ブルーシャムロック

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れっど31_參

2011-06-19 06:07:40 | 信・どんど晴れ
私は、下北沢に/_0氏とともに「名無し」さんの演劇を見に行った。
舞台は1960/70年代頃の貧乏大学生の物語だった。
猛練習の甲斐があったのか、東北出身の私たちが見ても
それほど違和感がなかった。
上演が終わって
「でも、あのズーズー弁のキャラは彼女を表しているのでは。」
とぽそりと、/_0氏が口を開いた。
「彼女は神戸出身らしいが、大阪京都あたりの人間と違って
あまり自分の郷里を前面に出す人ではない。何か恥じている彼女そのものとか考えているのですか。」
私は、/_0氏にまくし立てた。
彼女は頷いた。
下北沢から、渋谷行きの電車を待ちながら、
「彼女、映画かテレビドラマ出ることができるかな。」
と私は/_0氏をみた。
「さあ・・。」
と昏くなった風景を見つつ私の目を見た。
「名無し」さんがその後ドラマ專門Channelで主演に選ばれるのはもっと先である。
おわり
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