保健福祉の現場から

感じるままに

帰省と検査

2020年08月14日 | Weblog
8.14読売新聞「帰省で知人らと会う前に…無症状でも「念のため」検査したら陽性」(https://www.yomiuri.co.jp/national/20200814-OYT1T50074/)。<以下引用>
<福島県郡山市は13日、千葉県から市内の実家に帰省中の20歳代公務員男性の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。入院したが、38度台の熱や頭痛など軽症だという。福島県内の感染者は累計101人(退院は89人)となった。市によると、男性は千葉県内で勤務し、8~9日は私用で東京都内に宿泊。10日に新幹線と家族の運転する車で実家に帰省し、11日は外出せずに過ごした。無症状だったが、感染が拡大している首都圏から帰省していることから、知人や親戚と会う前に念のため自分の状態を確認しようと、12日に市外の医療機関を受診。13日に陽性と判明した。濃厚接触者は実家の家族1人。市は今後、PCR検査を行う。>

8.14AERA「帰省や旅行で高齢者が感染…コロナ家庭内感染で「9月危機」の現実味」(https://dot.asahi.com/aera/2020081100007.html)。

今後、8.7NHK「福島 平田村と古殿町 お盆で帰省の大学生などに無料でPCR検査」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200807/k10012555321000.html)のような自治体や8.13朝日新聞「無症状者へのPCR検査を開始 福岡のくらて病院」(https://www.asahi.com/articles/ASN8F3Q9ZN8DTGPB003.html?iref=com_apitop)のような医療機関が増えてくるかもしれない。8.4NHK「プロ野球 ソフトバンク 1軍スタッフ1人感染確認 新型コロナ」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200804/k10012549271000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_015)で「オンラインで会見したソフトバンクの三笠杉彦ゼネラルマネージャーは「きょう移動した選手、スタッフは検査で陰性なので、移動に関しては問題ないと判断した」と述べました。」とあるように、検査と移動の組み合わせに賛同する方が少なくないであろう。そういえば、8.7経済産業省「ビジネス渡航に係る新型コロナウイルス陰性検査を行う医療機関の一次募集の結果を公表し、二次募集を開始します」(https://www.meti.go.jp/press/2020/08/20200807008/20200807008.html)では「ビジネス渡航者が簡易・迅速に医療機関におけるPCR検査(自由診療)の予約を行い、陰性証明を取得できる「出国者PCRセンター」を設置する予定」とある。6.18「新型コロナウイルス感染症対策本部(第38回)」(https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/sidai_r020618.pdf)p12「ビジネストラック(イメージ図);入国前のPCR検査証明、出国前のPCR検査証明」のような「無症状者に対する検査」は、相手国からの要求とはいえ、一つのシステムとして機能しているであろう。日本渡航医学会(https://plaza.umin.ac.jp/jstah/index2.html)の「ビジネス渡航者へのPCR検査の検体採取および検査証明の発行が可能な医療機関」(https://plaza.umin.ac.jp/jstah/pdf/pcr20200804.pdf)が出ているが、フリーのPCR検査はビジネス渡航者に限らないように感じる。日本医師会 COVID-19有識者会議(https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/)の8.5「COVID-19感染制御のためのPCR検査等の拡大に関する緊急提言」(https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/3243)の「社会経済活動と感染制御の両立のためには、市中における無症状陽性者の早期発見が重要である。そのために社会経済活動上、検査を必要とする市民が、有病率に拠らず容易に検査を受けられる公的な体制を確立する。」は注目で、検査需要が増えるのは間違いない。しかし、7.28東洋経済「東京の町医者から見た日本のコロナ対策の弱点 検査体制と二類感染症扱いはこのままでいいか」(https://toyokeizai.net/articles/-/365208)の「自費の検査なら1回3~4万円が必要」(https://toyokeizai.net/articles/-/365208?page=3)ではフリーのPCR検査は普及しないであろう。「唾液検査」+「プール検査」+「全自動PCR検査装置」(https://brand.fujifilm.com/covid19/jp/services1/)による効率的な集団PCR検査によって、検査料金を大幅に引き下げられれば、職場における定期的な集団PCR検査のほか、団体旅行やイベント等での検査証明も普及するかもしれない。8.3夕刊フジ「「とにかく検査数増」が引き起こすPCRパニック! 全国感染者1300人超も死者なし 村中璃子医師「確たる数字ないなか医療現場は混乱」」(http://www.zakzak.co.jp/soc/news/200803/dom2008030008-n1.html)が出ているように、検査拡充に対する専門家の根強い反対があるが、一方で、7.31文春「はびこる「PCR検査拡大は不合理」説を公衆衛生の第一人者が論破!【偽陽性の問題はほぼ100%ない】や、7.29文春「「PCR検査を増やせば医療崩壊」は本末転倒 こっそり方針転換した“コロナ戦略”の盲点」(https://bunshun.jp/articles/-/39318)の「増やすべきは「防疫」のための検査」(https://bunshun.jp/articles/-/39318?page=2)の「防疫を前提とした場合には「偽陰性」という概念は消え去る」に賛同する方が少なくないかもしれない。仮に、8.11NHK「島での感染拡大防止へ「おがさわら丸」乗船客にPCR検査」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200811/k10012561841000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_125)のような取り組みが普及すれば、観光庁「Go To トラベル事業」(https://www.mlit.go.jp/kankocho/page01_000637.html)や「帰省」に対する風当たりが和らぐかもしれない。
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