風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

日出る処と日没する処

2009-09-10 01:28:51 | 時事放談
 アジアの大学卒業生の中で英語を話せる人の比率は、これまで最下位はいつもモンゴルだったのに、昨年は日本が最下位になったそうです。そして昨今の米国の大学院でトップ・クラスにいるのは、もはや日本人ではなく、中国人や韓国人なのだそうです。
 IMFのデータによると、2007年の一人当たりGDPで日本はシンガポールに追い抜かれ、今年か来年にはGDPの絶対額でも中国に抜かれることを懸念する声が挙がっています。以前、別のブログで書いた通り、シンガポールのように少数精鋭の人工的な国の効率が良いのはある意味で当然のことですし、13億の民を抱える中国の経済力が日本を上回るのは時間の問題と言えます。そんな中、1億以上の人口規模を誇る比較的大きな国と言える日本が、平均して高いレベルを保っているという事実の重みに変わりはありません。しかし日本が諸外国と比べて地盤沈下している昨今の状況は看過できるものではありませんし、そうした誰もが感じる閉塞感が、今回の衆院選挙で与野党逆転に駆り立てたのでした。
 民主党、社民党、国民新党の三党は、連立政権樹立に向けた合意に達したことが報道されていますが、民主党は、社民党や国民新党といった主張が必ずしも一致しない弱小政党に振り回されるぐらいなら、野に下る自民党が建設的野党となって、合意できるところで合意するような器量を、民主党と自民党の双方に求めたいと思います。昨日のブログで触れた通り、世界の各国が成長や成熟を志向しつつ変化する中で、日本というコップの中の内輪の争いに躍起になっている場合ではないはずです。
 上の写真はマラッカ海峡の日の出です(日の入りではありません)。
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