ブルーシャムロック

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木更津の猫は高雄の犬の夢を見るか_1

2009-09-04 11:59:35 | 逆襲の藤隆
「そうか・・・。」
私はRadioを聞きながらがっかりした。
数時間前、海に投げ出され、瀕死の重傷を負った
ヨット選手が蘇生することを願っていた。
「桜ケ丘市のクィベックマリーナで開かれたヨット競技で
ヨット競技の第一人者、和久寺藤九郎氏が医師の賢明な治療に
関わらず、今し方、病院で死亡しました・・・。3X歳でした。」
ラジオは非常なNEWSを伝えていた。
本当を言うとヨット競技には興味がない。しかし賢明な治療にかかわらず
若くして世を去るのってやるせない。
そんなことを考えながら、私ははげた頭をなで始めた。
「店長、今レンタル率が高いビデオは臺灣ドラマ"CLANNAD"と"天使なんかじゃない"
らしいです。」
蓮っ葉な感じの女性店員がやる気のない聲をする。
「そうかい。」
自分は悲しくなっていた。
「店長は、自分の好みの作品が人気が出ないから少し腹が立っている。」
店員は、自分にそう言った。
「まあな・・・。同じ臺灣ドラマでも"コーヒョン・ドッグウッド"は面白いんだけれども
。」
女性店員はあきれながら言った。
「あの、高雄警察の女性刑事が活躍するドラマですか。」
彼女には面白くないのだろう。
「私はアジア映画やドラマだったら韓國のxxの方が・・・。」
と言って、私の場所を去っていった。
私は"天使なんかじゃない"の登場俳優の等身大popと、自動ドアの近くに張ってある
"CLANNAD"のポスターを見た。
つづく


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