いてあった次の言葉。
「企業が滅びる最大の原因は、計画の立てすぎである。」
