「男の子みたいでいいのよ。」
先生はきっぱりといった。
「このお姫様は男装することが多い男装の麗人でね。文武両道にすぐれた
人だと國の内外に思われているのよ。」
と、先生は言葉を続けた。
「お姫様は、なんだかその跡、女性っぽさに目覺めるのでは?」
と、私は続けた。
先生は笑ながら頷いた。
「そりゃ面白くなりそうです。」
私は相づちの意味で、おだてるように答えた。
先生は城の背景を書く作業に入っていた。
男の子のように、ショートカットのお姫様はピンク色のドレスを着ている
ようである。お姫様は恍惚の顏をしている。
「お姫様の顏がうっとりしているのが解る。」
先生は
「でしょーっ。」
と私の方をずらした眼鏡越しに見た。
「王子様ってどんな感じなんでしょうかね。」
私もほとんど興味本位だった。
「王子様はまだ決めていないのよ。」
先生はそう答えた。
「こういう王子様だから、かっこいい人なんでしょうね。」
私がそう答えたとき、先生は眼鏡の縁からふふんとした顏をしていた。
つづく
先生はきっぱりといった。
「このお姫様は男装することが多い男装の麗人でね。文武両道にすぐれた
人だと國の内外に思われているのよ。」
と、先生は言葉を続けた。
「お姫様は、なんだかその跡、女性っぽさに目覺めるのでは?」
と、私は続けた。
先生は笑ながら頷いた。
「そりゃ面白くなりそうです。」
私は相づちの意味で、おだてるように答えた。
先生は城の背景を書く作業に入っていた。
男の子のように、ショートカットのお姫様はピンク色のドレスを着ている
ようである。お姫様は恍惚の顏をしている。
「お姫様の顏がうっとりしているのが解る。」
先生は
「でしょーっ。」
と私の方をずらした眼鏡越しに見た。
「王子様ってどんな感じなんでしょうかね。」
私もほとんど興味本位だった。
「王子様はまだ決めていないのよ。」
先生はそう答えた。
「こういう王子様だから、かっこいい人なんでしょうね。」
私がそう答えたとき、先生は眼鏡の縁からふふんとした顏をしていた。
つづく
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