ブルーシャムロック

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12月の曇りの日_06

2019-01-12 13:13:53 | 逆襲の藤隆
あの時の事故。
僕にはどうすることもできなかった。
あの事故を収集することができる人が言う。
「我々の住む世界だったら、可能だ。君の住む世界では不可能だ。」
彼は冷たかった。彼の相棒である強面のおじさんが
「私どもは簡単に治すことは可能だ。しかし、私達が直してしまったら
君のためにならない。」
と冷たく言い放った、若い女性の姿の人に述べたのを思い出している。
これからは事故の収拾の為に働く。
それを決意したのが、中学校に入学した時だった。
勉強しよう。
そばにいた、出来杉は相変わらず僕に憐れみの表情を見せていた。
僕は
「余計な同情はいらないよ。」
と一言言ったようにも、言わなかったようにも感じる。
もう、出来杉と嫁さんはみんな公認のカップルだったな。
みんなが羨む美男美女才色兼備カップル、文句も言わないよな。
事故の収拾のためならば、彼女は出来杉にくれてやれ。そんなことを言う。
不思議と、自分が強くなれた気がした。
力がある人にとっては滑稽なのかもしれないけれども、僕にとっては
出来杉の未来の嫁さんを失った自分としてはそれが必要だったから。
そして今がある。
出木杉君、君は人のことを悪く言わないいい人だが、
君がそういう態度を取ると、鋭く尖った刃を持つ力を持つものだと
見る角度では思う事をあまり感じないのかな。
それで許してもらったしれないが、他の場所では
君が怖くて、君を破滅に落としこむことが新しい世界の始まりだと
思うんだよ。
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