「へぇ。この松島基地の公報の方、うちのスナックによく来てくれるよ。」
俺が撮影したデジカメの写真を見て、久慈市にあるスナックのマスターが答えてくれた。
久慈市に到着したのは丁度お昼どきだった。
俺は、何かというとしがないフォトジャーナリストだ。 3.11 の原発事故以来、浪江町を中心に
回っている。 3.11 以前から浪江町を中心とした場所をずっとインターネットで報道していた。
あの地震と原発事故より前、過疎化の告發のような使命感をもって浪江町を取材してきた。
そして、 3.11 が発生することになる。
俺は、第二の故郷である浪江町を追われた格好になった。その後も避難している人を取材対象に
してきた。
「浪江町を主に取材対象にしてきたようですが、なんで松島や久慈市に足を運ぶ事になったの ? 」
マスターは見当違いの場所にいる俺に質問してきた。
「はい。他の自身で被災した場所も見聞きしていきたいと思って、松島にも久慈市にも足を運ぶことに決めたん
です。」
俺はそう嘘をついた。
マスターは納得したようだった。
俺が、松島や久慈市と言った場所に赴いたのは今は亡き、熊本出身の学生時代の親友が「菊の名前」という長
編小説の二次創作のエピソードを延々と自分のブログで掲載していたからだった。
その小説の舞台が現在の松島基地近辺や久慈市といった場所が舞台だったからだ。だからついでにこっちに来
た。
「そうそう。現在松島基地の広報をなさっている自衛官の方も、災害救助のヘリコプターが
久慈市の方を救助できたらいいなとか言っていた・・。彼も津波で何もできなかった。」
とマスターは話を続けていた。
カランカラン、スナックにつけていた鐘がなった。
「今熊本から帰ってきてね。あの時の恩返しができた。」
消防署の服の人がカウンター席に座った。
「まああの時も熊本の消防署の方に助けられたから。」
マスターは消防署の服の方にそう答えてきた。
世の中は持ちつ持たれつ。
俺が撮影したデジカメの写真を見て、久慈市にあるスナックのマスターが答えてくれた。
久慈市に到着したのは丁度お昼どきだった。
俺は、何かというとしがないフォトジャーナリストだ。 3.11 の原発事故以来、浪江町を中心に
回っている。 3.11 以前から浪江町を中心とした場所をずっとインターネットで報道していた。
あの地震と原発事故より前、過疎化の告發のような使命感をもって浪江町を取材してきた。
そして、 3.11 が発生することになる。
俺は、第二の故郷である浪江町を追われた格好になった。その後も避難している人を取材対象に
してきた。
「浪江町を主に取材対象にしてきたようですが、なんで松島や久慈市に足を運ぶ事になったの ? 」
マスターは見当違いの場所にいる俺に質問してきた。
「はい。他の自身で被災した場所も見聞きしていきたいと思って、松島にも久慈市にも足を運ぶことに決めたん
です。」
俺はそう嘘をついた。
マスターは納得したようだった。
俺が、松島や久慈市と言った場所に赴いたのは今は亡き、熊本出身の学生時代の親友が「菊の名前」という長
編小説の二次創作のエピソードを延々と自分のブログで掲載していたからだった。
その小説の舞台が現在の松島基地近辺や久慈市といった場所が舞台だったからだ。だからついでにこっちに来
た。
「そうそう。現在松島基地の広報をなさっている自衛官の方も、災害救助のヘリコプターが
久慈市の方を救助できたらいいなとか言っていた・・。彼も津波で何もできなかった。」
とマスターは話を続けていた。
カランカラン、スナックにつけていた鐘がなった。
「今熊本から帰ってきてね。あの時の恩返しができた。」
消防署の服の人がカウンター席に座った。
「まああの時も熊本の消防署の方に助けられたから。」
マスターは消防署の服の方にそう答えてきた。
世の中は持ちつ持たれつ。
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