知人に誘われて、長野県富士見町に行ってきました。以前も同僚に誘われて森づくりに行ったことがあり、八ヶ岳を望む自然の恵みとアクセスの良さなどから、もっと深く知りたいと思っていました。
お邪魔したのは、御射里の会という地域を元気にする活動をしている方々のグループ。お手伝いの後収穫祭に参加するはずが、雨ふりだったために、お手伝いもせずにいきなり飲み会に参加させていただきました・・・。
印象的だったのは、以下の3つ。
1.皆さんオープンで、積極的に新しいことに取り組む気概があること。我々のような部外者をおおらかに会合に受け入れてくださるのもそうですが、耕作放棄地にブルーベリーを植えたり、羊を飼ったりしてコミュニティガーデンを作ったり、ウォーキングガイドを作成しようとしたり、いろいろなことに取り組んでおられます。
この辺りは、1200年前の古文書に記録の残る歴史ある地域のようですが、その中でもこの集落は、真っ先に水道を引いたり、集落の史書編纂に取り組んだりと、新しいことに積極的に取り組む人々だったようです。
「でも、いつの頃からか、足を引っ張り合うようになっちゃったんだよなー」、「昔は、生きるために皆で何とかしなきゃというまとまりがあったんだけど・・・」と自戒を込めたように、されどさらっと話をしてくれたのも印象的です。
2.言うばかりでなく、自ら情報収集をして、行動に移していること。
皆さん、お忙しいさなかを縫って、様々な地域の活動に積極的に取り組んでおられます。いろいろな助成金や補助金募集情報を見つけ、応募しては徐々に活動を広げ、仲間を広げ・・・。時には、身を切ることもあるでしょうし、意見の対立もあると思うのですが、それでも長く続けていらっるのは、地域への愛着や、その地域を何とか良くしたいという責任感があるからでしょうか。
そんな話を聞きながら、昔NPOに関わっていた時は、積極的にカネも仕事も自分で作り出そうとする姿勢を学んだのに、段々と目の前の忙しさや家庭の事情を言い訳にして、いつしか会社に寄りかかりそうになっている自分に改めて気づきました。
やはり、1.にも通じますが、リスクをとってでも、自らの道は自らなんとかする、そのために行動し続けることが大事なんだと改めて感じました。
3.それから、なんといっても、雄大な八ヶ岳を望む畑の風景や、テーブルに並ぶ自然の恵みを堪能し、元気をもらいました!凍らせたブルーベリーの蜂蜜がけ、シカ肉のカレー、赤いルバーブのジャム、すぐ近くのビオトープから獲ってきて作った鯉こく、山ゴボウやキュウリの古漬けなど、地元の美味しいものがテーブルにたくさん並びます。「こんなうまいもん食えて最高」と地元の方々もおっしゃっていましたが、自然の豊かさを改めて感じ、私も元気をもらいました。
美味しい食べ物と、刺激的なお話と、壮大な景色を堪能し、元気をいただきました。この恵みをいただいた皆さんに感謝します。