【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

長命寺

2017-06-04 | デジカメ紀行
姨綺耶山 長命寺(いきやさん ちょうめいじ)




琵琶湖畔にそびえる長命寺山(333m)の標高約250mの山腹にある寺院。西国三十三カ所第31番札所。
「八千年や柳に長き命寺、運ぶ歩みのかざしなるらん」という詠歌のとおり、「寿命長遠」の御利益があるとされています。3世紀後半から4世紀初頭の景行天皇の時代、武内宿禰(すくね)がこの山で長寿を祈ったといい、開基は聖徳太子と伝えられます。

主要堂宇は屋根を瓦葺きでなく檜皮葺きやこけら葺きとしており、独特の境内風景を形成しています。

長命寺本堂へは、湖岸から「八百八段」と呼ばれる石段の参道があります。

今回は、8合目の駐車場から階段で上がります。







手水舎


手水舎で清めさらに上へ。



書院




石段を登りきったところが本堂の縁下です。



南に面した境内には本堂、右方に三重塔と護摩堂、左方に三仏堂、
護法権現社、鐘楼、太郎坊権現社があります。

納札堂


三重塔(重要文化財)

高欄擬宝珠銘から慶長2年(1597年)の建立と判明。




護摩堂(重要文化財)

本堂と三重塔の間に建つ宝形造、檜皮葺き、方三間の小堂。
屋根上の露盤の銘から慶長11年(1606年)の建立と判明。




左方を見ると



琵琶湖周航の石碑


琵琶湖を一望できます。



本堂(重要文化財)




入母屋造、檜皮葺き。桁行7間・梁間6間の和様仏堂。
「千手十一面聖観世音菩薩三尊一体」
千手観音、十一面観音、聖観音(しょうかんのん)(重要文化財、秘仏)の3体が長命寺の本尊であるとされています。


本堂の前には、階段で上がってこられた方達が使われたんでしょうか、杖が置いてありました。


  



三仏堂

本堂のすぐ西側に建つ。入母屋造、檜皮葺き、丹塗の堂。永禄年間(16世紀半ば)頃の建立と推定されますが、
江戸時代の寛政5年(1793年)に改造。
堂内に釈迦・阿弥陀・薬師の三仏(いずれも立像)を安置。



護法権現社

三仏堂の西に、渡り廊下を経て護法権現社の拝殿があります。拝殿は
入母屋造檜皮葺きで、永禄8年(1565年)頃の建立と推定され、
奥にある本殿は一間社流造で江戸時代後期の建立。
長命寺の草創説話にかかわる武内宿禰を祀っています。





鐘楼(重要文化財)



境内西方の高い位置にあります。入母屋造、檜皮葺き、重層、袴腰付きの鐘楼。上棟式の際に用いられた木槌に慶長13年(1608年)の
銘があり、建立年次が判明しました。
内部の梵鐘は中世にさかのぼります。


如法行堂

勝運将軍地蔵尊・智恵文殊菩薩・福徳庚申尊安置。




太郎坊権現社大鳥居

鐘楼のさらに西方にあり、長命寺の総鎮守です。
ここに祀られる太郎坊とは大天狗の名で、寺の縁起によれば、
後奈良天皇の時代に長命寺にいた普門坊なる超人的力をもった僧が、
寺を守護するため大天狗に変じたものだそう。


閼伽井堂



境内各所に巨岩が露出しており、かつての巨石信仰の名残と考えられています。

修多羅岩

開山、武内宿彌のご神体とされています。




本堂の裏の方・・・。



六所権現影向石(ろくしょごんげんようこうせき)

天地四方を照らす石という意味です。
この山を開いた武内宿禰(たけうちのすくね)大臣(西暦84年生)が、この岩に祈願し300歳以上の寿命をまっとうしたと言われています。


説明文は、公式サイトより。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 旧閑谷(しずたに)学校 | トップ | 古知谷、阿弥陀寺 »
最新の画像もっと見る

デジカメ紀行」カテゴリの最新記事