風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

ムラ社会の論理

2011-08-18 00:06:04 | たまに文学・歴史・芸術も
 ある経営倫理関係の雑誌に、萩原誠さん(元日本原子力学会倫理委員会委員)が、「利害を共有する集団が集団外の利害関係者(ステークホルダー)を軽視し、唯我独尊の行動を取ることを、”ムラ社会の論理”という」という書き出しで、エッセイを寄せておられました。その中で、「”ムラ社会の論理”は、『都合の悪いことは見ない、なかったことにする、外に漏らさない、既得権益は守る』」であり、「この”ムラ社会の論理”は原子力発電業界だけでなく、多くの業界に蔓延している」と述べておられます。まさに、昨日のブログで書いたことは、官僚組織にとどまらず、実は私の会社にも顕著に認められますし、およそ日本の多くの組織に、多かれ少なかれ見られる特性だと言えます。
 「ムラ社会の論理」という端的な形容に、そうだったと、はたと膝を打った次第。日本の組織による国際社会への不適合のかなりの部分は、この論理で説明できるような気がします。
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