ブルーシャムロック

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二人に初めて出会う。

2015-08-09 18:22:30 | 逆襲の藤隆
平賀知世と浅岡蓮次は横浜から、羽田に赴く高速道路にいた。
二人がひょんな事であった二人の男女を迎えに行くためだ。
歳の頃は12歳前後。日下部浩一郎と柿沼萌美と言う。
「しかし、すごい車だね。」
運転席にいたのは、浅岡蓮次の方である。
「ああ。美幸さんが貸してくれたのよ。」
と知世が言う。
この車はキューバから輸入してきたと言われる車だが、エンジンは一応bmwのエンジンだが
車体は大昔のアメ車で、なぜだかマニュアルなのだ。
「よく車検が通ったね。僕としてはびっくりだ。」
ハンドルを握りながら、答える。
「まあ、排気量とかokしたとも言われているから。」
知世は言う。都会の道にしてはやたら快調である。
「ところで、今日ウチラに会いに来る男の子と女の子って瀬戸内出身在住
なんだよね。なんで横浜に来たの?」
ハンドルを握っている蓮次が、知世に聞いた。
「私が文通していて、ひょんな事で出会ったんだよね。なんだか横浜に憧れている
とかでね。」
知世は苦笑している。
「まあ、よくある話だよね。」
蓮次はちらりと車窓をみてみる。そろそろ羽田のようである。
「国内線ターミナルってどっちだっけ。」
知世は方向板をみてみる。
「ああ。左じゃないの。」
浩一郎は車のウィンカーを左に押す。
このあと、彼らととんでもない夏休みになることをまだ誰も知らない。
おわり

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