ブルーシャムロック

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生きている男女へのヴィリャネスカ_2

2008-12-25 20:31:13 | 逆襲の藤隆
「飛行機ね・・。」
知世さんは、空を見上げた。
「はい・・。」
私はそう頷くしかない。
「飛行機って・・・。でもあれ種類はなんだと思いますか。」
比較的低いところを飛んでいる飛行機をみて、
「確か軍用輸送機ね・・・。この街を統治している国の飛行機かしら?」
知世さんは少し、考えながら答えた。
「どうでしょう。」
軍用機の事なんて分からない。
「ぱっと見たラウンデルで・・・。此処の国と比較的良好な立場の近隣にある
アジア諸国ね。」
アジア諸国といっても、日本列島と中國大陸には、大きな国が存在しない。
かの有名な日本列島と中國大陸、そして琉球群島を支配していた国は
既に存在しない。小さな国が東北アジアに沢山ある・・・。
「知世さんってご家族に警察官か軍人って居ましたっけ。」
前にもあったとき同じような質問を弟がしていたような。
「父が軍人だった。親戚のおぢさんも軍人だった。13歳の時に父に引き取られて・・・。」
そういいながら、鼻歌を口ずさむ。
確か台湾ドラマ「あかね色に染まる空」とかいう作品の主題歌だっけ。
「今流れている曲って、日本語っぽいけれども日本人歌手が歌って居るんだっけ?」
知世さんは
「確か韓国人か香港人じゃないかな。このレコードを出している会社は金沢に本社がある
って聞いた。」
と説明した。
現在は昔のように関東に日本列島の中心がある訳じゃないから・・・。
相変わらず大消費地なのは変わらないけれども。
「不思議な物で、アジアで不思議なつながりがあるわね・・。」
といいながら私の家の方に知世さんは向かっていた。
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