保健福祉の現場から

感じるままに

“入院治療絶対主義”からの転換を

2021年09月03日 | Weblog
R3.9.3NHK「新型コロナ自宅療養者 全国13万人余 15%増え最多に 厚労省」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210903/k10013242531000.html)。<以下引用>
<新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養している人は、今月1日時点で全国で13万5000人余りと、これまでで最も多くなったことが厚生労働省のまとめでわかりました。厚生労働省は、都道府県ごとの病床の使用率や患者の療養先について最新の状況をまとめました。それによりますと、新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養している人は、今月1日時点で全国で13万5674人で、前の週よりおよそ15%増えて、これまでで最も多くなりました。なお、前の週は埼玉県の数値は含まれていません。1か月前の8月4日時点と比べると、3倍近くになっています。東京都では1万9765人と前の週より減りましたが、大阪府では1万7723人と、前の週より2991人、愛知県では1万6058人と、前の週より6715人、いずれも増加しています。ホテルなどの宿泊施設で療養している人は全国で1万9635人で、前の週より減ったものの、依然として2万人近くなっています。また、入院が必要と判断されたものの受け入れ先を調整中の人は全国で1738人で、兵庫県で779人、香川県で305人、東京都で272人、熊本県で152人などとなっています。>

R3.9.3女性自身「コロナ最前線から提言「全医療機関受け入れ要請よりも患者集約を」」(https://jisin.jp/domestic/2015245/)の「「感染症の基本は隔離。都内の国立病院や、政府分科会の会長である尾身茂さんが理事長を務めるJCHO(地域医療機能推進機構)を合わせれば3,000近く病床がある。その半分でいい。完全にコロナ専門病院にして、それ以外の病気を周辺の病院で受け入れる態勢を作れば、現在の危機も、真冬の流行期にも対応できるはずです」(上さん) 河北さんも、集約化に賛成だ。「いまアクティブにコロナに対応できている病院の駐車場に“野戦病院”をつくるべき。別棟なのでクラスターのリスクが激減するし、医師による管理や対応もしやすいので患者さんを救うことができる。そもそも行政には、一律受け入れ以前の問題として、『コロナには土、日もない』と伝えたい。抗体カクテル療法は効果があるのに、土、日に薬剤が届かない状況があるので、まず改善すべきです」」(https://jisin.jp/domestic/2015245/2/)に目が止まった。R3.8.26「新型コロナウイルス感染症における中和抗体薬「カシリビマブ及びイムデビマブ」の医療機関への配分について(質疑応答集の修正・追加)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000823678.pdf)p10~11「医療機関による外来での投与宿泊療養施設・入院待機施設(臨時の医療施設等)での投与 保健所の介入によらず当該施設で必要な対応を完結できるよう、事前に役割分担及び責任の所在を明確化すること」はポイントで、p3 「重症化リスク因子」を有する方(50歳以上、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常、妊娠後期、COPD、喫煙等)への投与の機会を逸してはならない。「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00294.html)のR3.9.1参考資料1「中和抗体薬「ロナプリーブ」(カシリビマブ/イムデビマブ)」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000826605.pdf)p1「医療スタッフの体制を確保した宿泊療養施設等(臨時の医療施設化)においても投与を可能とし、東京都、茨城県、大阪府、福岡県、長崎県で開始済み。埼玉県で開始予定。投与後の観察体制の確保等の一定の要件を満たした医療機関による外来投与などについても取組を開始(8/25~)。」について、体制強化が急務と感じる。R3.9.1資料2-5「現下の感染拡大を受けた緊急的な医療提供体制の拡充について(主な都道府県における取組)」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000826596.pdf)が出ているが、R3.9.2朝日新聞「自宅療養者への健康観察 県のてこ入れ後も機能せず」(https://www.asahi.com/articles/ASP916VYJP91UTNB00G.html?iref=com_apitop)をみると、「在宅で悪化するまで健康観察⇒入院治療」では厳しいであろう。そういえば、R3.8.30テレ朝「「抗体カクテル」外来投与 昭和大病院が受け入れへ」(https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000227171.html)が出ていたが、「専門外来での抗体カクテル療法」+「宿泊療養」も十分あり得るように感じる。そういえば、R3.9.1FNN「新型コロナ感染第5波で「ひっ迫する医療現場」…独自で病床数を増やした病院も」(https://www.fnn.jp/articles/-/233051)では「いい薬が次々と出てきているが、いずれも点滴。カクテル療法もベクルリー(レムデシベル)も。点滴を刺しに行くという処置が必要で、大部分が肺炎を合併しているので、ほとんど全例にそういう治療が必要なので、処置自体が結構大変」とある。①R3.4.21NHK「継続審議中の新型コロナ治療薬「アビガン」新たな治験開始」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210421/k10012987541000.html)の「ファビピラビル(アビガン®)」(https://brand.fujifilm.com/covid19/jp/avigan.html)、②R3.7.1読売新聞「コロナ患者に「イベルメクチン」治験開始へ…ノーベル賞の大村氏が開発貢献」(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210701-OYT1T50207/)の「イベルメクチン(ストロメクトール®)」(http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se64/se6429008.html)、③R3.8.19日刊ゲンダイ「塩野義製薬が年内の“早期承認”目指す「飲むタイプのコロナ治療薬」は米ファイザーに先行するか」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/293514)の「3CLプロテアーゼ阻害薬」(https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2021/07/210726.html)、④R3.7.6毎日新聞「コロナ新薬、国内治験 海外2社の経口薬で開始」(https://mainichi.jp/articles/20210706/ddm/012/040/081000c)の「モルヌピラビル」(https://www.asahi.com/articles/ASP6B2VNLP6BULFA006.html)、「AT―527」(https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=70674)について、自宅療養・宿泊療養での活用(治験、観察研究等)を打ち出せないものであろうか。R3.8.18夕刊フジ「【新型コロナ感染爆発 自宅で死なないために】野々村真さんのケース 救急車到着時に基準満たさず入院拒否…翌日「両方の肺が真っ白、重度の肺炎」」(https://www.zakzak.co.jp/lif/news/210818/hea2108180003-n1.html)の「いまのところ、自宅療養は、解熱剤とパルスオキシメーターが使えるぐらいで、あとは運まかせと言うしかありません。」(https://www.zakzak.co.jp/lif/news/210818/hea2108180003-n3.html)とあるが、“入院治療絶対主義”からの転換が必要と感じる。
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