【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

甲賀三大仏

2018-12-05 | デジカメ紀行
丈六仏に抱かれ、過去・現在・未来、三世の安隠を祈る。

「甲賀三大佛を巡る」

=蓬莱庭園の大池寺(だいちじ) 釈迦如来坐像=
=いちいの観音 櫟野寺(らくやじ) 薬師如来坐像=
=摩耶夫人の十楽寺(じゅうらくじ) 阿弥陀如来坐像=


11月8日に訪れました。

いちいの観音 櫟野寺(らくやじ)

JR油日駅の北東約3kmにあります。この地方における天台文化の中心寺院で、一般に「いちいの観音様」という名で知られています。奈良時代末期、最澄が霊夢を感じて櫟(イチイ)の生木に十一面観音像を彫り、それを本尊として開山したといいます。

本尊は日本最大の十一面観音坐仏。この平安時代の丈六薬師仏は、寄木造りの大仏像で当時の作である二重円光の光背も残る本格的なものです。高さ3.3m、一木造で左手に華瓶、右手は膝の上で念珠を持ち、頭上には十一面化仏を戴いています。

その後延暦21年、征夷大将軍を拝命の坂上田村麻呂公は夷賊を討伐の為、杣ヶ谷を櫟野まで登り、櫟野観音の御力により兇賊を退治することが出来ました。
そのため将軍は当寺を祈願寺と定め、大同元年七堂伽藍を建立、永く当山守護の為に自ら等身の毘沙門天の尊像を彫刻、国技の相撲を奉納。これが現在まで継続している大会式(10月18日)の奉納相撲です。

三門へ向かいます。



参道の両サイドに。




三門


境内へ入ります。



本殿の前にある土俵


手水舎


鐘楼


鐘楼の内側(柱)に貼られていました。


消防信號(滋賀県)
近火(部内) ○○○○○ 連点
区域内(組内)○○○  三点
応援区域   ○○   二点
鎮  火   ○ ○○  一点と二点
演習招集   ○ ○○○ 一点と三点
風水害其他
??異常   ○○○○  四点
      
鐘楼の前にある霊木「櫟木」




元の木は残念ながら切られてしまいましたが、飛んできた種から、新たに芽が出てきています。
切られた木はテーブルなどに利用されたそうです。

境内におかれた顔はめパネル


甲賀三大佛「薬師如来坐像」

(写真はホームページより)
東方瑠璃光浄土の教主で医薬を司る仏であり、医王仏とも呼ばれています。
手には薬つぼを持ち、現世(この世)において心身の病を除き安楽を与えてくださる仏さまです。

汚水管マンホールの蓋

土山町総合計画「はばたけみどりとかおりのまち・土山」 のテーマに基づき、町づくりを進めています。 その一環として町民に親しまれている「町の木(杉)、町の鳥(きじ) 、町の花(茶)」を
デザイン化したものです。(淡海環境プラザの説明より)
「つちやま」「おすい」の文字。

11月15日。

摩耶夫人の十楽寺(じゅうらくじ)

元来、天台宗であったものが信長の兵火に会い消失しました。
寛文年間(1661~)巡化僧広誉可厭大和尚、本堂、庫裏、茶所を完成し,清浄山二尊院十楽寺と名称し念仏道場と定め、浄土宗総本山知恩院の直轄末寺となり今日に及んでいます。

本尊は日本最大級の丈六阿弥陀如来座像。
他、十一面千手観音、救世観音坐像、法隆寺と当寺がその形を所持している懐からお釈迦様が誕生されたお姿の麻耶夫人立像など天台のおりの様相を含めた仏像が安置されています。




鐘楼






本堂



  


甲賀三大佛「阿弥陀如来坐像」

(写真はホームページより)
両方極楽浄土の教主で無量寿仏・無量光仏とも呼ばれています。
限りのない命、光慈悲により、たとえ悪行をした者でも漏れなく救って下さる仏さまです。


大池寺に向かう途中で立ち寄った、道の駅あいの土山で。

顔はめパネル


  


蓬莱庭園の大池寺(だいちじ)




近江鉄道水口駅の北西約1.2km、臨済宗妙心寺派の寺院です。
寺伝では、奈良時代末期にこの地を訪れた行基が、現在も寺の周囲にある4つの大きな溜め池「心字(しんじ)の池」を造り、そのほぼ中央に本堂を立てたのが寺の始まりとされています。
「心字の池」はその後、一千年以上にわたって灌漑(かんがい)用水として周囲の水田を潤してきたといいます。

駐車場の前に。

水口 八幡神社



今回は正面だけで失礼して、先へ進みます。




左折した断崖の上方が八幡神社です。





見えてきました。



大池寺庭園




禅寺である大池寺書院の蓬莱(ほうらい)庭園。
サツキの大刈込み鑑賞式枯山水(かんしょうしきかれさんすい)庭園で、
江戸時代に水口城を築城した小堀遠州(こぼりえんしゅう)が作庭したと伝えられています。 




鑑賞式枯山水(かんしょうしきかれさんすい)庭園




心池庭


山門

山門をくぐると・・・。

境内には本堂のほか、書院・茶室・庫裏などが立っています。本堂の床は四半畳敷きの瓦で珍しく、
行基(ぎょうき)の作と伝えられる釈迦如来像が安置されています。

鐘堂



左から、稲荷堂、弁天堂、佛足石堂


山門をくぐり境内へ。

庫裡の前に。

水琴窟


庫裡、書院、茶室、仏殿とまわります。

書院の正面にある2段大刈込みは、海の大波小波を表し、真っ白い砂の上に宝船を浮かべた姿を表現しています。その中に、様々な刈込みを用いて七福神が乗っているように象徴しています。
書院に続く茶室前から見える蓬莱山の石組み。




お茶をいただきました。

廊下から・・・。






甲賀三大佛「釈迦如来坐像」

(写真はホームページより)
仏教の開祖でもあり、大恩教主、発遣教主とも呼ばれています。
人々をこの苦しみの世界から苦しみの無い世界へ導くために教えを説かれ、
仏の世界にお送り下さる仏さまです。


境内で
  






頂いた散華です。

「御自身のお守りとして、
また、
先祖さまやご縁のある方への供養としてお祀り下さい」と。

   
汚水管マンホールの蓋

東海道五十三次の五十番目の宿場町であり 、二万五千石の城下町として栄えた 享保二十年(約二百七十年前)から伝わる 水口曳山祭(水口祭)で巡航する「曳山の車輪」を デザイン化したものです。
周囲には、町の花「さつき」を図案化して配置しています。 (淡海環境プラザの説明より)
「みなくち」「おすい」の文字。


説明文は公式サイト、甲賀市観光協会サイトを参考にしました。

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