ブルーシャムロック

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いんびじぶる・てぃあーず_2

2009-05-18 21:27:11 | 菊の名前異聞
「知っているって?」
私は男性に質問をしてみた。
「俺が丹波ゲリラを支援しているのは各国の捜査機関が調べているから。」
男性は平気な顔をした。
「そんな、危ない橋を渡ってきた訳か。」
妻もまた答えた。
「そう。大学卒業してから、私と彼は危ない橋を渡ってきたわけ。」
女性が答えた。
「こんな人だかりのある場所でこんな話しをして大丈夫?」
妻は答えた。
「大丈夫じゃない。」
男性が答えた。見回せば、怪しげな客が能く来ている。もしかしたら、
テロリストかもしれないと疑ってしまう。アジア系の客が多い。
日本人、他に外国人といえば強而言うならば朝鮮半島系、華人系という處だろう。
そんな感じの顔ばかりだ。何人かは特定は出来ない。
「まあ、おそらくは日本列島の人間が大半だろうな。」
男性がそう言った。
「アフリカや欧羅巴の血筋を引いてそうな顏が存在しないから?」
妻はそう言う。
「そうかも。」
男性は答えた。
Xxxx.xxxx!!
遠巻きに外国語が聞こえた。Asia の言語としか解らない。
「まあ、観光旅行に来た台湾人というところか。」
男性は当てずっぽうに答えた。
「そんなにkatte に決めつけちゃ。」
女性は、男性にひじ鉄を食らわせた。
「はは・・・。」
「ところでさぁ、演劇部で一緒だったあいつ、また小説書き始めたんだっけ?」
突如素っ頓狂な質問を男性は始めた。
「そうそう。」
私もそう言う素っ気ない答えしか出てこない。
「確か、南北朝が舞台だとか・・。」
妻が言う。
「まったく、あの人らしい。南北朝時代だなんて・・。」
女性は、戦国時代がファンなので、マイナーな南北朝時代は屎食らえなのかもしれぬ。
「まあ、読んでみないと解らない。」
妻が反論した。
「俺も、なんだか南北朝時代興味を持ったな。」
私も答えた。
つづく
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